コナサン、ミンバンワ!OCN Cafe日記より読み進まれた各位には「改めまして」と言う風情ですね。猛暑より一転、秋本番に突入、少雨の不安も、秋の長雨が吹き飛ばしてくれるは良いのだが、それに引き換え、我国の政治や司法の何と心もとない事だろうか。
今月最大級の不祥事、沖縄県尖閣諸島近辺の我国領海にての、海保巡視船と不法漁撈の中華人民共和国(以後「中国」と略す)船舶の衝突事件にて、拘留中だった同船長の不自然な形での釈放と帰国、更に中国内にての日本人建設業関係者の拘束を巡る我国大使館の十分とは言えない対応は、国際社会の視点よりは、我国が、中国の恐喝的圧力に屈し、理不尽な要求であっても、高姿勢に出れば呑むのでは?との印象を与えてしまったのではないか。現に、大韓民国の報道にては「日本は中華人民共和国に無条件降伏をした」との紹介がなされている由。こんな事では、日韓間の大問題でもある竹島帰属は永遠に決着しないだろう。
事件漁船の船長釈放と帰国は、我国検察の判断だと言うが、そも司法を扱う検察が、越権とも言える政治レベルの判断をする辺りも、想えばおかしな話だ。何故そう言う時に、日本政府は表に出ないのか。民主党政権は日中、あるいは日韓の領土帰属などの「ややこしい事案」には関わりたくないと言う事か。それとも、そうした難題に頬かむりをして自分だけ良い子面をしていたいと言う身勝手からなのか。事実としたら、これは同党の党是たる「政治主導」を放棄した、政治集団として「三流」の誹りを免れないだろう。例えば、在日米合衆国軍航空基地移転問題ではあれだけ強弁を振るったのに、今回の事件船々長釈放問題に関しては、民主党のコピーでしかないスカトロ見解を恥ずかしげもなく晒した社会民主党の様に。
検察の姿勢も疑問大ありだ。今回の釈放「事件」のみならず、身障者向け郵便特典の不正流用を巡る女性厚労省幹部の結果的誤認逮捕(検察関係者が磁気証拠を改竄した疑いさえある)や、今も「国策捜査」と揶揄される、鈴木「新党大地」代表の実刑判決など、検察の捜査姿勢が大いに疑問視される事案が多々ある様だ。何よりも、そうした司法の決定の過程が国民に分かり易いものになっていない事が、一番の問題であり、警察、検察による捜査や取り調べなどの、可能な限りの可視化が強く求められる所以だろう。その意味で、司法の側も「今のままでは三流」これ又同じだろう。
野党側の、自由民主党幹部各位や石原東京都知事、更には民主党の一部勢力よりも、今回の釈放劇は「愚劣な策」との誹りが多く聞かれる。中華人民共和国は今回の件に際し、我国の謝罪と賠償まで要求する挙に出るそうだが、これぞ「ドロボー中共」と呼ばれる性悪な手口である。こんな脅しに屈していては、我国は益々国際社会より低く見られ、やがて見限られる事だろう。未だ、我々国民に公開されない当該船舶衝突画像の問題と共に、民主党政権も、最早外交能力はゼロ、との烙印を押される事となろう。
今回の尖閣を巡る問題は、先の大戦、大東亜戦争こと太平洋戦争の時とは事情が違う。世界が認めた我国の固有領土が侵犯されているのだ。「名を捨てて実を取る」的な姿勢では通らない現実がある事を、決して忘れてはならないのである。
P.S この記事は、初めOCN Cafe日記々事とする予定でしたが、最近同日記の長文の場合の使い勝手が悪化した為(サーバーの関係で文章入力の容量が縮小された様で、少し長くなると入力がし難くなる)、やむを得ず、容量に余裕のある拙ブログに記す事とした次第であります。何卒ご理解を賜れれば幸いであります。
次に、今夏の拙写真帖新作「附録~駅の記憶」が一応の完成を見ました。拙HP別室の写真帖⑯番へお越し下さる様。