コナサン、ミンバンワ!2014=平成26年3月も、後僅かとなった。振り返ると、昨年末よりの今冬も、前年よりの厳冬が予想されもしたが、意外に長続きしなかった感じだ。花便りを見ると、梅はやや遅め、桜は平年並みかやや早めと言った所。当地名古屋のそれは、名古屋城周辺が早くも見頃を迎え、他の箇所も、今週中にはと言う所だろう。次の週末まで花が保ってくれればとも思うのだが、今年の見頃は意外に短いかも知れない。
さて、年度末と言う事もあり、各方面で区切りの行事が行われた様だが、まあ目立ったのが、東京・秋葉原発の若手芸能集団「AKB48」の一実力者の卒業式典だったろう。結局、折からの風雨による荒天もあって中止された由だが、このグルーブ、昨年辺りより、前田敦子さん他複数のセンター級実力者などが「卒業」名目で離脱しており、さしもの大人気もそろそろ曲がり角なのかも知れない。困るのは俺とさして齢も違わない中高年層にも愛好者が少なくない事で、この辺りは再考されても良いとも愚考するのだが。それに、同じ「卒業」なら、F局にて30年以上も続いた昼間の帯番組の司会を完遂したタモリさんの方が、余程存在感がある様に思うのだが。
それに引き替え、冬季スポーツ選手各位は頑張った。埼玉県下で今日まで開かれたフィギュア・スケート世界選手権にては、浅田、羽生の両選手が男女同時優勝の快挙、同じフィギュアの鈴木、女子モーグル競技の上村選手も有終の美を飾った様だ。一度は引退を示唆した浅田選手は、今後の去就を留保している様だが、政治と違ってここは「先送り」の許される所。繊細でいて力感溢れるあの演技をも可能にした鋭い知性で、熟考の上「これから」を決めてもらいたいし、我々周囲も、冷静に見守りながら、その意思を尊重したいものだ。
その「先送り」が許されない政治や外交の世界が困った状況になっている。ロシア国の東欧、クリミア半島の軍進駐(事実上併合の模様)に伴う欧米諸国との摩擦がそれ。同半島の住民はロシア系が多く、ロシア国編入を望んでいる様であるのは事実。そしてロシア国も、黒海に面し海軍上重要なこの半島を保有する事は、本音の望みでもあるだろう。ただ、同国は歴史的に拡張志向が強くある事にも留意しなければならない、遠く100年以上前、明治後期の日露戦争の昔から、旧ソ連邦、国際法違反の北方領土不法占拠の前例から、同国の「獲った物は返さじ」との芳しからぬ姿勢は、一貫して変わっていない様に見受けられる。これは世界の安全保障にも良からぬ影響を及ぼしている様に思われ、欧米勢の懸念の大きな一つも、そこにある様に感じられるのだ。
中国大陸は、ロシア国のそうした姿勢に一見距離を保っている様に見えるが、実は米合衆国や歴史問題で我国ともめている大韓民国とも近づいて、太平洋への影響力と、対ロ政策でも優位を狙っているのではないだろうか。形こそ違え「第二の冷戦」となりかねないこの状況、外交面の舵取りも、決して容易ではないだろう。
領土の問題は、我国の国家の尊厳と対外信頼にも関わるだけに、決して譲れないものがあろう。安倍政権下でずっと議論されている、集団的自衛権の保持行使の問題にも、我々国民市民は一定の理解をする必要があるのではないか。そして、この問題は、日々の生活をも左右する燃料供給の問題にも関わって来るのだ。
燃料、特に自動車用ガソリンには、揮発油税に加えて消費税も課され、その適法性が疑われる二重課税の懸念が指摘されるのだが、来月よりその消費税の上昇に加え、以前の民主党政権下で決定された、温暖化対策税が正に最悪のタイミングで課税開始され、ガソリンは1L当り数円もの価格上昇が見込まれると言う。安倍政権が、まさかこの事態を見過ごしているとは思えないが、この新税の創設には、全国紙Aなど左傾メディアの多くが、燃料課税のあり様の見直しを促す事なく、軽薄に賛成を表明した経緯がある。ただでさえ「ジャパン・プレミアム」などと高値を吹きかけられ買わされている燃料価格の適正化を目指すと共に、こうした税制の実施にもっと慎重を期せる様、今後の法制のあり方も再考を求めたいものである。今月の拙ブログは以上。ラタ、マイ月。