コナサン、ミンバンワ! 2018=平成30年7月も、最終日となった。先日来の 台風第 12号は、観測史上初と言われる、我国本土を東から西へ縦貫するコースを取り、今は西九州近くの東シナ海で停滞状態らしい。神奈川県と、先の水害のダメージから立ち直れない 西日本への影響大。改めて、当該地域には お見舞いの意を表す次第。
それを踏まえた上で、今月も どちらかと言えば芳しくない事共があった訳だが、月末近くに話題となったのが、性的少数者 LGBTを巡る 与党女性衆議の雑誌記事についての問題だろう。初めはスルーのつもりでいた拙者も、やはり取り上げるべきと感じ、今回記事とする次第。まずは、某ネット記事より 前大阪市長・橋下 徹(はしもと・とおる)弁護士と、ネット関連事業家・西村博之(にしむら・ひろゆき)さんの対談を引用して、見て参ろうと思う。
LGBTを巡る 杉田水脈(すぎた・みお)自民衆議の発言に「国士気取りはもうダメだ。日本で一番生産性がないのはお前だ」
自由民主党の杉田水脈・衆院議員が 雑誌「新潮 45」に寄せた記事の中で、性的少数者に対し「生産性がない」などと表現したことについて、Abema TV「橋下 徹の即リブ」(7/26放送)にも、視聴者から批判が寄せられた。
橋下氏は「僕は"ネトウヨ"という言葉が嫌いだけど、ネットの中には いわゆる"国士気取り"、威勢の良いことを言っているような人を応援する一部ユーザーがいる。(杉田衆議は)そういう人たちに拍手喝采を受けながら ずっとやってきた人。彼女の意見は意見として、特定の個人の名誉を毀損(きそん)しない限り表現の自由だとも思うが、僕は絶対に反対だ。税金使っている国会議員だし、日本で一番生産性がないのはお前だ。アホか!」と 厳しく批判。
かつて「日本維新の会」にも所属していた杉田議員。橋下氏は「ポンコツの一人だ。責任の一端は僕にもある。応援に来てくれと言ってきたから行ったのに、一度選挙に落ちたら、橋下は何だかんだと言って 批判してきた」と指摘。「"自分は『保守』だ、日本の歴史や伝統文化を守れ" "国を背負ってとか" 言っている連中に限って恩知らずが多い。礼儀がなってない。その後、一生懸命 "国士気取り" 活動しているうちに目に止まったのか、自民党で出て通った。何で安倍(総理大臣)さんは選んじゃったのか。自民党というのは、そういう議員まで全部抱え込んでいくから。でも、こういう国士気取りはもうダメだ」と訴えた。
ゲストのひろゆき(西村博之)氏は「一時期、世界で最も時価総額が大きい企業だった アップル((Apple)の社長はゲイ(男子同性愛者)だった。その人間が優秀かどうかと 性的指向とは全く関係がない。それをごっちゃにしていて、何を言っているのかと思う」と呆れ気味に話すと、橋下氏も「誰を好きになろうが、どういう恋愛をしようが自由だし、同性愛は好まないという意見もあると思うが、それを他人に押し付けることはすべきでない。自民党の中にも、結婚は男女じゃないとダメだ、事実婚はダメという主張の人もいる。野党は、そういうところを指摘していかなければならない」と話していた。(引用ここまで)
杉田自民衆議の記事は 拙者も一、二度目を通したが、問題の核心と思われる「生産性なし」の下り以外は、目立つ差別的・不適切な文面ではなかった様に思う。橋下、杉田の両氏とも それぞれに主張は地に足のついたものが主で、それぞれに支持したいが、杉田衆議は 議員辞職は不要も、早めに当該文面を修正なり撤回なりして、一応でも謝罪を表した方が良いのではないか。比較はしたくないが、同衆議や自民党にとっても「天敵」たる朝日新聞系列の雑誌「AERA」は、杉田衆議関連記事の不適切箇所につき(珍しくも)早々に謝罪訂正を表明した。放置しては、反って左派野党や朝日シンパ勢力を勢いづかせる懸念があり「善は急げ!」と、拙方などは愚考するのだが。
一方で前掲の橋下、西村両氏の対談も、少し未来を先取りし過ぎている様に感じられてならない。性的少数者 LGBTへの一定配慮は 個人の尊厳を考えれば当然だし、生活上も 最低限の人権的フォローは、それは必要だろう。しかしながら LGBTの各位はあくまで少数派であり、それを多数派の様に喧伝する左派野党勢力や、その方面の報道各社の取り上げ方は、適切を欠くものと思う。
今回記事の末尾にリンク致すが、LGBTの認知を広めようとしたのは、大手広告企業「電通」の策動だった模様。2013=平成25年頃だったと聞く。「LGBTを政治利用するな!」とはよく聞く批判だし、拙方も理解したいが、その前に何と「金儲け目当ての商業利用」が図られていたのである。「金儲けは悪か?」とは、世界的投資家・村上世彰(むらかみ・よしあき)さんの有名な言葉だが、拙者は「Yes But」と答えたい。原則的には悪でないが、被差別で苦労される各位の立場を、放縦に金儲けのネタにする事は断じて許されるものではない。
電通による「情宣」は不調だったものの、暫くおいて 反差別を志向する市民勢力や左派野党に注目され、これら勢力の活動に組み込まれて行く。今度の、杉田自民衆議の記事を巡っても、国会周辺で 1000人超(主催者発表は 4000人規模)が辞任を求める抗議行動に当たった様だが、これを見ていた元フジTVアナ・長谷川 豊さんの話では「少し前の、反安保法制運動の時と似た顔ぶれ」だったそうな。この事が、何となくこの問題が政治利用されている様な気配を感じたのは拙者だけか。
左派野党各党も そのシンパ的立場の市民勢力も、これまでの「在日」と呼ばれる南北朝鮮半島出身各位への反差別行動に加え、新たなヘイトネタを虎視眈々と探し回っている様な気配も感じられる所だ。杉田さん、橋下さん共に、それぞれに逸走してしまった所があるのは事実。それを糾して、少数勢力も 少しでも生き易くして行く努力こそが必要。実子がいないからと言って、決して「生産性なし」との見方ばかりで押し切ってはならないし、だからと言って 過剰に保護し過ぎるのも考え物だろう。
どちらの見解にも「是々非々」で臨むのが、或いは最善なのかも知れない。今回画像は、愛知・三重両県近くの JR永和駅で見かけた、夏場に備え 線路の歪みを精査される 保線チームの方々。安全に直結するだけに、緊迫感を伴う光景だったのを覚えておりまして。背後の列車は、長野県方面への燃料輸送便。以下に、杉田自民衆議と LGBT問題関連の記事をリンク致します。 (杉田水脈自民衆議の発言記事) http://yukokulog.blog129.fc2.com/blog-entry-3159.html (LGBTの政治利用関連記事) https://news-vision.jp/article/188305/