グッドぐんま 2

ぐんま大好き! 群馬のちょっとイイものや身近な自然を再発見

ゲンジボタル最盛期

2010年06月21日 23時29分45秒 | ホタル
昨日も今日も蒸し暑いホタル日和。
二日続けて前橋市の隠れた蛍スポットに出かけました。

昨夜のホタル




芸術的な写真を撮ろうと思うと、やはり一眼で長時間露光ということになりますが、私はいつものコンデジでの撮影です。
コンデジでもマニュアル撮影できる機種であれば、この程度の写真は撮ることができます。
シャッタースピードは10~15秒、ISO感度200~400で撮影しますが、コンデジはこのままだとノイズが酷いので、撮影時にノイズ除去を行う設定にします。そして撮影後に、Photoshop Elementsで数枚から十枚前後の画像を合成しています。



ホタルの光りを眺めていると、人間が作り出した人工の光のあまりの強力さに気付きます。クルマのヘッドライトは言うに及ばず、小さな懐中電灯さえも蛍の光に比べればサーチライトのように強力な光に感じてしまいます。

つづく・・・

ご近所散歩  田んぼの生き物

2010年06月20日 22時45分49秒 | 自然観察
今日は近所をお散歩

やや遅めの田植え


植えているのは、群馬のお米「ゴロピカリ」


日本の国土の2/3は森林ですが、日本の風景と言えば、やはり水田ですよね。なんたって日本は『豊葦原瑞穂国』なんですから。

水田は、春の終わりから初夏に出現する湿原的環境。田んぼの中やその周辺ではたくさんの生き物が見られます。日本がヨーロッパの温帯地域に比べて生物の種類が格段に多いのは、水田が関係しているのでしょうね。

おたまじゃくし

多分、アマガエルの幼生でしょう。私はカエルが苦手ですが、まだ手足の出ていないオタマジャクシは大丈夫 (^^;)

ガムシの幼虫

成虫はデトリタス、植物、死骸などを餌にしますが、幼虫はこの面構えから分かるように肉食性です。

カブトエビ (多分、アメリカカブトエビ)


カブトエビは鰓脚綱 葉脚亜綱 背甲目 カブトエビ科に属する甲殻類。日本には、アメリカカブトエビ、ヨーロッパカブトエビ、アジアカブトエビの3種が生息していますが、いずれも外来種です。日本でカブトエビが見つかったのは大正5年(1916年)です。
同じような環境に生息するホウネンエビが、江戸時代の農業書に記載されているにもかかわらず、カブトエビは記載がないことから、最初の発見からあまりさかのぼらない時代に渡来したものと考えられています。

2億年前の中生代三畳紀の地層から現在のヨーロッパカブトエビと同一種の化石が発見されており、カブトエビは恐竜時代よりも古くから生き続けている「生きている化石」です。



水田の泥の中にあったカブトエビの卵(耐久卵)は、水田に水が張られると、2~4日でふ化します。そして水田に天敵となる他の生物が増える前に繁殖を完了させます。
湿潤な環境と乾燥した環境を人為的に繰り返す乾田は、カブトエビにとって棲みやすい環境と言えます。逆に冬でも水があるような湿田(多くの水棲生物にとっては棲みやすい環境)では、カブトエビはあまり見られないらしい。

正面から

面白い顔ですね (^^)

裏返して腹側から見たカブトエビ

雑草の芽を食ったり、たくさんの脚で水田の底を撹拌して雑草の発生を抑制するので、「田の草取り虫」と呼ばれます。

ホウネンエビもたくさんいました

ホウネンエビもカブトエビと同じように水田に水が張られると短期間で耐久卵からふ化します。


逆さまになってのんびり泳いでいるようにみえますが、驚くと瞬間的に素速く移動します。
ホウネンエビは「豊年えび」。この生き物がたくさん発生すると豊年になると言われます。今年はどの田んぼでもホウネンエビがたくさんいるようなので、豊作かな? (^^)

ベニシジミ


アユの苦難

2010年06月19日 21時36分16秒 | 
水生生物が生活史の特定の時期にある生息域から別の場所へ移動し、その後再びもとの生息域に戻ってくることを「回遊」と言います。また、サケやアユ、ウナギのように、川と海を行き来する回遊のことを、特に「通し回遊」と呼んでいます。
さらに通し回遊は、遡河回遊、降河回遊、両側回遊に分けられます。
・遡河回遊:海で成育、川で産卵  サケ、ワカサギなど
・降河回遊:川で成育、海で産卵  ウナギ、アユカケなど
・両側回遊:川で産卵、いったん海に降りるが、主な成育場所は川 アユ、小卵型カジカなど

