2013=平成25年も早折り返し点を過ぎ、早過ぎた梅雨明けのせいもあって、猛暑に見舞われる日々の多かったこの7月も後僅かとなった。拙ブログの属するO会のサーバーが不正アクセスに遭遇したとかで、そのあおりによるアクセス規制などで、中々更新が叶わなかったのも事実。速やかにセキュリティ態勢を再構築し、円滑な交流サービスが再開できる様強く願いたい所である。
それにしても、今月後半のヨーロッパは、極端なまでの悲喜こもごもの事共があった。最大の慶事は、英王室のそれ。かねて報道されていたウィリアム王子夫妻に、待望の男児誕生。ジョージ王子と命名された由。誕生後の初公開画像は俺も拝見したが、周囲の祝福に対し、誕生直後にも関わらず、挙手で挨拶されている風にも見受けられ、事実とすれば「流石に王族方は、初めから違うわい」と言う事になろうか。王位継承は順位第3位。先代のジョージ王は6世だったとかで、王位を継ぐ事あらば「ジョージ7世」となるのだろうか。まあとに角、今は無事ご降誕を心より奉祝し、前途のつつがなきをお祈りしたい所だ。
それとは逆に、遺憾な事故も生じた。スペイン国にての、都市間特急列車の脱線転覆事故である。80に近い犠牲と、百数十人もの乗客を負傷させた大惨事。原因は、曲線カーブでの大幅な速度超過と、無理な車両の仕様変更による所が大きい様だ。脱線の瞬間画像も拝見したが、前後を固める動力車中、先頭車の次の、ディーゼル電源設備を持つとされる2両目が最初に転覆した辺りに、事故の大きな原因がありそうだ。これらを含め、先年の中国大陸にての高速列車事故や、少し前では2005=平成17年春に生じた、我国のJR福知山線にての大列車事故の教訓がきちんと生かされていたのか、踏み込んだ検証と再発の防止へ向けた強い取組みが強く求められる所だ。同じ高速で走る新幹線を擁する国の国民市民として、我々は、他国内の鉄道事故にも無関心でいない様心がけたいものだ。
国内にては、参院選の戦後処理と、北陸以北の大雨による水害が大きな所か。衆議院にて問題化した、一票の選挙区間格差は参議院にても存在し、今回の選挙を巡っても、憲法に抵触する可能性と、選挙の無効を主張する法曹関係者グループが提訴の挙に出た様だ。確かに違憲性の主張は尤もだが、選挙の無効については認めないとする判例が一般的。これら提訴をそのまま認める訳には参らないのも事実で、現実の政治の場面で、行政権力を担い得るのが安倍自民・公明政権以外に考えられない事を考慮すれば、提訴した法曹関係各位は、原則は禁忌とされる、安倍政権にダメージを及ぼそうとする政治的願望を抱いている、と世間に見られても仕方がないのではないか。訴えるのは自由だが、その辺りの目配りもしないと、「やはり弁護士の先生方の了見は、世間とかけ離れている」との印象を持たれてしまう事だろう。この問題は、現与党政権に対し、結局は有力な対案を打ち出す能力のない野党勢力の姿勢にもよるものであろう。
東北水害の方は、最早最低でも同情の念を禁じ得ない。先の震災にての損害被害も回復し切れていない所へのこの災禍。「何故、あの地方だけが」と思ってしまうレベル。想えば、この地方は我国の「食」を司る米を初め多くの農産物の有力な生産地。本来なら、豊かな緑に包まれ、平穏に収穫の時へと着実に歩を進める時季のはずを思うと、心が痛む。大雨は、山口県をメインとする西日本にも及び、その動向を我々は引き続き注視する必要があろう。
たた、我国内も、良からぬ事ばかりではない。首都圏のJR線、南浦和駅にての、列車とプラット・フォーム間に折悪しく転落してしまった女性客を救出すべく、駅関係と乗客の各位が連携しての救出劇は、海を、国境を越えての感動を呼んだのはご存じの通り。乗客各位は、駅の方々に協力すべく、停止した列車々両の片側を押して生存空間を確保、女性客は大きな怪我もなく無事救出されたのは喜ばしい。立場の差を越え、生命を救う「一番大事な事」の為行動した方々に、改めて心よりの拍手と称賛を贈りたいものだ。奇しくも、この日は英国新王子の誕生と同日であった。
来月の事ですが、例年なら一つのテーマについて記事を綴る「特集日記」とする所なるも、今季は多忙と先日来の様な問題ありの為、これまでの拙旅行などの思い出話や、その中で得て参った教訓などをご紹介する回顧記事でも載せようかと思案中。まあ来月初まで流動的だが、その様なご理解を下されば幸いであります。では、ラタ、マイ月。