老人雑記

生活の中で気づいた浮世の事

   マロングラッセ  

2018-09-13 20:42:03 | 俳句
久しぶりにデパートへ行った。
買う物はないけれど、催物会場に神戸の美味しい物がきているらしいのでそれが目当て。

ここで貧乏根性が出る。
神戸牛の弁当が、一個2600円。  (  × 2   )
買おうかと迷ったが、買わない。
美味しいステーキ牛を買えば、もっと分厚い熱々のが家で食べれる。

中華まんが美味しいそうに匂っている。
これは、神戸の中華街まで行かなくともここで間に合うと、いつもお野菜をいただいている、お隣へのお土産も含めて買う。

なんだ、かんだと考えていると、本質的に自分は「ケチ」だと気づく。

人がいっぱい並んでいたのがパン屋。
後ろについて、フランスパンが美味しいからと聞いて、物見遊山的に買っちゃった。
帰りの車の助手席で、ちぎって食べた。
なるほど美味しい。人が並ぶ筈だと納得。

最後は地下の食料品売り場で、ほかほかの栗おこわとケーキを買って、食べ物は以上。

夫の、シャツを買う。
アイロンがけの必要が無い物を所望する。
店員さんのアドバイスで、適当にかっこよいのを見繕ってもらい、初秋の一品を確保。

帰って疲れてバッタンキュウ。
こんな体力では旅行などとても無理。



       🍏     芒活け化粧品売場に秋がきた

       🍏     マヌカンの緑の帽子秋深む

       🍏     デパ地下へ降りる焼栗匂ひ来し

       🍏     マロングラッセ銀のリボンの化粧箱

       🍏     既視感やデパート出れば秋時雨       
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

     投句自在(何句でも制限なし)

2018-09-12 10:12:43 | 俳句

        


       ☆     八月の真ん中で泣く赤ん坊     櫂

       ☆     鴨川の河童も曳くか月の鉾     櫂

 「 KOSI 」9月号の 俳句自在から。
一句目はどうして赤ちゃんが泣くのかとなると、読み手一人一人に鑑賞をまかせればよい、抽象句と捉えたら良い。暑いから赤ちゃんが泣いているのは普通の事。大人だって泣きたい今年の極暑であった。

河童が曳く、祇園会の鉾。
月鉾の先頭で河童が鉾を曳いている。誰の目にも見えないけれど、祭りの賑わいにいつもは川の中に隠れている河童も、いても立ってもいれず祭りに参加をした。


「 KOSI 」 での櫂氏の選句は、何句でも投句ができるように変更になった。
多く投句する人は、はてさて何句くらい投句をしているのやら。
選をされているのを見ると、十句も載っている人もいれば、五句、三句、一句、、そして私のようにお言葉に甘えて、七~八句も投句をしたが全没も。
下手な鉄砲も数打ちゃ当たる。。と云うわけにはゆかぬ。
自分の全てをさらけては駄目、どんな句でも投句をやってはとブレーキをかける。
自省をやっての投句となる。

師の曰く、死ぬまで推敲をやれ、、、これにかなった句でなければ、選をされない。
今月は七句の人、次が六句、そして五句と続く。
選の多さに限らず全投句の中から、一席、二席、三席が、次にまあ特選句と呼ぶべき句が並ぶ。

     一席     思うよな老後きたらず心太    馬淵可奈

     二席     夏蝶に無軌道といふ道のあり    西川東久

     三席     衣更へて灰汁のぬけざる漢かな     石川桃瑪

 このように選をされた句を目標に、(頑張る?)詠みたいといつも思うのだが、、、。


 久しぶりに近所を散歩。お隣に、薔薇の実が。もう秋だ。

     🐢     青葉木菟昼も小暗き楝の木

 私は栗林公園で見た、青葉木菟を詠んだのが通っていた。
他にも。田舎ってか、公園で見た青葉木菟。季語が溢れている自然環境にいる自分は、もっと作句が出来るはずだのに。