先日、娘に「どうして、海と川を行き来する魚がいるの? その場所にずっといればイイじゃない?」と訊かれました。う~ん、いい質問です。
通し回遊は、生活史の各段階で一番適した場所を選択した進化の結果です。例えばアユは餌となる動物プランクトンが豊富で冬でも川よりも暖かい海で仔魚期を過ごし、稚魚期以降は河川の中流域に移動し、珪藻などの付着藻類を餌にします。付着藻類を主な餌とする魚種はアユ以外にはほとんどいませんので、豊富な餌を確保することできます。

通し回遊は本来、合理的で効率的な生活の仕方だったのですが、近代以降は少々困った事態が起きています。
堰堤などの河川を横断する構造物による移動阻害です。

今年は利根川を遡上するアユの数が多く、群馬県内の利根川支流にもたくさんの天然アユが遡っています。

群馬県西部を流れるこの川にも天然アユが遡上しています。


しかし、河川を横断する堰堤がアユの遡上を阻んでいます。


この堰堤には魚道も付いていますが、川幅に比べれば狭い魚道に、遡ってきたすべてのアユを誘導することは困難です。多くのアユが堰堤下の水叩きの部分に入り込んでしまい右往左往。
そこに、カワウやダイサギ、アオサギなどがやって来て、アユ食べ放題。



動きの素速いアユもプールのような場所では、カワウやサギに簡単に捕まってしまいます。

堰堤を越えようと盛んにジャンプするアユと、アユを捕食するアオサギ


水叩きに入り込んでしまったアユのほとんどは堰堤を越すことができませんが、中には気合いで乗り越えていく、ど根性アユもいます


取水のための堰堤は人の生活によって必要なものですが、そこで生活している生き物にも最大限の配慮が必要ですよね。


ミティゲーション EICネット環境用語集

樹液をなめるテントウムシの幼虫

2010年06月18日 22時57分11秒 | ぐんま昆虫の森
6月6日にぐんま昆虫の森で、ヤナギの樹液に来ているスズメバチを撮影している時、スズメバチが樹液を舐めている横にナミテントウの幼虫がいるのに気が付きました。
テントウムシの幼虫も樹液に来るの?と少々不思議に思ったのですが、手元の図鑑を見ても、ネットで検索してみても、樹液とテントウムシの幼虫の関係は出ていません。
それで、その点には触れずにスズメバチのことだけを書いて6月9日の記事に写真をUPしました。

UPした画像


しかし、鋭い観察眼を持っている方には樹液酒場でスズメバチと一緒に写っているテントウムシの幼虫の姿を見つけられてしまい、「川場の森林(やま)づくり」の くま先生からこんなコメントを頂きました『樹液にテントウムシの幼虫が来ているのか?それとも樹液によってきた虫を補食しに来ているのか? ともかく、初めて見る光景です!』

樹液でナミテントウの幼虫を発見した時は、スズメバチがすぐ隣にいたので、接近しての観察はできなかったのですが、他の虫を狙っている様子はなく、樹液を舐めているように見えました。また、その時に撮った画像を見返しても、やはり樹液を舐めているようにしか見えません。




テントウムシの幼虫は樹液も餌として利用するのか????
よく分からなかったので、ぐんま昆虫の森に質問メールを出したところ、すぐに丁寧な回答のメールを頂きました。
回答してくれた専門家もナミテントウが樹液に来ているのを見たり聞いたりしたことはないそうですが、その可能性は十分にあるということでした。
回答の内容
 肉食性のテントウムシ(幼虫・成虫)は、飼育するときにリンゴを与えるとよく食べる。
 野外で花の花粉(蜜?)などを食べているのを見かけることがある。
 これらのことから糖分摂取のため樹液を舐めることもあると推測される。
 特にナミテントウは樹上を徘徊することが多いので、樹液を舐めていたのでないか。

主にアブラムシを捕食しているテントウムシが飼育下ではリンゴをよく食べるということは、初めて知って驚きました。リンゴは昆虫飼育の万能餌なんですね。





                                        

【お知らせ】
5月4日の記事でヒメギフチョウ観察会の様子を紹介しましたが、6月20日(日)に「赤城姫を愛する集まり」のヒメギフチョウ保護活動がTVで紹介されます。

日時:平成22年6月20日(日)22:09~  
番組:TBS系 「風の言葉」 (5分間のミニ番組)

お疲れ様、エミリー

2010年06月17日 23時12分14秒 | 
5月13日から、雨の中も、炎天下でも、カワウからアユを守るために高崎市内の烏川の河畔に立ち続けたエミリー。


エミリーは立派に職務を遂行し、この5週間、カワウが川に降りることを許しませんでした。昨年度、水産試験場内の実験で得られた成果が、実際の漁場でも効果があることが証明されたのです。


エミリーの秘密

5週間×24時間、屋外に立ち続けていたエミリー、さすがに表情に疲れが見えます・・・


上州漁協のアユ釣り解禁は今週の土曜日(6月19日)。きっと、たくさんの釣りファンで賑わうことでしょう。


上州漁協公式サイト

彼女は今日の午後、久しぶりに職場に戻ってきました

お疲れ様、エミリー! ゆっくりと休養をとっていいよ (^^)

特定外来生物の防除

2010年06月17日 23時11分42秒 | 自然観察
烏川の河川敷では、特定外来生物に指定されているミズヒマワリオオカワヂシャの駆除作業が行われていました。




河原に繁茂しているオオカワヂシャを一株ずつ丁寧に抜いていました。大変な作業です


分布が拡大してからの駆除・防除には、膨大なコストがかかってしまいます。私たち一人一人が気にかけて、外来生物の勢力を拡大させないことが必要ですね。

この河原にはオオキンケイギクも生えていましたが、なぜか今回の駆除作業の対象になっていないようだったので、引っこ抜いてその場に捨てておきました。(移動させると外来生物法違反になってしまう)
知らない人が私の行為を見たら、きれいな花を虐めている悪いヤツに見えたことでしょう (^^;)

オオキンケイギク


オオキンケイギクは河原や道ばたなどでよく目にします。また、民家の庭先などでもたくさん咲いていることがあります。花はきれいですが、法令で栽培や譲渡が禁止されています。(特定外来生物を野外に放ったり・植えたり・まいたりした場合、個人の場合懲役3年以下もしくは300万円以下の罰金 / 法人の場合1億円以下の罰金)

厳しい規制がかかる「特定外来生物」に指定したからには、環境省や自治体は、もっとPRすべきだと思います。実態として規制できないのなら、指定しても意味がありません。


外来生物法 環境省


♪          ♪          ♪          ♪          ♪          ♪          ♪

河原で見つけた虫など

コガネムシ

♪黄金虫は 金持ちだ
 金蔵建てた 蔵建てた
 飴屋で水飴 買って来た
野口雨情作詞、中山晋平作曲の童謡ですが、水飴って高級品だったんですね

ヒメジャノメ


ハグロトンボ




ササゴイ

夏鳥として北海道南部から九州に渡来します。

いろりのうどん定食 (神流町柏木)

2010年06月16日 20時33分14秒 | 美味しいぐんま
上州人は、口下手、PR下手なので、全国的にあまり知られていないもしれませんが、群馬県のうどんは美味い! 日本一だと思う。
うどんの原料は、小麦粉、塩、水だけ。本州一の小麦の産地である群馬県のうどんが美味しいのは、まぁ当然と言えます。

群馬県内のうどんの街と言えば、水沢、館林、桐生ですが、県内のどこにでも美味しいうどんと出会えます。

多野郡神流町柏木にある「いろり」のうどんもオススメ


私はいつも「うどん定食」を注文します

うどん、ごはん、野菜天ぷら、冷や奴、漬け物、小鉢のボリューム満点のセットです


私の野菜天ぷらの食べ方としては、かき揚げをうどんに入れて野菜天ぷらうどんに。
人参やなすには醤油をかけて、ご飯のおかずにします。

奥多野方面にお出かけの際には、立ち寄ってみて下さいませ

地図


うどん 群馬県は上質な小麦の産地、麺類の味、香り、感触は格別です 秘密のぐんま



                                        

おまけ
先日、桐生川で見つけたアオハダトンボ ♀


今日、職場で見かけたアジアイトトンボ

小さくて、ほそ~いイトトンボですが、名前には迫力があるよね

ぐんま昆虫の森  入梅の候

2010年06月15日 22時28分14秒 | ぐんま昆虫の森
日曜日に行ったぐんま昆虫の森のつづきです。

池や小川には、トンボがいっぱい
クロイトトンボ


モノサシトンボ


ニホンカワトンボ


ショウジョウトンボ



ショウジョウトンボは10月頃まで見られますが、水面上をシュンシュンと飛び、真っ赤なオス同士が縄張り争いを繰り広げている光景を見ると、初夏だなぁという気分になります。

未成熟個体


オオシオカラトンボ


ダイミョウセセリ


ミズイロオナガシジミ

朝、夕に活発に活動し、日中は葉陰で休んでいるのであまり目立たないチョウです。
食草は、コナラ、ミズナラ、カシワなど。

ハサミツノカメムシ


シロコブゾウムシ

クズ、ハリエンジュ(ニセアカシア)、フジなど、マメ科植物の葉を食べます。
危険を察知すると死んだふり(偽死)をして、ポロリと落下してしまいます。藪の中で地面に落ちると、探してもなかなか見つけられません。

ゾウムシは口吻が象の鼻のように長い種が多いですが、シロコブゾウムシの口吻は長くありません。象虫らしくないゾウムシです。


交尾中



アカショウマ


ヤマアジサイ

別名、サワアジサイ。山野の谷沿いなど湿った場所でよく見られます。
そういえば、関東地方の梅雨入りは昨日でしたね。



ぐんま昆虫の森 お客が増え始めた樹液酒場

2010年06月14日 21時34分02秒 | ぐんま昆虫の森
昨日の午後は、ぐんま昆虫の森
クヌギやコナラ、ヤナギからしみ出す樹液が増え始め、樹液酒場が活気づいてきました。

ヤナギにいたゴマダラチョウコムラサキシロテンハナムグリ


今年初めてのコクワガタにも会えました (^^)


樹液は、ボクトウガやカミキリムシの幼虫が開けた穴やスズメバチが囓った部分からしみだしてきます。樹液の出ている木に近づくと、甘酸っぱい、なんとも良い香りがしてきますね。

昼間の樹液酒場のコワイ存在はスズメバチ
子供の頃、カブトムシやクワガタを捕りに行って何度となく恐怖を味わいました (^^;)
でも、スズメバチは怖いだけではありません。
木に近づいて耳を澄ましてみます。スズメバチの羽音が聞こえれば、そこに樹液があることを教えてくれます。スズメバチはクワガタ探しの場所案内をしてくれる存在でもあります。

オオスズメバチがクヌギをかじっていました。


近くにコクワガタもいましたが、さすがに手が出せません(^^;)


オオスズメバチがクヌギをかじっている様子を動画で撮影しました。


接近しすぎたらしく、威嚇されたので素直に退散いたしました。
「君子危うきに近寄らず」でありますよ。


つづく・・・



桃ノ木川のアオハダトンボ

2010年06月13日 21時50分29秒 | 自然観察
午前中、職場に行ったついでに桃ノ木川のアオハダトンボの様子を見てきました。
桃ノ木川の上流は、アオハダトンボの生息数が多い場所なのですが、昨年からの河川工事の影響で、今シーズンは数が激減してしまうのではと心配されています。
ただ、工事区間の上流部にもアオハダトンボが生息しているので、工事が終了し、川が落ち着いて元の植生が回復してくれば、アオハダトンボの数もそれに連れて回復するのではないかと思います。(楽観的かつ希望的観測ですけど・・・)

また、この場所では南橘地区の自然観察グループがアオハダトンボの生息状況を毎年記録しているので、河川工事とアオハダトンボへの影響について面白いデータが得られると期待しています。

桃ノ木川で見つけたアオハダトンボ ♂


こちらは、今朝、職場の水路で見つけたアオハダトンボ ♂


藍色の翅が美しい





♪          ♪          ♪          ♪          ♪          ♪

おまけ
昨日食べた前橋市茂木町にあるPeche Mignon (ペッシェ ミニョン)のケーキ



このお店のケーキは、結構レベル高いと思う
昨日、約一年ぶりに鮎釣り用のベルトを着けたら、少々きつくなっていた。
食べ過ぎには気を付けねば・・・

フランス菓子 Peche Mignon 食べログ