つい先日(12月1日)発表されたばかりなのに、すでに話題にもならなくなっている「2017 ユーキャン新語・流行語大賞」
いちおう備忘録として残しておきます。
今年の大賞は「インスタ映え」と「忖度」の2つが選ばれたそうな。
いつものことながら、「こんな言葉、ホントに流行ってるか?」というものが多いが、特に
政治絡みの言葉については、「流行っている言葉」というよりは、「流行らせたい言葉」あるいは「流行っていることにしたい言葉」が選ばれる。
そういう意味では、今年の「忖度」はメディアがずっと使っていたので、「確かによく使われていた言葉」なので、受賞に違和感はない。
ただ、普段あまり使われない言葉にもかかわらず、あまりにも関係のないところで使われていたので、来年は一気に使われなくなりそうな気もする。
もう一つの「インスタ映え」は、普段の会話で使われている、というよりは、あくまでもイメージとして定着しているだけ、という気がするので、「流行語」という意味で言えば、ちょっと違和感がある。
その他、ベストテンに選ばれたのは、次の8つ。
「35億」「Jアラート」「睡眠負債」「ひふみん」「フェイクニュース」「プレミアムフライデー」「魔の2回生」「○○ファースト」
これ以外にも、審査員特別賞として、「9.98」(陸上の桐生祥秀が陸上男子100メートルで達成した初の9秒台の記録) と「29連勝」(棋士の藤井聡太の公式戦連勝新記録)が選ばれている。
いちおう、それぞれの言葉に解説が加えられているが、今年は何となく「なるほど、よく聞いたな」というか「話題になった」言葉が多かったような気が・・・
ただ、相変わらず偏った解説も一部もあるので、ちょっとコメントを。
まず「フェイクニュース」
解説では「ネット上で・・・」と書いてあるが、今では朝日新聞とか大手のメディアが報じているニュースのことを指す場合が多い。
そこはあえて触れないようにしているのか、違和感のある解説だ。
次は「魔の2回生」
確かに、2回生議員に変なのが多かったが、最重要人物が書かれていない。
「ガソリーヌ」から「ウワキーヌ」さらには「パコリーヌ」などとあだ名が進化している山尾志桜里だ。
今では立派な3回生だけど、いろいろと問題を起こした当時は2回生だった。
しかも、現在さらにいろいろと物議を醸し出すようなことをしているので、ゼッタイに忘れていはいけない人物だと思う。
要は、自民党議員だけじゃない、ということだ。
<各語の解説>
インスタ映え(年間大賞)
「テキストよりも大事なのは画像。SNSでの『いいね!』を獲得するために、誰もがビジュアルを競い合う。インスタグラムの投稿者だけでなく、ケータイで写メを撮る行為に『インスタ映え』という意識が浸透した」
忖度(年間大賞)
「今年は、マスコミから日常会話に至るまでのあらゆる場面でこの言葉の登場機会が増えた。きっかけは3月、『直接の口利きはなかったが、忖度があったと思う』という籠池泰典氏の発言。ネット辞書の検索ランキング(goo辞書)では4カ月間、この言葉が1位を独走したという」
35億
「世界の人口の半分、その半分35億が男ってことでしょ!そんな決めゼリフで茶の間を沸かせたのが、女性芸人の『ブルゾンちえみ』。『35億』という、この異様なほどポジティブな思考が2017年の日本人を大きく勇気づけたことは想像に難くない」
Jアラート
「今年6月、北朝鮮の弾道ミサイル発射からの避難方法を紹介する政府広報CMが始まった。『ミサイルが日本に落下する恐れがある場合、Jアラート(全国瞬時警報システム)を通じて屋外スピーカー等から国民保護サイレンと緊急情報が流れます』。Jアラートが鳴ったら日本シリーズも中断だー、とこの新語は瞬く間に普及した」
睡眠負債
「日本人の約4割が睡眠時間が6時間未満で、これは睡眠不足どころか『睡眠負債』に陥っている。この指摘には多くの国民が目を覚まされた。わずかな睡眠不足でも、常態化すれば不足分が負債のように膨れ上がり、うつ病やがん、認知症などの深刻な病気につながる恐れがあるという」
ひふみん
「プロ入り当時は史上最年少の14歳7カ月、『神武以来の天才』とも呼ばれた加藤一二三九段が6月20日に引退。その愛らしいキャラクターが受けて、バラエティ番組で人気者に。藤井聡太四段のデビュー戦の対局相手でもあり、それは新旧天才による歴史的対決でもあった」
フェイクニュース
「ネット上でいかにもニュース然として流布される嘘やでっち上げ。2016年のアメリカ大統領選挙では「ローマ法王がトランプ候補の支持を表明」「クリントン候補がテロ組織に資金を渡した」など、いかにも報道サイトっぽい雰囲気のウェブサイトに掲載され、それがあたかも事実のように拡散した」
プレミアムフライデー
「政府と経済界が提唱した個人消費喚起キャンペーンで、月末の金曜日に早めの退社を促すもの。略称は『プレ金』。キャンペーンの効果はほとんど得られず、連呼されたこの言葉だけが空しく広まった」
魔の2回生
「務台俊介内閣府政務官、中川俊直議員、豊田真由子議員、武藤貴也議員、宮崎謙介議員・・・暴言、不倫、重婚・・・、当選2回の『安倍チルドレン』たちの不祥事が続発した。それは政権の支持率急落という「魔」の事態を招いたのであった」
〇〇ファースト
「まずは、アメリカのトランプ大統領が、選挙の段階からしきりに繰り返していた『アメリカ・ファースト』というフレーズ。日本では、小池百合子都知事による『都民ファースト』が続き、最近では『自分ファースト』な人たちがやり玉にあげられている」
