未曽有の台風複数による水害の影響がメインとされる、野生動物による諸被害が顕在化している様だ。普段は人里を避けるといわれる熊や猪までが頻繁に住宅地に現れ、死傷者複数を生じる深刻な事象も少なくない。山間部が被災した事による餌不足が主因の由だが、狩猟人口の減少もあって、中々に駆除が進まない様だ。背景として、戦後の不適切な平和志向と 誤った動物愛護志向による狩猟への白眼視から来る狩猟家減少も大きい様だ。
獰猛な動物問題に直面する各地は「殺(や)らねば殺られる」切迫した状況に追い込まれている所もあるのだ。人命に関わる深甚な状況下での駆除は「正当防衛」の一環としてやむなきもの。東北の「マタギ」を初め 伝統的な狩猟家の各位はその良き理解者でもあろう。しかしながら SNSの発達はその健全なあり様を阻害している様で、熊など駆除の報が上がると 決まって「熊などが可哀そうだ」「生かして山へ放せないのか」など、云わば呑気な非難が少なからず寄せられるというのだ。
「木を見て森を見ない」とはこうした思考の事だろう。地元住民各位の生活はおろか、命の危険さえ直視しない不良姿勢には 呆れてものが言えない。こうした各地が、百億円単位の農産物被害と共に動物リスクに脅かされている事は、日々の報道に接しておれば容易に分かる事だ。余程地方の社会問題に目を向ける意思のない節穴か、或いはそうした諸被害を知りながら、苦悩する各地を更なる困難に陥れる為 意図的に情報を操作して不当な攻撃の挙に出ようとしている愉快犯かも知れない。いずれにせよ、我々日本人は見識と読解力リテラシーを以てこうした不良な動きと対峙し、信念を以て与しない心がけと共に、こうした問題に苦しむ各地に声援を送り続けるべきだろう。
こうした不良意図に立ち向かえる最大の力は、やはり何世紀にも亘り培われた「伝統の力」だと思う。近頃は、大晦日の象徴ともいえる元旦の 0amからの「除夜の鐘」にすら 騒音を理由に文句を垂れる、元々ではない後から移り住んだ連中があるとか。それが元で中止に追い込まれた地区があるというのは本当におかしいし、不健全な図だ。こうした病的事象に対する為 少なくとも一定は「伝統回帰」の方向性を強く打ち出し、憲法や教育にも踏み込んだ 誤った方向性を息長く、しかし強い姿勢で糾さなければなるまいて。
前置きが長くなった。本題です。前述の動物被害問題や 折々の好慣習を損ねる問題とも通底するのが我国の国防・安保に関する思考の問題。今回決まった、対中東・海上自衛隊護衛艦他の派遣についても、同様の事が言える様に思う。我国の要する石油エネルギーのほぼ 8割がこの地域から輸入輸送されるのだから、それに関わる船舶の安全を保障するのは当然の事である。
まず今回は、国会審議と承認を通さずに行える調査、研究の域に留めての派遣規模だ。不確かで恐縮だが、護衛艦 2隻と哨戒機 2機、要員は 200人台半ばで聞いている。米合衆国との関係が芳しからぬイラン国とも友好があり、周辺情勢に悪影響を及ぼさない意味からも、所謂「有志連合」への直接合流を行わず、最も緊張するホルムズ海峡での警備も見合わせた我国政府の判断と決定を、ここは尊重したい。その上で、将来は自国力メインで自国船舶を守れる状況を作れる様、進んで欲しいものだ。
お約束というか予定調和というか、こうした「必要な自衛隊の海外活動」に対しても、憲法違反の疑いを理由に反対行動の挙に出る勢力はある様だ。その多くは特定野党の筋だろう。先日、国会前で反対行動を行った連中にも、国会議員を含む特定野党の関係者があった模様。一部の法曹関係勢力も、反対の意向を表した緊急声明を発出したやに聞くが、これを主導したのは日共とそのシンパ勢力だといわれる。
もう一度指摘する。我国が要する石油資源の大半が、中東からのものだ。そのほぼ全てが海上輸送。周辺情勢が不確かな以上、その輸送路シーレーンの安全は 一定以上は我国の国防組織が担わなければならないは当然だ。それに逆らう自由はあるのかも知れないが、そうするからには 石油資源に頼らぬ生活を、人生を志向して実践してからにすべき。或いは米合衆国で暮らし、ライフ・ラインを含む近代社会資本インフラ・ストラクチュアに頼る事をしない「アーミッシュ」と呼ばれる方々に倣い、現在より低水準な より原始に近い暮らしに替えてからモノ申すべきだろう。それができない輩に、今回の対中東・海自派遣を批判する資格など元よりないはずだからだ。今回画像は、拙居所や熱田神宮からも遠くない 金山副都心・金山公園傍からの JR中央線、長野方面への燃料列車の様子を。ご存知の様に この時季最も忙しく、普段運転されない不定期便が運転される事も。以下に、関連記事をリンク対します。今年 2019=令和元年の拙ブログは以上です。各位、どうか良いお年を。(ニッポン放送) https://www.1242.com/lf/articles/207781/?cat=politics_economy&pg=cozy