はぶて虫のささやき

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(旧:はぶて日記)

映画評1267 ~ 四月になれば彼女は(CS)

2025-03-10 | 映画評
今回は「四月になれば彼女は(CS)」です。

川村元気による同名ベストセラー恋愛小説を、佐藤健、長澤まさみ、森七菜の共演で映画化したラブストーリー。
主人公・藤代を佐藤健、現在の恋人・弥生を長澤まさみ、かつての恋人・春を森七菜が演じる。米津玄師「Lemon」など数々のミュージックビデオの演出を手がけてきた山田智和が長編映画初監督を務め、「新聞記者」の今村圭佑が撮影監督、「スワロウテイル」「キリエのうた」の小林武史が音楽を担当。

主演:佐藤健、長澤まさみ、森七菜
共演:仲野太賀、中島歩、河合優実、ともさかりえ、竹野内豊、橋本じゅん、水澤紳吾、瀬奈じゅん、島かおり、高田聖子など

<ストーリー>
精神科医の藤代俊のもとに、かつての恋人である伊予田春から手紙が届く。「天空の鏡」と呼ばれるボリビアのウユニ塩湖から出されたその手紙には、10年前の初恋の記憶がつづられていた。その後も春は、プラハやアイスランドなど世界各地から手紙を送ってくる。その一方で藤代は現在の恋人・坂本弥生との結婚の準備を進めていたが、ある日突然、弥生は姿を消してしまう。春はなぜ手紙を送ってきたのか、そして弥生はどこへ消えたのか、ふたつの謎はやがてつながっていく。


2024年に映画館でも上映された作品で、佐藤健・長澤まさみともに好きな俳優さんなので、見ようかどうか迷ったのだけど、結局見送ってしまった。

たまに、こういう「ラブロマンス」系の作品を見たくなる時があるのだけど、本作について言えば、結局何が描きたかったのかよくわからなかった。

普通であれば、最後に佐藤健演じる藤代と長澤まさみ演じる弥生が海辺で抱き合うシーンは、感動するところなんだろうけど、それ以前の特に弥生の行動がよくわからなかったので、そこまで感情移入はできなかった。

森七菜演じる春が藤代の元を離れたのは、余命が短いことを考えてのことだろうな、とは思ったけど、竹野内豊演じる春の父親の存在が何だかよくわからなかった。

一方、弥生の方は、そんな春にわざわざ会いに行っただけでなく、獣医という仕事を捨ててまでして、春が入院している介護施設(?)に就職した理由が理解できない。

しかも、春は弥生に対して「そうだろうと思いました」的なことを言うのだけど、これってある意味とてもコワい言葉のようにも聞こえる。

そもそも、弥生が藤代の元を去ったのは、春からの手紙を盗み見たからなの?

いったい何のため? そして藤代に対してはどうしてほしかったの?

仮に元カノである春が藤代に対する思いを断ち切れなかったということが手紙から読み取れたとしても、だからと言って今カノである弥生が元カノのところに行く理由になるとはとても思えない。

しかも、最後は藤代と弥生がよりを取り戻したかのような描写があったけど、あんな情緒不安定な女性だったら、またちょっとしたことで姿を消してしまうんじゃないの?とさえ思った。

これって、女性の複雑な心理がどうこう言う問題ではなく、描き方が中途半端なだけではないか、という気がする。

それで、結局「四月になれば・・・」って、いったいどうなるの?

その答えも描かれていないような気がしたのだけど、私が鈍いだけなのか?

とにかくわけのわからない(難しい?)作品でした。

とは言え、映像はとても綺麗でしたし、何より藤井風の主題歌は秀逸でした。

ということで、評価は難しいところですが、いちおう「C」にしておきます。


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