🐇 岳やいま百葉箱は雪の中
いつ作った句?20年も前か。
立山へ登った。雷鳥が見たかった。
写真で見る雷鳥と期待が外れたのではない、大きさが違っていたのに驚いた。
目の前のはえ松の辺りで遊んでいる雷鳥の小さく可愛いこと。
何とも名前に似あわないイメージの鳥だった。
そこに、百葉箱があった。
強風に、はえ松は岩陰に本当に地に這うように低くある。それを想い出し雪の頃、この立山で見た百葉箱を詠んだ句だ。
農業試験場にも、百葉箱が。
それを見て記憶が甦った。
葉牡丹が美しく植えられていた。
その中の一花が昨夜の雪が融けかかって葉の上に散っていた。
花弁にすれば、牡丹より肉厚だが、牡丹の名前を冠るに恥ずかしくない綺麗な葉牡丹、花とあえて言う。
🍒 葉牡丹や母はいつでも父をたて
🍒 真珠のやう葉牡丹に雪の華のあり
本当は一家の中で母が一番強い。
しかし、表では父の後ろで脇役を務める。