☆ 家にいて旅のごとしや秋の暮 長谷川櫂
「秋の暮」には、秋の一日の夕暮れという意味と、秋という季節の終わりという意味があるが、この句の場合、その二つの意味の意味が相互にひびきあっている。秋も深まった日の夕暮れに、ふと感じる漂白の思い。家にいながらも心は遥かなところをさまよっている。(ネット俳句会 大呂より)
書きながら、いつも的を得た鑑賞文に頭が下がる。
私も、的を得た鑑賞文を書けるように、努力をせねばならない。


お隣の町の里山を歩いた。
小春のポカポカ陽気の中、初めての径をぶらぶらと行く。
殿 が生きているときの散歩だと、どこを歩こうが平気だった。時々、飼い犬が吠えることがあった。自分の縄張りを荒らすなという警告に違いなかった。
今、犬も連れないで、一人で歩いていると、きっと不審の眼で見られているのではないかと、不安になる。
なぜなんで狂い咲きある花煙草
小春日の花煙草咲く径かな
まのびして花煙草咲く小六月
空に耳地に耳冬の来る気配
煙草の花が咲いている筈がない。のに、可憐なピンクの花が咲いている。
道ばたに立っていた人に、
「あれ、ひょとして煙草の花ですか?」とたずねる。
「ええそうですよ。種が飛んできて、咲いていると思います」と、、、
なんで、なんで、煙草の花は、写真で見たことはあるが、実物は初めて見た。それが、この時季に、どうして?
昔は、専売、今の日本煙草産業というか JTのお許しがなければ、栽培してはいけないのではないかしら。?
不思議だなと疑問のとけぬまま歩いていると、「葉タバコ共同種苗センター」の表札が見えた。納得。ここから、種が飛んでいて、道野辺に、狂い咲いた煙草の花があったのである。


一点の翳りなき空枇杷の花
冬青空ぐんぐん伸びる飛行雲
高きより鳶の声落つ冬紅葉
肥匂ふ畑道枇杷の花咲ける


野の道を行くとこんな、田舎の真ん中に、辺りは農家ばかり。そんな中に、暖簾が掛かって
いる。黒い縮緬の地に花のアップリケの、綺麗な気のきいた暖簾である。
小さな看板が出ていて、「古布リメイク」ですって。


今日は驚きの連続。こんな田舎も田舎、周囲は畑ばかりの中に趣味の店があったとは。
中に入ると、私の好きな古布のリメイク作品が並んでいる。
どんどんお客さんが入ってくる。皆さん、リピーターが多く、私のような一見さんは珍しいらしい。
興味のある、洋服を手にとって見せてもらう。どれも、手間のかかった割にお値段が安い。
私は、自分で作るから、お値段云々はいつも関係ないのだけれど、自然に符丁は目にはいるから、どれほどのお値打ちかは、見知っている。
私は手ぶらで店は出れないたちだから、お手ごろの布を二反買った。一枚は正絹の縦縞、一枚は木綿。どちらも常にはおる割烹着に作れるつもり。
冬ぬくしこんな日は上向いてゆこ
コーヒーショップストーブの薪ありますと
柿ちぎる地下足袋に腰手拭いで
里言葉で交わすやすらぎ冬桜
返り咲く桜も一期一会かな
「秋の暮」には、秋の一日の夕暮れという意味と、秋という季節の終わりという意味があるが、この句の場合、その二つの意味の意味が相互にひびきあっている。秋も深まった日の夕暮れに、ふと感じる漂白の思い。家にいながらも心は遥かなところをさまよっている。(ネット俳句会 大呂より)
書きながら、いつも的を得た鑑賞文に頭が下がる。
私も、的を得た鑑賞文を書けるように、努力をせねばならない。


お隣の町の里山を歩いた。
小春のポカポカ陽気の中、初めての径をぶらぶらと行く。
殿 が生きているときの散歩だと、どこを歩こうが平気だった。時々、飼い犬が吠えることがあった。自分の縄張りを荒らすなという警告に違いなかった。
今、犬も連れないで、一人で歩いていると、きっと不審の眼で見られているのではないかと、不安になる。
なぜなんで狂い咲きある花煙草
小春日の花煙草咲く径かな
まのびして花煙草咲く小六月
空に耳地に耳冬の来る気配
煙草の花が咲いている筈がない。のに、可憐なピンクの花が咲いている。
道ばたに立っていた人に、
「あれ、ひょとして煙草の花ですか?」とたずねる。
「ええそうですよ。種が飛んできて、咲いていると思います」と、、、
なんで、なんで、煙草の花は、写真で見たことはあるが、実物は初めて見た。それが、この時季に、どうして?
昔は、専売、今の日本煙草産業というか JTのお許しがなければ、栽培してはいけないのではないかしら。?
不思議だなと疑問のとけぬまま歩いていると、「葉タバコ共同種苗センター」の表札が見えた。納得。ここから、種が飛んでいて、道野辺に、狂い咲いた煙草の花があったのである。


一点の翳りなき空枇杷の花
冬青空ぐんぐん伸びる飛行雲
高きより鳶の声落つ冬紅葉
肥匂ふ畑道枇杷の花咲ける


野の道を行くとこんな、田舎の真ん中に、辺りは農家ばかり。そんな中に、暖簾が掛かって
いる。黒い縮緬の地に花のアップリケの、綺麗な気のきいた暖簾である。
小さな看板が出ていて、「古布リメイク」ですって。


今日は驚きの連続。こんな田舎も田舎、周囲は畑ばかりの中に趣味の店があったとは。
中に入ると、私の好きな古布のリメイク作品が並んでいる。
どんどんお客さんが入ってくる。皆さん、リピーターが多く、私のような一見さんは珍しいらしい。
興味のある、洋服を手にとって見せてもらう。どれも、手間のかかった割にお値段が安い。
私は、自分で作るから、お値段云々はいつも関係ないのだけれど、自然に符丁は目にはいるから、どれほどのお値打ちかは、見知っている。
私は手ぶらで店は出れないたちだから、お手ごろの布を二反買った。一枚は正絹の縦縞、一枚は木綿。どちらも常にはおる割烹着に作れるつもり。
冬ぬくしこんな日は上向いてゆこ
コーヒーショップストーブの薪ありますと
柿ちぎる地下足袋に腰手拭いで
里言葉で交わすやすらぎ冬桜
返り咲く桜も一期一会かな