老人雑記

生活の中で気づいた浮世の事

秋の日が暑い港の景

2015-09-20 13:17:19 | 俳句

安保法が成立した。
集団的自衛権力が可能になった。新聞の見出しには、変わる安保だのと、にぎにぎしく特集が書かれ始めた。社説には、抑止力高める画期的な基盤だ、などとかいている。
なにわともあれ、俳句オタクで、極楽とんぼの私の希望は、いつまでも、平和が続くこと。
経済政策に力を入れて、地方再生に目を向け、景気を良くして欲しい。



今朝の 姫。餌を食べて、うつらうつらとしている。我儘な年寄猫のこの平和を満喫した顔。出水災害の時、飼い主といしょにヘリに助けられる犬がいた。犬にも猫にも、秋うららのこんな日がいつまでも、続くことを願う。



港で釣りを楽しんでいる人がいた。

    🌊   釣人の動かぬ影よ秋日濃し

何を釣っているんですか?と尋ねると、鰡を釣っていると。

    🌊   次々とまなかいを鰡跳ぶ港

    🌊   湾を狭し盛りあがりゐる鰡の群



今日は、いつまでも平和が続いて欲しいので、我が町の、平和な写真を撮りに港へ来た。
小豆島が見える。志度寺の五重の搭が見える。

    🌊   彼岸会の鐘が聞こえる秋の湾

    🌊   首筋がじんじん泣けり秋暑し



    🌊   秋霞島影に船入ったまま

    🌊   白い舟いよいよ白し秋の海

       
    
 取敢えず平和な港の一時間吟行をやりました。
     
     

     

           

      

      










     
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平和な猫

2015-09-19 18:29:19 | 俳句

あああって感じ。
国民を蚊帳の外において、安保法案が可決した。
私は今だ、何が正しいのか、理解していない。戦争は反対だが、お隣にある?国の脅威に屈するのもいやだ。
私は政治音痴ではない。かっては選挙運動に駆り出されたこともある。
それがして、今回の安保法案はあまりにも、主権者の国民の声をないがしろにしている。
一番悪いのは、、、、?
遡れば、民主党に、自民党の横着ぶりに耐えかねて、国民は政権を託したが、おそまつで幼稚すぎた。見事に期待を外された。
民主党の歴代首相のことをお隣の、ご主人は、宇宙人、空き缶襤褸管、のだ豚、と言っている。笑いながら、私も聞いているが、同感だ。
お世話になって、誰のおかげで、総理になったのかを忘れて、「貴方、そっちへ、行ってて下さいと、しかとをする、@@‘総理。比例でしか、当選できなくても、衆議院議員の席にしがみついている。
まだ、任期は残っているのに、解散しましょうよ、と政権を投げ出してしまう、きもっぱらの太った総理。おみごと、ぽっぽっぽっが揃ったものだ。
今度は民主党に愛想をつかして、自民党に期待をしたら、数の権力を笠にかぶり、好きかってな政治。国民は泣くに泣けない。
二千人規模の、弁護士を立てて違憲の法廷闘争をするらしい。時間稼ぎとしか思えないが、国民一人一人が冷静に熟慮をして、考えることだ。
中国の軍拡、北の核、東アジアの情勢は緊迫の度を増している。
戦争は絶対反対だが、何が良いのか解らないのが正直のところだ。


       
        こぼれ萩まとひて猫の帰りくる
        溝蕎麦や野良猫通るささくれて
        猫膝を下りて寂しい秋の夜
        通訳す猫との会話夜の長し

        烏瓜だんだら畑の片隅に
        鳩吹くやここら数寄者隠れ住む  

      
              
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ちりぬるおわか

2015-09-18 10:42:49 | 俳句
この4,5日のしりとり俳句から。
参加している方々には、無断だが、インターネット は、いつでも誰でも、ページを開くことができるから、お許し下さい。
私の好きな句を並べました。

