昨日朝方の、北鮮による、我が本土越えの中距離弾道弾発射は、拙者も大きな憤りを感じる所だ。明らかな弾道弾脅威が生じた折に発せられる Jアラートが発報。国民的避難勧告がされたのはご存じだろう。自治体レベルでは、防災行政無線にて、広く住民各位に知らせる手筈になっているが、残念ながら、複数の自治体にては正常に動作せず、伝達が不十分だった所もある様だ。自然災害時と大きく異なる難しさあるのは分るが、これを大きな教訓とし、伝達精度を速やかに改善して、不具合解消に努めて頂きたい。又、予想された左派容共勢力からの、警報不要の主張がやはり露見した様だ。眼前急迫の安保施策に、異論の余地はない。この様な時の、こうした言動は慎まれなければならないはずだが。
北鮮こと朝鮮民主主義人民共和国 金 正恩(きむ・じょんうん)執行部は、この盆の頃、米合衆国 グアム島周辺向けに、弾道弾発射実験を予告していたが、その後、暫く様子見をする表明を発したのもよく知られる所。ただ、盆明けからの、米韓合同軍事演習への警戒感と報復措置から、今回の発射に及んだとの見方が大きい。問題は、これまで我が本土越え実験の折は、何らかの事前予告があったとされる所、今回はなく、その事からも、我国への脅威が格段に増していると見るべきだとされる。
今回の発射に際し、我国政府各機関と、米韓両国との連携は概ね良く、発射後のミサイルの様子も、よく捕捉していた様だ。防衛省が、破壊措置命令の実施に最後まで慎重を通した所も、拙者個人は評価すべきと心得ている。これは、決して「北」を利する意思ではなく、迂闊に破壊措置命令が実施されれば、「北」に、三自衛隊は積極的に撃ったとの言質や口実を与えかねず、以後の対「北」外交活動他に大きな支障が生じる懸念もあるからだ。もう一つ、昭和後期に、複数の無辜の邦人同胞が拉致されたままである事も、留意されなければならない。
ある文献で目にした事だが、「北」の執行部は代々「恨み千年 報復無罪」を行動基準にして来た所がある様に記されていたと記憶する。主に、前世紀初め 1910=明治43年の日韓併合を初めとする、諸々の反日、或いは嫌日感情から出たものだろうが、それにしても「千年」と「報復無罪」は度が過ぎよう。「北」に同調的と言われる勢力の見方として、前述の日本人拉致事件も、この「報復無罪」観が一因らしいとの声もある様だ。今世紀初め、小泉元総理の訪朝をきっかけに、拉致被害の方々中、五名とそのご家族らが帰国を果たされたが、拉致被害者会組織の幹部だった、蓮池 透さんの遺憾な変節には「北」工作機関が関与していた話があり、その背景も、この「報復無罪」だった疑いがある由。当時の安倍官房長官、現総理が、前述五名の拉致被害各位が、当初一時帰国だった所、永久帰国措置とした事への「北」の反発からとの様だが、再び戻せば二度と帰国不能となる事態もあり得ただけに、安倍現総理のご判断と措置は、正当だったと言えよう。
日朝間の諸問題も、それは根深いものがあろうが、それにしても「恨み千年 報復無罪」は、現代の国際社会の、平和志向の観念とは相容れないものであり、我々日本人は安直に認めてはならないもの。そこは、女流報道家 櫻井よしこさんらが日頃声高に語られる様に、国民市民レベルで、毅然とした姿勢で向き合うべき事共だろう。
国際連合・安全保障理事会にても、我が本土越えの弾道弾発射非難と、その停止要求の議長声明が全会一致で採択され、我国会両院でも、非難もしくは抗議決議が採択される見通しだが、日共は早くも、質疑中に、現状不可能レベルな「対話優先」に固執した主張を露呈し、河野太郎外相が「まともな対話は、北鮮の核兵器放棄の確証が得られてから」と、冷静な答弁をされていた。当然の事だ。日共初め、左派容共勢力の多くは、「北」の核武装を否定していない。「北」は核国家との前提で対話すべき、などとの無責任な見方さえある。
既に幾つかの自治体レベルで実施される、ミサイル防災訓練への妨害行動の挙に出る連中は、こうした左派容共勢力に近い輩が殆ど。放っておけば、沖縄県下の米軍基地問題で生じた、暴力沙汰とかを引き起こす可能性もあるだけに、速やかに法制面も含めた、警察官複数立会を願ってのミサイル防災訓練ができる態勢を整えるべき。一定レベル以上の妨害行動をした者は、逮捕できる様にする為だ。日本国憲法も認める、固有的自衛権の正当行使に当たる、前述の訓練を正常に行う為には、当然の措置だろう。
最後に、ミサイル防災で、我々が直ぐにできる事に少し触れたい。昨日の飛翔ケースでは、東北日本がJアラートの当該となった為、よく言われる頑丈な建物が身近になかったりで、対応が分らなかったり、数分間位でできる事は殆どない、などの声もあった由だが、余り難しく考える必要はないのではないか。例えば、鉄筋の高層集合住居でもそうだが、木造の平屋でも、窓の少ない浴室とかトイレなどに、避難解除まで移動する事位は可能ではないか。ヘルメットなど、頭部の防具があれば、尚可である。
広島・長崎の原爆惨禍でも、壁の傍であったか否かが、明暗を分けた事もあるとか。頑丈さはなくとも、とに角開口の少ない所に移動して、姿勢を低くしているだけでも違う様だ。都市部なら、傍が地下街などだったら、迷わず降りる事。鉄道駅の構内なども、状況によっては有効かも知れない。防災行政無線の動作徹底など、これからの課題も勿論あるが、大事なのは、国民市民レベルで防災意識を高め、課題を解決解消して、速やかに「正しい警戒」ができる様、教育啓蒙の面を含めて、その方の改善を、日々心がける事だと心得る。今回画像は、当地名古屋の北隣 清洲市付近にての、三重県下のJR関西線から、長野県下への燃料輸送の様子。この先の稲沢で、画像のディーゼル機関車から電気機関車に交代し、JR中央線を経て、長野県下へと向かいます。