 一席の句に比べ、薄っぺらい私の句。氷山に例えれば、見えている海面しか詠んでいない。
ああアア、、、、



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

   思えば夫婦 🐈 に生かされている

2018-09-09 15:32:01 | 俳句
        

 このナニャメに私たち夫婦はどれほど癒される毎日であろう。
いくら大事にしても、野良猫の身分をわきまえていて、餌を食べるのと、窓を開くと家に入ってきて、家の中を一巡すると、外に出てゆく。

      

今日は朝から、一日中、椅子で寝ている。
傍を通るとさっと、顔を持ち上げ私に「ニャアー」と声をかける。
二~三日前の颱風の時もこの椅子に居座っていた。

雨に濡れていて、可哀そうに思い、ダンボールにタオルを敷いて家の中に入れた。
しばらくは箱の中でじっとしていたが、部屋を一巡すると、窓を開けてくれと云う。
雨が降っているのに、外に出て濡れるのもかまわず椅子でじっと雨を見ている。
何度か、ナニャメを部屋に連れ込むのだが、落ち着かないのか、外に出る。

お好きなように。

猫の餌を買ってきた。
今までは姫ちゃんの餌のストック(カリカリ、チュルチュル、レトルトパック、缶詰)があり、他の三匹の野良猫にもそれを与えていた。
さすが四匹ともなると、食べる量が凄まじい。
しかし、姫ちゃんが亡くなるとは思いもよらなかったので、地震がこようが、嵐がこようがと、よくもまあ大量の餌を、ストックしていたものだと呆れている。

何も楽しみの無い老夫婦。野良猫の観察に終日をつぶしている ( ^)o(^ )


        🍒     旅の数だけあるこけし秋意かな

        🍒     朴は実に水嵩増へる朴の谷

        🍒     水落し阿波一国の巡礼に

        🍒     大花野生者も魂も遊びゐし





コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

     今年の曼珠沙華

2018-09-08 12:33:02 | 俳句
       

 今年の異常気象は曼珠沙華にまで及んでいた。
ここは管理された公園だから、品種改良をした観賞用の曼珠沙華を丘や遊歩道に植えている。
いつもの年なら、この丘は色々な曼珠沙華でうめつくされている。
それが今年は、寂し気にぽつぽつと咲いているだけ。

        

 近所に住んでいるお年寄りが、蓮も曼珠沙華も今年はだめでしたと嘆いていた。

鮮やかな黄色の曼珠沙華は人目をひくものの、僅か一輪。それが、離ればなれに咲いているのみ。

      

しばらく待つと、畦に昔ながらの朱色の曼珠沙華が咲くだろうか?
それに期待を。


      🍒     田舎小町の母の写真や曼珠沙華

      🍒     天も地も荒れた今年よ死人花

      🍒     曼珠沙華おのこもめのこも母が好き


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

    木の実

2018-09-07 15:29:22 | 俳句
         
        

颱風過の公園には、木の実がたくさん落ちていた。

右の黒い実は蓮の実。これは飛んだのだろう。
左はハンカチの木の実。自分もこの実を見るのは初めて。瓢箪のような形をしている。

    🍏 蓮は実に民芸館に龍吐水  
  


    🍏 留守ゐの妻にハンカチの実を拾ふ

 杉の実が転がっていた。径を進むと枝に付いたまま落ちている。
普通の木の実が降るではない。颱風の影響で枝ごと折れておちたのだろう。

      🍏 杉の実の親しく匂ふ径かな

 公園は小高い丘陵地帯。毬栗がいたるところに落ちている。見上げて毬栗を落としたであろう、栗の木を探しても見当たらない。
はてさて、頭ばかりでなく目もだいぶ悪い。

     🍏 毬栗におつとと坂を辷りけり 

木の実落つ 木の実降る、、にま未だ少し季節的には早い。
想像の出来なかった今年の颱風。
この公園も立ち入り禁止の綱が張られたり、注意書きが至るところに置いてあった。
一番に驚いたのは

       🍎     直角に竹を折りたる野分かな

       🍎     花梨の実兎の彫りし深き穴

            

あくまで忘備録のような句づくり。
後から読んで自分で自分を笑っちゃうが、推敲をして投句する時も。
しっかり選を受けて残す句も多々ある。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする