健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

心臓の鼓動が脳に影響

2017-01-31 08:30:05 | 研究
心臓の鼓動が人のとっさの判断に及ぼす影響を調べた研究報告がNature Communicationsに発表されたそうです(AFPBB NEWS)。1回の鼓動が原因で人種的偏見に基づく判断をしてしまう恐れがあるというのです。実験では、白人とアジア人の被験者の心拍を監視しながら、武器を持たない黒人男性の写真を見せたところ、被験者が黒人男性を脅威と認識する確率は、心臓の鼓動の合間に写真を見せるよりも鼓動中に見せる方が高かったというのです。

http://www.afpbb.com/articles/-/3114457?page=2
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

霊長類の60%が絶滅の危機に

2017-01-30 08:30:40 | 研究
ゴリラやテナガザルといった生物学的にヒトに最も近い霊長類の約60%が、主に人間の活動が原因で絶滅の脅威にさらされている。研究論文がScience Advancesに掲載されたそうです(AFPBB NEWS)。論文によると、ワオキツネザル、ウズングワアカコロブスサル、ウンナンシシバナザル、グラウアーゴリラなどは、その個体数が数千のみとされており、また中国に生息するカイナンテナガザルに至っては、30匹を下回っているそうです。全霊長類の3分の2は、ブラジル、コンゴ民主共和国、インドネシアとマダガスカルのわずか4か国に生息。個体数の減少を招いているのは、狩猟や違法ペット取引、森林伐採、道路建設、採鉱、耕作といった人間の活動とのこと。

http://www.afpbb.com/articles/-/3114779
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

大麻のリスク

2017-01-29 08:30:15 | 研究
大麻関連薬物からは安全に鎮痛効果が得られるとされるが、患者の健康や安全上のリスクについては不確実な点が残っていると、全米科学・工学・医学アカデミー(NASEM)の委員会が指摘しているそうです(AFPBB NEWS)。同委員会は、1999年以降に発表された1万本以上の関連論文を厳密に再検討し、100点近い結論を引き出したそうです。最近の全米調査では、12歳以上の米国民2200万人以上が、過去30日間にこの薬物を使用したことが示されているそうで、使用したと答えた成人の90%については嗜好品としての使用で、医療目的だけの使用はわずか10%だったそうです。

http://www.afpbb.com/articles/-/3113976
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

カカオを多く含むチョコレート

2017-01-28 08:30:55 | 研究
カカオを多く含むチョコレートを中高年の男女30人に4週間にわたり毎日食べさせたところ、学習などにかかわる大脳皮質の量が6割の人で増えたという発表がありました(YOMIURI ONLINE)。脳の機能が平均1~2歳若返った可能性があるそうで、今後は対象者を増やした長期的な実験を行う計画だそうです。研究では、脳の構造を画像化する磁気共鳴画像装置(MRI)を使って、大脳皮質の量を数値化する手法を開発。試験的にカカオを70%以上含むチョコを1日25グラムずつ、45~68歳の男女に食べてもらったそうです。その結果、18人で大脳皮質の量が増え、特に女性でその傾向が強かったというもの。

http://www.yomiuri.co.jp/science/20170118-OYT1T50120.html?from=ytop_ylist
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

オランダの列車、全て風力発電で運行

2017-01-27 08:30:32 | 研究
オランダ鉄道(NS)が今月から、運行する全ての列車を風力発電による電力で動かしていることが分かったそうです(AFPBB NEWS)。列車を運行する電力を100%風力で賄うのは世界初だそうです。NSは全列車を風力発電で運行する事業の入札を2年前に実施し、地元電力大手エネコ(Eneco)が落札。両社は2018年1月までの実現に向けて期間10年の契約を締結。この契約が、1年前倒しに。国内各地やオランダ沖合での風力発電施設が増えたことによるものだそうです。風車1基で1時間発電すると、列車1編成を約200キロ走行可能とのこと。乗客1人当たりのエネルギー消費を2020年までに2005年比で35%削減することを目指しているそうです。

http://www.afpbb.com/articles/-/3113680
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2016年再生可能エネルギーへの世界投資額

