横須賀市立うわまち病院心臓血管外科では側方小開胸アプローチでの弁膜症手術、冠動脈バイパス術を積極的に採用し、心臓胸部大血管手術の約半数を対象にしておりますが、今までの経験の中で、この側方開胸アプローチ(MICS=低侵襲心臓手術)に合わない患者さんというのも存在します。
ひとつは肺が癒着して側方開胸出来ない人や片肺換気が出来ない肺疾患や肺手術後の患者さん、
もう一つは肥満のために視野が著しく不良な患者さんです。
肺の問題がある人はどうしようもありませんが、肥満のために低侵襲心臓手術の対象にならないのは非常に残念なことです。というのも、術後合併症の可能性の高い肥満の人ほど、側方開胸アプローチの恩恵をうけるはずなのに、それが出来ず、正中切開アプローチを必要になり、そのために正中創の創傷治癒障害や骨癒合不全が起きてしまう可能性が肥満でない患者さんに対して高いためです。
経験的にはBMI30以上の患者さんは手技的に不可能なことが多く、BMI28くらいでなんとか出来た、という感じです。こうした肥満の患者さんは決して少なくなく、肥満に関連して心疾患を発症している場合も多いので、やはりBMI30以上の患者さんは普段からダイエットにこころがけて、そもそも病気にならないように注意していただくことが重要です。
ひとつは肺が癒着して側方開胸出来ない人や片肺換気が出来ない肺疾患や肺手術後の患者さん、
もう一つは肥満のために視野が著しく不良な患者さんです。
肺の問題がある人はどうしようもありませんが、肥満のために低侵襲心臓手術の対象にならないのは非常に残念なことです。というのも、術後合併症の可能性の高い肥満の人ほど、側方開胸アプローチの恩恵をうけるはずなのに、それが出来ず、正中切開アプローチを必要になり、そのために正中創の創傷治癒障害や骨癒合不全が起きてしまう可能性が肥満でない患者さんに対して高いためです。
経験的にはBMI30以上の患者さんは手技的に不可能なことが多く、BMI28くらいでなんとか出来た、という感じです。こうした肥満の患者さんは決して少なくなく、肥満に関連して心疾患を発症している場合も多いので、やはりBMI30以上の患者さんは普段からダイエットにこころがけて、そもそも病気にならないように注意していただくことが重要です。