老人雑記

生活の中で気づいた浮世の事

     哀しい 哀しい

2018-09-21 11:20:31 | 俳句

        

 昨日は哀しかった。
いよいよ私もおしまいだ。。。。と思った。
今日だって思っている。

図書館に本を返す日。
五冊借りているうちの三冊が見つからない。
リクライニングの椅子から手の届く机の上に新聞や筆記道具と一緒に置いてあり、座ったままで動かずともすむ横着な本の読み方をしている。
それが見つからない。
探しても探しても。
夫が二階へ探しに行って、パソコンの部屋から見つけてきた。
私は、二階へ持って行った憶えは無い。
しかし、夫は階下に無ければ、二階と探してきてくれた。
(もう、図書館で本は借らぬと決めた)
もし失くしたら困る。

夕方、テレビを観ていた。
サスペンスドラマで伊豆の踊子の物語をメインに筋が運ばれてゆく。

10日ほど前に古い映画の「伊豆の踊子」を観た。
その事を想い出しながらサスペンスを観ていた。
10日前の「伊豆の踊子」の出演者がどうしても思い出せない。
やっと学生役が高橋英樹だっと思いだした。
だが主演の女優は誰だったか皆目、思い出せぬ。
たしか足の太い女優だった?
高橋英樹と女優は、誰、誰?と頭の中は霧がかかっている。

夫が傍から。もしかして 吉永小百合? と声をかけてくれた。
ああ、そう、吉永小百合だった、古い女優の浪花千恵子や大阪史郎が出ていたと、、、思いだした。

私のお脳は壊れかけている。

今日はブログを書いているが、、、明日はどうだろか? 俳句は感性が無くなっているから、新しい言葉も発見もできなくなっている昨今。
裁縫をやれば肩が凝る。
歩けば足の裏が痛くなる。
階段の昇り降りがつらい。

ああ、猫ちゃんが来る事だけが楽しみの日々。



       🍏      追憶の母の若しや木葉髪

       🍏      喉ごしままよきれぎれの走り蕎麦

       





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     姫 ごめんね。    🐈

2018-09-19 10:53:04 | 俳句
           

猫ってやつは!  全く。私の心をわしづかみにして!

殿や姫が亡くなった時は、どうして世間の人は愛情をうつしていた動物がいなくなるとすぐに、次の犬や猫を飼うことができるのか不思議でならなかった。

散歩をしていた人が犬を連れて歩いているのを見た時は、一人で歩いているのもつかの間、10日もすれば次は違う犬を連れて歩いている。なぜなぜどうしてと疑問符。
(前の犬が亡くなったので次の犬です、、、、なんちゃって)

心理が理解できかねていた。

        

ナニャメが我が家に現れたのは5月頃。
自由が好きらしく束縛はされたくない、野良猫だし。我が家も引越しをするから、余り愛情をかけたらこちらも向うも困るから半端に優柔不断の付き合いをしている。
夜はどこで寝ているのか知らず、お腹がすくと「ニャアアアンー」と声をかけてやって来る。
しかし、買物に行った時は姫ちゃんの時と同じように、しらすや魚肉ソーセージのお土産を欠かさなくなった。


買物に出かけようとすると、どこからか現れて玄関先で見送ってくれる。
帰ると、玄関先まで「ニャーン」と鳴いてお出迎え。すり寄って来る。
可愛い、まこと可愛い 😻

昨日は姫ちゃんと全く同じ格好で、塀の上で見送ってくれた。

部屋を一巡する時は、姫が好きだった、隠れて寝ていたボードの後ろへ行って覗く。
匂いがまだ残っているのは判っている。
「ナニャメ、もうお外に出て」と云うと、開けた窓から帰って行く。

飼い犬や猫が亡くなっても次を早々と飼う人の気持ちがちょっぴり解りかけてきた。
(去るものは日々にうとし?)姫を忘れてはいぬが。、、、。

引越しをしても、餌をやりに通ってこようと夫と決めた。
今は夫の方が私よりナニャメを大事にしているようだ。

姫ちゃん、ごめんね。一番好きは姫ちゃんだから!



      🍏     爽かやみな笑まりゐる土人形

      🍏     秋日濃し土人形の黒き影

      🍏     蕎麦畑大き鳥居の影伸びて

      🍏     鉦叩去る者日々に疎しけれ



      
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   希林さん やすらかにお眠り下さい

2018-09-17 10:28:34 | 俳句

    

希林ちゃんが亡くなった。
著名人やスターが亡くなっても、人生をまっとうし、ご苦労様でしたとねぎらいはするが。
希林ちゃんは、心から哀しい。

全身の癌をあかしてからも、どこに癌の細胞が巣食っているのかと思う程、精力的に活動をしていたみたいだった。
傍で生活をやっていないから、細部の生活態度はそうでなく、疲れや倦怠感を感じさせたかもわからぬが、、、

