老人雑記

生活の中で気づいた浮世の事

    日傘

2019-06-03 22:58:24 | 俳句

    

 

         ☆     白日傘道に沿ふたり外れたり    櫂

 

栗林公園の菖蒲園で美しいご婦人が着物に白い日傘をさして歩いているのが、遠目に見えた。

 

最近、少し考えた事が。

最近、コーラスに行っている。声は少しも出ない。しかし、皆さんと歌っていると本当に楽しい。

昔は音大出の先生が指導をしていたコーラスグループで、発声練習から始まったちょっと本格に近いのに参加をしていた。そこも楽しかった。引越しで退会をしてしまった。

今はご近所さんの、ちょっとはコーラスをかじった人のお世話で、それなりに楽しく歌っている。パートもなし。ソプラノの人はそれなりに、アルトの人もそれなりに。大きな声でそれなりに合唱をって感じだ。

それが楽しい。ストレスの発散にもなるし。

 

俳句の事も、、、、

師は厳しい。俳句の世界でどんな賞をとったからって人も、全没は全没。いくら世間から評価を受けようが、昨日俳句を始めた人もベテランも平等に扱う。良い俳句でなければならない。

コーラスで云えば自分のパートの音が出るまで、何回も発生の練習をやって、、勉強!変に妥協をしない。高みを目指し、音程の狂いに目をつぶらない。それはそれで又、楽しい世界。

結社の主宰がいて、投句をされた句を選する。  弟子が可愛いのでは無い。自分が可愛いのだ。 誌友が減っては俳誌の運営も難しい。巻頭の句を持ち回りで巻頭のページに載せて弟子離れを防ぐ。誌友達は嬉しい。もちつもたれつ、外の世界は見ないで、上手になった気分になる。それで良いと思う。そこも俳句の座の仲間達。自分が可愛い人の集まりだ。

近所のコーラスもそこの類い。ニコニコ傷つけあわず、な~な~で歌ってお終い。それで良いのだ。時間潰しにはもってこいのサークル。一言で、言うなら、歌好きのおばちゃんの集まり。その日が良ければ、パート?いいじゃん!楽しいもん!吾を忘れて歌ってたちまち時間が過ぎる。

 

俳句の結社も様々。コーラスと名を借りた集まりも様々。楽しければ良い!

どこが良い、どれが良い、、、世界は一つでは無いとこの歳になって、終活期になって気づくなんて、私はまことお山の大将が。

 

     ☆     摘みためて石の重みや梅の籠    櫂

 

二句とも先日の公園の景が思い浮かぶ。 良い師に巡りあったと思う。

 

 

今日は日傘を作ろうと思い、傘の骨、(材料)を買った。さあ、好きな柄で世界に一つの日傘を作ろう!

 

     ☔     形見の絽手づくり日傘となりにけり

 

 

 

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする