グッドぐんま 2

ぐんま大好き! 群馬のちょっとイイものや身近な自然を再発見

稲荷山のキツネノカミソリ (みどり市笠懸町)

2011年08月14日 20時36分53秒 | ぐんま花だより
カタクリの群生地として知られる、みどり市笠懸町の稲荷山は、夏にはキツネノカミソリの赤い色で彩られます。




ちょっと訪れるのが遅かったようで、花の盛りは過ぎていたのが残念でした。先週来ていればよかった・・・。




ユリとヒガンバナを足して2で割ったような姿のキツネノカミソリはヒガンバナ科ヒガンバナ属の多年草。ヒガンバナと同じく、花期には葉がなく、葉が茂る時期には花がありません。
北海道から九州の明るい雑木林の林床や林縁で見られます。カタクリと同じような場所が好きらしく、カタクリの群生地にはキツネノカミソリもたくさんみられるようです。





みどり市観光ガイド

ハナダカダンゴムシの発見は、喜ぶべきことなのか?

2011年08月14日 18時22分57秒 | 自然観察
8月11日、「ぐんま昆虫の森」は、ハナダカダンゴムシが県内で初めて発見されたと発表しました。



「群馬県初記録となるダンゴムシを発見」のお知らせ 群馬県

このことは数紙の新聞で記事になりました。上毛新聞は『希少ダンゴムシを発見・県内初』、読売新聞では『お宝発見、珍種ダンゴムシ』という見出しでした。

見出しを見てお分かりのように、ぐんま昆虫の森のプレスリリースや新聞記事はいずれも、“珍しいダンゴムシが見つかってよかったね”という論調でした。

しかし、これらを読んだ私は強い違和感を覚えました。
それはなぜか?
だって、だってですよ、ハナダカダンゴムシは本来、日本には生息していなかった外来種なんです。
生物多様性の保全を考えれば、ハナダカダンゴムシの発見は、決して喜ぶことではなく、逆に憂慮すべきことです(ちょっと、言い過ぎかもしれませんが)。
ですから、「珍しいダンゴムシが見つかってよかったね」ではなく、「外来種ハナダカダンゴムシの県内への侵入を確認」という捉え方にすべきだと思うのです。

身近にいるダンゴムシ(オカダンゴムシ)も外来種ですし、ハナダカダンゴムシもブラックバスのような“侵略的外来生物”ではありませんから、このダンゴムシが生態系に大きな悪影響を与えることは無いでしょう。しかし、生態学的視点からみれば、ハナダカダンゴムシの発見はセアカゴケグモが見つかったことと同じレベルの事象です。
生物多様性の保全に関してある程度の知識がある人ならば、ハナダカダンゴムシを“お宝”だの“希少”だのとは書かなかったと思います。