久しぶりに、俳句へ誘ってくださった師の事を想い出した。
散歩の途中で出会った槿の花。槿は秋の花だと理解をしていたが、今日の槿は「夏」だ「秋」だと関係が無い。自然のままに咲いた槿。その中の「底紅」の花。
紅と白のコントラストがすこぶる美しく目を引いた。
この花は亡くなった湘風先生が大好きだった。
底紅、、、、綺麗だろう、、、、
何度、この言葉を聞いたことだろう。
私が初めて先生にお逢いした時の、先生の年齢に、今はなっている。
一から俳句を教えて下さった。底抜けに優しかった。父のような方だった。
今、先生の句集を繙くと決して、上手とは言えない。しかしどんな名句と云われている著名な俳人の句より、心に沁みとおる。
☆ 明日植うる藍の宵水たつぷりと 豊川湘風
まさに今は、藍を植える時期。何故か昨今は弱気、先が見えなくて不安がつのる。鬱の虫、、、とんでゆけ~!
🎐 底紅の紅に一粒日照雨すぎ