山萩 いたどりの花
散歩コースに咲いている花。
山萩 と いたどりの花 は、高速道路を見下ろす、ヘンスに絡まって咲いている。ヘンス越しに下を見ると、凄いスピードを出した、様々な車が走っている。近くのインターから、高速に乗ると、一直線で 東京でも、九州にでも行ける。
山萩は高速道路のヘンスに沿って、咲いている。植えたのだろう。いたどりの花は、所どころ、萩の隙間を縫って咲いている。車の排ガスに負けぬ、生命力を持った花たちだ。
☆ 風立つや風にうなずく萩その他 楠本憲吉
☆ 虎杖の花昼の月ありやなしや 高浜虚子
田村草
この散歩道を何年も歩いていて、初めて田村草をみつけた。色は少し薄い。日当たりが悪いのかも知れない。蝶々を目で追っていて、止まったのが、田村草だった。
☆ 田村草触れて棘なきこと確か 稲畑汀子
山牛蒡の花 釣鐘人参
山牛蒡が花から実になろうとしている。濃い紫の実?が美しい。艶々と光っている。
山牛蒡の花は、夏の季語。秋は季語としては見当たらぬ。
釣鐘人参は紫の鈴のような花を付ける。散歩をしていて、この花を見ると 秋を一番に感じる。
☆ 釣鐘人参など咲き山に還る畑 須並一衛
☆ 山牛蒡咲き鶏が長く鳴き 冨山いづこ
白まんま
赤のままは良くみるが、白のままが群生していた。さみしい白のままの花は時々見かけるが、群生していると、秋の風情がなくなる。
☆ 老いぬれば無性に親し赤のまま 山口いさを
追ひゆける蝶の止まりて田村草
田村草旧知の友に逢ふたごと
トンネルを掘る音のする田村草
遥か海見ゆる山の辺田村草
そのかみの座禅石あり田村草
田村草を見つけたうれしさの吟行句?それとも散歩道句?心が躍ったことは確かである。