      いなご飛ぶ四葉を探す手を掠め   灌木
      
      秋の日やカラマツの詩口遊む   杜人

      地虫鳴く三太逝きたる寂しさに   アネモネ

      鬼城忌や五月句会の小さき部屋   ぴのこ

      真新しき色鉛筆や小鳥来る   陶子

      迷い子の握りしめたる木の実かな   侘助

      縁側へお銚子一本虫時雨   善照

      偶然の出合ひ装ふ芋煮会   魁仙
      
      時々は空の渋滞小鳥来る   てまり

      猫じゃらしよべの雨滴を落としけり   ラスカル

      閨の月公爵夫人膝を立て   猫髭

しりとり俳句にルールがある。17文字の中から好きな言葉や季語を見つけて繋いでゆく、のと難しいのが 最後の1文字を繋ぐやり方。(らりるれろ)で終っていると四苦八苦する。
私はなるだけ(らりるれろ)で終わらないよう、気をつけるがどうしてもの時もある。
繋いで下さる方はベテランさんで、語彙も豊富だから、いらぬ気を使っているのかも知れぬ。

ひとりよがりと偏見で、選ばさせてもらつった。
私の勉強の場である。このしりとり俳句の場がなければ、無味乾燥の毎日だった。




      








  


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満濃公園吟行 (E)

2015-09-17 17:25:19 | 俳句



公園の湿地帯にじゅんさいの池がある。
美味しい秋の味覚 じゅんさい だけど、誰も採る人がいないから、池一面を覆っている。もったいないな。おすましの汁に浮かべると美味しいのにな。

        じゅんさいの池風通りすぎるだけ

        竜淵に潜む音立て木橋ゆく
                        


森を歩いてるといたる所に茸が生えている。朱い色をした、美しいのもある。
あちこちに、そのまま、美しい姿であることは、猪も毒キノコだと、解っていて、口にしないのだ。

        森の精とも紅い紅い茸かな

        天狗茸こはごは靴で触れてみる

        やはらかき木の根を踏める栗もたし



田んぼがあって、赤米が育てられている。自然農法で、肥料も消毒もしない。
見た目には、すくすくと育っている。何だか人間に例えると世捨て人のような感じがする。心はきれいだし、噛めば噛むほどおいしいが、付いて行きにくい感じなのだ。

        耳澄まし森の声聴く秋真昼

        唄わんか山田に案山子たんと立つ

        ひょんの実や木の幹に当てる聴診器

子供らの先生が聴診器を携えていて貸してくださる。木の幹に聴診器を当てると生きている木の鼓動が聞こえる。良い経験になった。

       

       
        

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満濃公園吟行 (D)

2015-09-16 15:31:21 | 俳句


公園の中に、さぬきの家がある。
古い竃があったり、昔使用していた、農機具を展示していて、子供達の学習材料となっている。
垣根が、小さな小屋をかこんでいて、柿が成っている。
山羊を飼ったり、兎小屋もある。
おおきな栗の木があり、暇な人が栗のとげとげした毬を数えたら、4500本から5000本あったと言う。

     「又来なされ」と青い柿栗見て言はる
     山里の風美味き秋の一日かな
     山羊の目の優しとあひて里の秋
     秋の野に呼べど兎のしらぬふり

まことに、忘れないうちに句に仕上げようと思う名だが感動は、いまだ続いているのにオソマツな句だな。
          


自然観察園の辺り猪が来るらしく、猪垣が張り巡らされている。
猪の鼻が触れる辺りに電流が流れている。それに触れた途端、猪は驚く。すぐに逃げるのか?
あきらめずうろうろするのか?猪と人間の戦場だ。

     夜目の利く猪のことふと思ふ



花梨の木の近くにある木。
下の方がツルツルとしている。猪が体をこの木にこすり、虫が付いた痒い体を搔いているのだそうだ。沼田場の一種なのだろう。

      恍惚の猪の顔見ゆ沼田場かな
      昨夜荒らす猪の沼田場と見て通る
      猪が尻掻きたる跡の木の艶ぞ
      猪垣や杣家が使ふ釣瓶井戸
      
      あるがまま生き山里の秋を守る
      赤米の束一握り門に干す
      掌ぱつと開けば秋の茱萸



印象の薄れぬあいだに、句をまとめようと思うが、  又 あした。
    オソマツの吟行記だ。     

      


      
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