リメイクの洋服を見るのが楽しかった。
歯に衣を着せぬ数々の言葉も聞いていて面白かった。

靴下は男物を使用していると、、目から鱗が落ちた。
私は血液の循環が悪いから、足首のしまる女性用の靴下では、足がいつも腫れる。
希林ちゃんの言うようにやってみた。 O・K

例えれば枚挙がない。

癌を抱えながらの生き様は、私の最も尊敬をすることであった。
偉人でも賢者でもない、身近の同年代の異色のスターの生活に、多いに興味があった。

私は同年代の人に比べると、体力は10才くらい劣っている。
内外の病を抱え、死といつも隣合わせにいた。ネアカの私は、声も大きいことから、いつも元気そうだが、決してそうではない。
他人さまに理解をしてもらう努力はとうの昔に捨てた。
他人に同情もしない、他人から同情もされたくない。
運命を少しでも楽しく享受しようと常に思っている。

つまらん ブログ もそれを忘れることができるし俳句だって。


     

死を感じたら、延命はしないで。。。。自死と云おうか尊厳ある死でありたい。
そんな覚悟はしている、、、、が凡人の私!悟りには程遠い惰性の毎日を過ごしているんだな。どうなることやら。

希林ちゃん、さようなら。


     
      🍏     到来の緑茶が美味き敬老日

      🍏     木洩れ日に眠気さそはる秋の昼

      🍏     木の葉髪野良猫の来るを楽しみて

なんとも、淋しい俳句だ。





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     「なめたらいかんぜよ」   俳句

2018-09-16 12:54:24 | 俳句

         


 今回のネット投句。
先生はみちのく句会に行っている筈であるから、選句は明日あたりになると思っていた。
それが、今パソコンを開いてみると、選句は行われていた。

①やや回復。
②言葉がごちゃごちゃな句がたくさん。推敲を。
③どっしりとして、すっきりしている、そんな句を。

、、、といつものように選評についての先ず一言。


 特選句から好きな句

      🍏     大空を大河のやうに秋の風     池ヶ谷省吾

      🍏     なにくはぬ顔して空の高さかな     内山薫

 このように大いなる自然の、秋の空 を詠めるとは。
素晴らしい句。  


並選の句

      🍏     小鳥来る旅した数のこけしかな    葉七子
                @こけしあり。来る、不要。

こんな句でも、何回も推敲をした。
最初は 飾り棚にあるこけし人形を見ていて、ふと思いついたのが こけしの数。
元気な時にした旅の先で可愛いこけしや変わったこけしを見ると、想い出に買った。
記念に買って、旅の数と重なる。
旅とこけしの数が、、、いいではないか。この言葉にさて「季語」となると考えた。
秋思ふ、芙蓉、秋桜、、、等々。
季語が動かぬのとは?これが弱い?困った。
季語があり、これに感動した言葉を付ける、述べるのが本来の句づくり。

最初は、東北で、こけし工房の見学をした事を思いだした。
そこへ訪ねる径に咲いていたコスモスの花
      
      🍎      コスモスや旅の数だけこけしあり
                切れ字の「や」と「あり」の断定がきつい
      
      🍎      旅の数のこけし人形小鳥る
                こけしはこけし人形に決まっている。

 何度も何度も推敲をやり、最後に投句をしたのが、(旅した数)とおちついたが、考えると
さて(数)がいるか?古語は動く。

こけしと旅の数が先生の気にかかった?それで選句をされた。

      🍎      酔芙蓉旅の数だけこけしあり

一番に作った、素直な句が良かったかも?
なぜ、酔芙蓉?


芙蓉の雪の精をとり 芳野の花の華を奪ひ ....
「... 芙蓉の雪、芳野の花」は、富士山の雪、吉野山の櫻。
そんな一校校歌の、人生は旅?みたい、、、、と口のは端に出て来た歌詞から。


たかが、つまらぬ一句でも、「なめたらあかんぜ」俳句は。
『たかが俳句されど俳句』
自分で自分に云い聞かす言葉。





        
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   酔芙蓉

2018-09-15 20:47:25 | 俳句

      

 結願寺へ行く道路添いに酔芙蓉の花が咲いていた。
通り過ぎてから、車を止めてもらい、歩いて後戻りをして、芙蓉の花を見る。

結願寺へ歩くお遍路さんは、最後の一ヶ寺となり、気分的にもほっとし、この芙蓉を見たなのではないかなぞと想像をする。

      🍒      結願寺へ一本道や酔芙蓉 

       

薄紅の酔芙蓉は今まで見た酔芙蓉の中でも一段と美しい。


      🍒      酔芙蓉降りかけ降らぬ今日の空

      🍒      酔芙蓉忘るるは時に良き事ぞ

 昨日の天気予報は、夏がぶりかえし気温は30度になると言っていた。
朝から雨催の空だあった。酔芙蓉は開こうかどうしょうと思案の様子。


        

 それにしても、莟みから、まさに今開かんとする綺麗な芙蓉。

      🍒      薄もも色のおぼこの莟酸芙蓉

      🍒      芙蓉咲く里に悪そな猿ゐて

      🍒      芙蓉咲く住めば都か峡の家



  
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