いちおう備忘録として残しておきます。
今年の大賞は「インスタ映え」と「忖度」の2つが選ばれたそうな。
いつものことながら、「こんな言葉、ホントに流行ってるか?」というものが多いが、特に
政治絡みの言葉については、「流行っている言葉」というよりは、「流行らせたい言葉」あるいは「流行っていることにしたい言葉」が選ばれる。
そういう意味では、今年の「忖度」はメディアがずっと使っていたので、「確かによく使われていた言葉」なので、受賞に違和感はない。
ただ、普段あまり使われない言葉にもかかわらず、あまりにも関係のないところで使われていたので、来年は一気に使われなくなりそうな気もする。
もう一つの「インスタ映え」は、普段の会話で使われている、というよりは、あくまでもイメージとして定着しているだけ、という気がするので、「流行語」という意味で言えば、ちょっと違和感がある。
その他、ベストテンに選ばれたのは、次の8つ。
「35億」「Jアラート」「睡眠負債」「ひふみん」「フェイクニュース」「プレミアムフライデー」「魔の2回生」「○○ファースト」
これ以外にも、審査員特別賞として、「9.98」(陸上の桐生祥秀が陸上男子100メートルで達成した初の9秒台の記録) と「29連勝」(棋士の藤井聡太の公式戦連勝新記録)が選ばれている。
いちおう、それぞれの言葉に解説が加えられているが、今年は何となく「なるほど、よく聞いたな」というか「話題になった」言葉が多かったような気が・・・
ただ、相変わらず偏った解説も一部もあるので、ちょっとコメントを。
まず「フェイクニュース」
解説では「ネット上で・・・」と書いてあるが、今では朝日新聞とか大手のメディアが報じているニュースのことを指す場合が多い。
そこはあえて触れないようにしているのか、違和感のある解説だ。
次は「魔の2回生」
確かに、2回生議員に変なのが多かったが、最重要人物が書かれていない。
「ガソリーヌ」から「ウワキーヌ」さらには「パコリーヌ」などとあだ名が進化している山尾志桜里だ。
今では立派な3回生だけど、いろいろと問題を起こした当時は2回生だった。
しかも、現在さらにいろいろと物議を醸し出すようなことをしているので、ゼッタイに忘れていはいけない人物だと思う。
要は、自民党議員だけじゃない、ということだ。
<各語の解説>
インスタ映え(年間大賞)
「テキストよりも大事なのは画像。SNSでの『いいね!』を獲得するために、誰もがビジュアルを競い合う。インスタグラムの投稿者だけでなく、ケータイで写メを撮る行為に『インスタ映え』という意識が浸透した」
忖度(年間大賞)
「今年は、マスコミから日常会話に至るまでのあらゆる場面でこの言葉の登場機会が増えた。きっかけは3月、『直接の口利きはなかったが、忖度があったと思う』という籠池泰典氏の発言。ネット辞書の検索ランキング(goo辞書)では4カ月間、この言葉が1位を独走したという」
35億
「世界の人口の半分、その半分35億が男ってことでしょ!そんな決めゼリフで茶の間を沸かせたのが、女性芸人の『ブルゾンちえみ』。『35億』という、この異様なほどポジティブな思考が2017年の日本人を大きく勇気づけたことは想像に難くない」
Jアラート
「今年6月、北朝鮮の弾道ミサイル発射からの避難方法を紹介する政府広報CMが始まった。『ミサイルが日本に落下する恐れがある場合、Jアラート(全国瞬時警報システム)を通じて屋外スピーカー等から国民保護サイレンと緊急情報が流れます』。Jアラートが鳴ったら日本シリーズも中断だー、とこの新語は瞬く間に普及した」
睡眠負債
「日本人の約4割が睡眠時間が6時間未満で、これは睡眠不足どころか『睡眠負債』に陥っている。この指摘には多くの国民が目を覚まされた。わずかな睡眠不足でも、常態化すれば不足分が負債のように膨れ上がり、うつ病やがん、認知症などの深刻な病気につながる恐れがあるという」
ひふみん
「プロ入り当時は史上最年少の14歳7カ月、『神武以来の天才』とも呼ばれた加藤一二三九段が6月20日に引退。その愛らしいキャラクターが受けて、バラエティ番組で人気者に。藤井聡太四段のデビュー戦の対局相手でもあり、それは新旧天才による歴史的対決でもあった」
フェイクニュース
「ネット上でいかにもニュース然として流布される嘘やでっち上げ。2016年のアメリカ大統領選挙では「ローマ法王がトランプ候補の支持を表明」「クリントン候補がテロ組織に資金を渡した」など、いかにも報道サイトっぽい雰囲気のウェブサイトに掲載され、それがあたかも事実のように拡散した」
プレミアムフライデー
「政府と経済界が提唱した個人消費喚起キャンペーンで、月末の金曜日に早めの退社を促すもの。略称は『プレ金』。キャンペーンの効果はほとんど得られず、連呼されたこの言葉だけが空しく広まった」
魔の2回生
「務台俊介内閣府政務官、中川俊直議員、豊田真由子議員、武藤貴也議員、宮崎謙介議員・・・暴言、不倫、重婚・・・、当選2回の『安倍チルドレン』たちの不祥事が続発した。それは政権の支持率急落という「魔」の事態を招いたのであった」
〇〇ファースト
「まずは、アメリカのトランプ大統領が、選挙の段階からしきりに繰り返していた『アメリカ・ファースト』というフレーズ。日本では、小池百合子都知事による『都民ファースト』が続き、最近では『自分ファースト』な人たちがやり玉にあげられている」
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