明けて11月初日の明日は雨予報。これを境に、各地の気温は一気に下がり、北日本にては平地の初雪の便りが聞かれ、初冬の風情が現れる事でしょう。
折から、新A型インフルエンザが流行を続け、経済にも影を落としている折、これ以上の感染を抑える為にも、健康面、安全面には後一段の強い留意が必要となりましょう。
私も、これから馴染みの医院へ季節性インフルエンザの予防接種に参る予定。拙ブログ「トイレの雑記帳」に少し記しましたが、当初先々週の予定が、検温の注意事項を見落とし守らなかった為に高めの体温が検出され、今日に延期されたもの。不心得からで、困ったものです。苦笑
幸い、今朝は平熱が確認でき、今朝の天気同様、まあ穏やかな気分にて出かけられそう。そんな感じで一日が過ごせれば、などと思っている所です。
今月の拙日記は、拙趣味でもある交通の話題を載せて参った訳ですが、先日関門海峡にて生じた艦船事故に鑑み、最終回の今朝は、身近な交通の「交錯」の事に少し触れたく思います。
数年前でしたが、TV報道にて拙地元名古屋近郊の国道バイパス交差点に設けられた、赤外線監視カメラの事故記録映像が紹介された事があります。拝見した私は、思わず声を上げたくなったものでした。
交通量の多さにかけては全国有数の国道交差点であるにしても、衝突事故が実に多い。酷い時には、一日に同じ地点にて2度、3度の衝突が繰り返される事もある。トラックやバス、重機などの大型車が関与するケースもあり、こんな時は相手が自転車や二輪車だった場合などは、深刻な人身事故に発展してしまう可能性も高いでしょう。
最も代表的な、直進車と右折車が関与する「右直事故」に見られる様に、多くの運転者各位が、事故の引き金となる他車との進路を巡る「交錯」を余り意識していない事が主な原因と思われます。鉄道も関る踏切事故も同じ事。私も過去一度、警報鳴動に伴い車を踏切前停止させた所、後続車が追い越しの上、閉まり始めた遮断機を無理に通り抜けたのを目撃した事がありますね。この時は幸い、全列車の停まる主要駅の構内だったから事なきを得たのだが、もし120km/Hを超える高速にて通過する郊外の踏切だったら「もしもの時、お前、一体どうするつもりだ?」と糾したくもなりますね。
この様な無理は、形こそ違え街中でも見かけます。
昨日の朝も、出勤途上の県道にて希少な大型2輪の男性ライダーがあろう事か、ヘルメット非着用にて乗車、その直後には、ワンボックス車に乗った複数の若い女性達が雑談にて盛り上がっているのは良いが、一瞥するとほぼ全員、安全装備のシート・ベルトを用いていませんでした。
これだけ交通事故の危険性が声高に叫ばれながらこの始末。やはり、社会教育に何らかの重大な欠陥がある様に思えてなりません。
車で走る様になって一つ気になったのですが、主に学校の近所を中心に「押ボタン信号」が多く設置されているのはご存知かと思います。
主な原因の一つが、この押ボタン信号による弊害だと思うんですね。
昭和中期の高度成長の頃、小中学生の事故被害が相次いだ為に、父兄の組織PTAや日本教職員組合などの主張を入れて設置されたと記憶していますが、喜んでばかりもいられないのでは?
各位もお感じの様に、短見的には道路の一定区間の連携によって一斉に切り替わる交通信号の連携を断ち、交通の流れを悪くし渋滞の原因となる事もあり得る。それだけではありません。
最も問題にすべきは、思春期の子供や若者に、「交通秩序は、自らの意思で恣意的に変えられる」との錯覚を抱かせてしまう事が危険であると強く思うのであります。
心ある人間なら分る様に、地球の生態系同様、交通秩序にしても、人、自転車、車など全体のバランスの上に少しでも各々に公平となる様構築される。その為に、時には待つ事も必要だし、自転車や自動車にも、走るだけでなく、危険な「交錯」に備えそれを避ける「正しく曲がる、停まる」性能をも併せ持つ事を義務づけられているのです。
「安全第一」とは皆で守り育てるから確かなものになり得るのであり、自らの意思で変えられるのでは、不公平が残るのみならず「己だけは大丈夫」との過信から、一番大事な事故の生じる危険を摘み取れなくなってしまう。そこの所に私は危惧を感じるのです。
まだ個人の判断が難しい子供達の通う幼稚園保育所や小学校周辺は仕方がないとしても、中学校や高等学校、病院の辺りにまで押ボタンがあるのは如何なものかと思います。真の交通安全の為にも、新政権にはこうした見直しも是非お願いしたい所。若い内より、交通秩序とその安全も全体のバランスが大事、そして自己責任にての安全確保を徹底する方向にしないと、交通事故の大幅低減は難しいと強く思います。
常に、他者との「交錯」を意識して行動する事、それはひいては近年多い凶悪犯罪の低減にもきっと寄与し得ると思います。
これから冬へ向け、風邪や新A型インフルエンザ、それに早い夕暮れに伴う事件事故の増大にも留意する必要がある。そうした心がけにて、来月も、再来月も、そして続く来年もつつがなく参れると良いなと思いますね。*(日本)*