2017-01-26 08:30:12 | 研究
2016年の再生可能エネルギーへの世界の投資額は、関連設備の大幅な価格下落と中国および日本での普及鈍化を背景に、前年と比べ18%減少したそうです(AFPBB NEWS)。ブルームバーグ・ニューエナジー・ファイナンス(BNEF)の研究者らによると、2015年に過去最高となった再生可能エネルギーへの投資額は昨年、2875億ドル(約33兆円)に。設備費の下落、とりわけ太陽光発電装置の価格の下落が大きいそうです。普及の鈍化は、同部門の基幹市場である中国と日本で顕著で、中国で1191億ドル(約13兆7000億円)から26%減の878億ドル(約10兆800億円)に、日本では43%減の228億ドル(約2兆6000億円)に落ち込んだことによるそうです。一方で、2016年の洋上風力発電への投資誓約は40%増の299億ドル(約3兆4000億円)となり、過去最高を記録。石油価格の下落で再生可能エネルギーへの投資減少が予想される中での記録。同年、米国では再生可能エネルギーへの投資は7%減の586億ドル(約6兆7000億円)、カナダでは46%減の24億ドル(約2800億円)。世界投資額の47%を占めるアジア太平洋地域では、全体では26%減の1350億ドル(約15兆5000億円)となったが、インドの投資は2015年の水準をほぼ維持して96億ドル(約1兆1000億円)だったそうです。対照的に欧州では全体的に勢いがあり、3%増の709億ドル(約8兆1000億円)。英国が2%増の259億ドル(約2兆9700億円)の投資額で3年連続して首位。ただ、ドイツは152億ドル(約1兆7400億円)で前年比16%減、フランスも36億ドル(約4100億円)と前年比5%減。

http://www.afpbb.com/articles/-/3113954
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ストレスと心血管疾患リスク

2017-01-25 08:30:41 | 研究
長年にわたり疑われてきたストレスと心臓疾患の関係性について生物学的に説明できるとした研究論文がLancetに発表されたそうです(AFPBB NEWS)。ストレスを処理する脳の部位である偏桃体 の活性化の度合いが高い人には、心臓疾患や脳卒中の高いリスクがみられるそうです。偏桃体は、恐怖、不安、喜びといった感情やストレスを司る部位で、骨髄の高活性化や動脈炎とも関連があり、このことから心臓疾患や脳卒中のリスクを高めることの説明がつくということです。ストレスにさらされた偏桃体が、骨髄により多くの白血球をつくるよう信号を送り、その結果として、動脈の狭窄や炎症、心血管障害を引き起こす恐れがあることを示唆するそうです。
研究では、平均3.7年間の縦断的な調査が行われ、その間に22人が心臓発作、心不全、脳卒中、動脈狭窄などの心血管系イベントを発症。偏桃体活性化の度合いが高い人は、度合いの低い人に比べ、心血管障害の発症した障害の二次的発症のリスクが高く、問題も早期に表れたそうです。ストレスの低減には、精神的な健康状態の改善に収まらないメリットがある可能性があるということです。

http://www.afpbb.com/articles/-/3113826
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

赤身肉

2017-01-24 08:30:16 | 研究
赤身肉が多く含まれる食べ物には、憩室炎と呼ばれる腸の炎症を引き起こす恐れがあることを示唆する研究論文がGutに発表されたそうです(AFPBB NEWS)。一方で、研究結果については、食肉が憩室炎の原因である証拠を提示するものではないとも。憩室炎は、腸の壁の憩室と呼ばれる小さなふくらみが炎症を起こすもので、比較的よくみられる病気。この病気による入院患者は、米国だけでも年間約20万人を数えるそうで、このうち4%が腸壁の貫通や膿瘍などの合併症を伴うそうです。その高い有病率と広い影響にもかかわらず、憩室炎の原因についてはほとんど知られていないのが現状。今回の研究では、米国の4万6500人の26年間の診療記録を詳しく調べたもの。対象者らは、4年ごとに魚肉、鳥肉、赤身肉の摂取について詳細に問われ、26年間に憩室炎を発症したのは764人だったが、この発症グループには赤身肉を多く食べる傾向がみられたそうです。また、未発症グループと比べて、喫煙量および鎮痛剤の服用量が多かった一方で、運動量は少なかったとも。しかし、他のリスクを考慮に入れて調べた場合でも、赤身肉を多く食べる人たちが憩室炎を患うリスクは、食べる量が最も少ない人たちよりも60%近く高くなったそうです。これまでの研究では、憩室炎は、喫煙、肥満、消炎剤の常用などと関連が指摘されていたそうです。繊維質不足の食事も原因の一つと疑われているそうですが、他の食品関連の原因と考えられるものは未検証のままだそうです。

