横須賀うわまち病院心臓血管外科

お気軽にコメントいただければ、一般の方の質問にも心臓血管外科専門医が答えます。

かしめる、とは?

2021-03-25 20:43:41 | 心臓病の治療
かしめる
リベットを用いて、板と板とを繋ぎ合せる場合に使う言葉で、穴を開けた2枚の板にリベットを通し、飛出た軸先端部(かしめ部)を専用工具,専用設備を使って潰し、固く密着させること。

とネットで検索したところ解説がありました。要は金属の固定、密着に使う専門用語で、一般的な言語で使うことの少ない言葉のようです。今日のモーニングカンファレンスで、かしめる、という言葉を初めて聞いたという人もいました。

かしめる、とはTAVI(経皮的大動脈弁挿入術)において、人工弁を小さく折りたたんで細いカテーテルの中に内装するために変形させる工程を指します。TAVIが一般的になってから、この「かしめる」という言葉をよく聞くようになりました。
 Sutureless人工弁のPercevalもこの「かしめる」工程が挿入前に必要になります。

かしめる は、感じでは加締める、とも書くようです。
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Rapid Deployment Valve : Perceval and Intuity

2021-03-25 18:30:23 | 心臓病の治療
 大動脈弁置換術においての最近のトピックとして、新しくスーチャレス弁が発売され、臨床使用できるようになりました。
 Self ExpandingのPercevalと、Magna弁の下にあるカフを圧着させるIntuityがあります。横須賀市立うわまち病院心臓血管外科では、より手術時間の短縮を目指して、両者を導入しています。その適応に関しては、75歳以上の高齢者で、より大動脈遮断時間が短くなることのメリットが大きいと思われる、低左心機能症例やその他の合併症をお持ちの症例などを総合的に判断して行っています。

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