予告～岐路に立つ

コナサン、ミンバンワ！
名古屋のすぐ北、岐阜の街の名物である路面電車、岐阜市内線が存亡の危機に瀕しています。
この路線は20世紀初頭=明治末期に最初の区間が開業して以来、大正期にかけ郊外の揖斐線、美濃町線と共に拡大延伸し、戦後に開通した田神線を加え、岐阜市民の日常の足として日夜健闘して参りました。しかしながら自家用車普及と終端部の過疎化、それに路線バスとの競争激化に伴って利用者が落ち込んだ様で、今年に入って運営主体の名古屋鉄道が来年2005=平成17年3月限りにて事業撤退を表明、存続の対応に追われた岐阜市初め沿線自治体は、自治体が路線を買い取り、運営を他の鉄道会社に委託する所謂「上下分離方式」による運営変更を目指しましたが、路線施設の譲渡価格を巡って名古屋鉄道と折り合いがつかず、先頃岐阜市長により遂に路線存続断念の声明が出されました。これにより今後大きな打開策がない限り、これらの路線は最悪の場合、後半年余りで全線廃止の止む無きとなる事が予想されます。
来月の日記では、1ヶ月に亘り、これら路面電車の事を中心に、できる限り岐阜の街の魅力も伝えられる様努めて参ります。
尚、日によっては私の交信仲間への伝言の形をとる場合もある事を予め申し上げます。これに併せて只今工事中の新しい写真帖の整備も進めようと思います。
今月も有難うございました。来月も宜しくお願いします。*(椰子)*