http://www.afpbb.com/articles/-/3113706
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

葉酸摂取

2017-01-23 08:30:07 | 研究
米国予防医学専門委員会(USPSTF)は、出産が可能な、または妊娠を考えているすべての女性に、葉酸サプリメントの摂取を推奨するという報告書をJAMAに発表したそうです(AFPBB NEWS)。2009年にも葉酸サプリメントを推奨する勧告を同じくJAMAに発表していたそうですが、今回はさらに新証拠を再調査した上で、先の勧告を更新したものだそうです。USPSTFは最新の勧告でも前回と変わらず、妊娠が可能または妊娠を計画している女性に対し、葉酸400~800マイクログラムを含むサプリメントを毎日摂取するよう呼びかけているそうです。緑葉野菜、マメ科植物、かんきつ類などの食物中に自然に含まれる葉酸は、胎児の脊椎や脳にある種の発達異常が生じるリスクを低減できることが、複数の研究で証明されているそうです。ですが、1990年代から米国を含む世界約80か国で実施された、穀物に葉酸を添加して栄養価を高める計画が、サプリメントの必要性に影響を与える可能性があるかについては、科学者の間で議論が続いていたそうです。USPSTFが発表した報告書によると、再調査の結果、米国の女性の大半は、最善の効果を示すのに必要とされる量の栄養強化食品を摂取していないことが分かったというもの。さらに、出産適齢期の米国女性のうち、葉酸サプリメントを毎日摂取している人は全体の3分の1未満であることも判明。臨床医らは、妊娠が可能なすべての女性に、葉酸アプリを毎日摂取するよう勧告するべきで、サプリ摂取の効果が最もよく現れる時期は、受胎の少なくとも1か月前に始まり、妊娠の最初の2~3か月間を通して続くとしているとのこと。葉酸サプリメント摂取は、先天異常リスクを低下させることが目的。

http://www.afpbb.com/articles/-/3113681
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

スーパー耐性菌

2017-01-22 08:30:32 | 研究
米国で利用可能な26種の抗生物質のすべてに耐性を持つ細菌に感染した米国人女性が死亡していたことが、米国疾病対策センター(CDC)の今週の発表で分かったそうです(AFPBB NEWS)。改めてスーパー耐性菌への懸念が高まっているそうです。発表によると、この70代の女性は昨年9月にNevada州で死亡。それまでは脚を骨折してインドで入院治療を受けていたそうです。女性は米国内で利用可能なすべての抗生物質に耐性を持つカルバペネム耐性腸内細菌科細菌(CRE)に感染した後、敗血症で死亡したそうです。昨年8月、女性の傷口の一つから肺炎桿菌として知られるCRE株が検出されていたそうです。女性が感染した菌がどのようにして薬剤耐性を獲得したのかは明らかになっていないとも。専門家によると、女性は亡くなる前の2年間、インドの病院で大腿骨骨折と股関節障害の治療を繰り返し受けており、直近では昨年6月にも治療を受けていたそうです。女性はNevada州でこの菌への感染が確認され、すぐに院内感染を防ぐために隔離されたそうです。死後検査によると、女性の症例には米国では承認されていない抗生物質「ホスホマイシン」による治療で対処できた可能性があるそうです。英国を含む欧州数か国ではホスホマイシンが承認されており、今回死亡が発表された女性のような症例にはホスホマイシンを静脈内に投与するそうです。

http://www.afpbb.com/articles/-/3114037
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする