2021=令和 3年夏も、あと僅かとなった。ぶり返したかにみえる猛暑も、どうやら後一息の風情。朝晩少しは凌ぎ易くなる時季まで 今少しの辛抱という所か。流行続く 中国大陸他由来の新型コロナ・ウィルス感染症禍への警戒が緩められないのも事実だが、少しでも難しい状況を好転させるべく 少しの心がけが必要という事かも知れない。
本題です。ここは後述の件で 我国の全国民市民へ向け、愛知県民としても一言のお詫びと遺憾の意を表すべきとも思う所。前回の拙記事にて、今夏 新潟県下で催された音楽行事「フジ・ロックフェスティバル '21」の不適切な運営のあり方などにつき 批判の見解を表した次第だが、実は拙地元愛知の足元でも同様の事態が生じており、規模こそ違え 決して無視・スルーの訳には参らないレベルたる事が分ったから。これは県民としても、一言のお詫びと遺憾の意を表さない訳には参らないとの判断に至った次第。以下、朝日新聞系ではあるが 今日の日刊スポーツ・ネット記事を引用しながら、追って参ります。
「野外(音楽)フェス主催者が謝罪。前日緊急事態宣言も『全ての準備が完了していた』」
愛知県常滑市で 8/29に開かれた野外音楽イベント「NAMINORIMONOGATARI 2021」で、新型コロナ・ウィルス感染症対策が徹底されず、酒類も提供されていたとして 問題視されていることについて、主催者側が 8/30、公式サイトにて経緯を説明し、謝罪した。
「この度は NAMINORIMONOGATARI 2021 の開催にあたり、地域の皆様、全国の皆様、今まで音楽業界、イベント業界を支えてきて頂いた関係各位の皆様に多大なご迷惑、ご心配をおかけしてしまった事を深くお詫び申し上げます。申し訳ございませんでした」として、イベント開催までの経緯などを説明した。
発表によると、常滑市が蔓(まん)延防止等重点措置地域に指定された時に すでに 5000人以上にチケットを販売済みだったと説明。当初は、愛知県から「過度な飲酒でなければお酒の提供も可能」と話があったとして 1人 2杯までの制限を設けたとした。
イベント(より)前日の 8/27には 緊急事態宣言が愛知県に発令された。「全ての準備が終わっていたタイミングでした。そのタイミングでイベントの中止や延期にすることが 物理的にできませんでした」と説明。当日は入場者に大型画面で、マスク着用やソシャル・ディスタンスなどの注意喚起を促したとしたが「当日は 8000人を超える観客が来場し、ソシャル・ディスタンスは守られず、常に密な状態になってしまいました」と状況を報告した。
「結果として、大規模な音楽イベントの感染予防に対する認識の甘さが 全国の皆さまに多大なご迷惑をかけてしまったことを心より深く反省しております」と謝罪。最後は「今回の出演者は イベント制作には一切関係ありません。全て制作会社の弊社に責任があります事、よろしくお願い申し上げます」と結んでいる。イベントを巡っては、大村県知事が今後 主催者に県施設の使用は認めない考えを示し、常滑市の 伊藤辰矢市長も非難していた。(引用ここまで)
県民としても 改めてのお詫びと遺憾の意を表す一方、主催者の前述謝罪を決して真に受ける訳にも参るまい。所謂「蔓延防止等重点措置」に愛知県が踏み切った段階でチケット販売を打ち切って「密状態」の回避を図る事はできたはずだし、酒類の提供厳禁は 県の見解云々以前の常識として踏まえらるべきだったはずだ。大勢が集まっての野音行事である。そこに少しでも酒気が入れば、どの様な混乱が生じるかは予知も予見もできない。謝罪文の陰には、随所に「やったモン勝ち」の不良意図が見え隠れすると感じたのは拙者だけか。
県側の姿勢にも、疑問を感じた。主催者の言い分では「過度にならなければ、酒類提供も一定可能」の県見解だった由だが、事実なら大村県政は 形こそ違え「同じ失敗」をやらかしたのではないか。思い出されるのは、一昨年夏の国際芸術行事「あいちトリエンナーレ 2019」だ。誰の目にも明らかな 左傾の関連展示「表現の不自由展・その後」を頭から認めたのは、外ならぬ大村県知事だったからだ。
大村県知事は 一度は県民による解職請求権「リコール」の対象となり、同運動に投票上の不正や不適切が認められた事もあって不成立に終わった事は認めるも、どうも芸術芸能分野における「緩さ」の様なものが感じられてならない。今回の野音行事の主催者も、そうした大村県知事の「緩い足元」を見透かして 県施設の使用申請を出してきたのではないか。是非今後、検証を願いたい。
大村県知事は当該主催者に対し「今後一切 愛知県施設の使用を認めない」決定を通達した由。当然の事だろう。未然に防げなかった以上、いかな前述感染症の脅威と対峙する苦難があろうと、又 県都名古屋の「余りにも無能な」河村市長との軋轢など問題があろうと、大村県知事に この件についての正義はない。
くれぐれも厳正に、又 当時に問題行事に加わっていた関係者や観衆に感染症の疑いがないか?少しでも精緻に追跡すべきと共に、然るべき処分に敢然と踏み切る事。それが国政同様の不信に陥った 愛知県政の立て直しに必須の事共だろう。今回画像は 不良な前述事態の舞台となった中部国際空港辺りから遠くない、半田市内の名古屋鉄道沿線に建つ 戦前からの煉瓦建て旧地ビール工場跡の様子を。又、続報にては 当該行事は経済産業省のイベント支援補助金の対象とかで、この様な不祥事に至った以上、補助取消しの決断を 切に願いたく思う所。以下に 関連記事をリンク致します。(スポニチ・アネックス 8/30付) 愛知音楽“密”フェス「NAMIMONOGATARI」主催者が謝罪 認識の甘さを「深く反省しています」(スポニチアネックス) - goo ニュース