最近はオンラインの講演会も増えています。ウェビナーなどと呼んでもいますが、自宅にいながら、学会場に行かなくとも専門家の話が聞けるという非常に便利な時代になったものです。
新型コロナウィルスの影響でこのようなオンラインカンファレンスの普及は加速したように思います。
講演会の内容への質問はチャット機能を利用して行うことが多いのですが、多くは座長がそれをみてチャットの質問を取り上げるかどうかにかかっています。その時、かならず自分の所属氏名を記載することで座長から名前を言ってもらえることもあります。名前を言われず、コメントだけ盗られる場合もあります。
今日はMICS手術におけるウェビナーで、日本のエキスパートの先生が講演してくれています。それを横目でこのブログを書いていますが、自宅のオンライン参加では、パソコンの画面をマルチウィンドウにすることで、メールのチェックやブログの記載、またはネットニュースを見たりといろいろ時間を有効に使えることもメリットです。
扁平胸郭に対するMICS-MVPの講演をいま視聴していますが、チャットの質問に
扁平胸郭(Narrow Chest)の症例は、MICS-CABG用のThoratrac sysytemで開胸器ごと前方に釣り上げることで胸骨ー椎体間距離が開大して、手術が可能となります。1~2cm僧帽弁の前後径(A2-P2間)が広がり、またワーキングスペースも広がりますので、最短6cm前後の症例でもMICS可能となり、提示していただいたような症例でも、この方法でNarrow Chestの症例は当院では行っています。しかし、漏斗胸の場合はこの方法ではあまり改善しないように思いますが、いかがでしょうか?
というのを書き込みました。MICS-Expertの一人である明石医療センターの岡本先生もThoratrac sysytemで同じように釣り上げるそうです。名古屋の伊藤敏明先生はワイヤーを胸壁を貫いてそれを引き上げるといいともおっしゃっていました。やはりExpertの話を聞くのは勉強になります。