Blog~続・トイレの雑記帳

鉄道画像メインの「ゆる鉄写真ブログ」のつもりでしたが、
政治社会の事共について記したくなり、現在に至ります。

誰の為の「事業仕分け」か

2009-11-29 23:58:00 | インポート
コナサン、ミンバンワ!2009=平成21年11月も、残り後僅かとなりました。
来月は師走の12月。何かと慌ただしく、又事件事故にも要注意の年の瀬となりますね。

言い訳になってしまうかもですが、今月は拙本業が忙しく、又一昨日より本日まで愚かにも遠出を強行、拙日記も中々更新ができませんでした。来月も各種忘年会などの予定があり、ままならない所ですが、何とか少しでも書いて参りたく思いますので、よろしければご笑読を。

所で先日、民主連立新政権主導の行政刷新会議による無駄排除へ向けた「事業仕分け」が一応の完了を見た様ですね。勿論これで全て終わりと言う訳ではなく、野党となった自由民主党や公明党、日本共産党などを交え必要な議論は尽くされるべきだし、無駄の代名詞たる公共事業にしても、どうしても必要な分野は遅滞なく執行されるべきでしょう。

この事に関し、昨日付にて拙知友の方が、この問題に触れていらっしゃり、私も今日、この記事を拝読して参りました。
確かに、短時間にて各界の有識者等よりなる仕分け人各位が各事業の重要度を決定して行った過程には無理があるかも知れない。それは拙印象を交えれば、丁度数年前、当時の内閣総理大臣 小泉純一郎さんとこれも経済財政担当大臣 竹中平蔵さんが強力に推進した構造改革の軌跡と似ていなくもないと思います。

両大臣の、余りにもアメリカニズムをなぞった様な好感の抱けない方向性には、私も大きな疑問符をつけた。中でも、当時の欧米の方針に追随しただけだった資産の時価会計主義は、あらゆる企業に重い負担を迫り、この為に経営破綻に追い込まれた会社も少なくないと聞きます。
それが去年、合衆国が時価会計をやめた途端に我国もそれに倣ってやめてしまった。一体、何の為の取り決めだったのかとその神経を疑いたくなる様な不良姿勢ではありました。
ただ、官僚の天下り体質を厳しく糾す姿勢だけは一応評価できるものがありました。

知友の方の記事も、その辺りに触れていらし、「仕分け人に対し的確な説明のできない官僚の姿勢こそが問題。無理はあろうが、天下りを許す不良な現状を、国民の前に明らかにしただけでも有意義ではないか」と主張なさっていました。それは一面で間違いない所でしょう。
密室内で、今までは見通せなかった官僚利権のあり様がようやく少しずつ明らかになった。それはこの作業の有意義な一面だと私も思います。
それを踏まえた上で、敢えて問題点に少し触れておきたい気持ちも一方にはありますね。

まず政権公約マニュフェストの「こども手当」。これは公約通りの実施を再考し、連立を組む社会民主党の意向を容れて、待機児童の問題が顕在化している保育施設の拡充などに充てるべき。少子化の問題は、担当大臣であり、かつ人の妻であり母でもある同党の福島瑞穂さんなら分らないはずはないと思います。

それ以上に見直しの必要な「高速道無料化」 はっきり申す。この施策はやめなさい。
兆とは申さぬが、何千億もの予算があるのなら、要求額を削られた医療危機への対応策や、地方交通政策などに充てるべきでしょう。高速道無料化は、あくまでも全国のそれらの建設費用償還が完済された後の「遠い約束」とすべきでありましょう。
離島航路の振興策が要求通りだったのは評価できるが、それであれば陸上の郡部も又同じ。鉄道線路と道路の両方を行ける所謂DMVや、都市部などで乗用車を共有するカー・シェアリングなどの試みを支援する予算を確保すべきではないでしょうか。
DMVは、現在岐阜県下の第三セクター路線にて走行試験が進められ、来年よりはいよいよ乗客扱いでの試験に入る予定。実現すれば、高齢化の進む過疎地にての命綱となり得る可能性をも秘めているのです。そうした交通政策にもっと予算をつけても良いのでは、とも思いますね。(添付画像のDMV車は事業用)。

後、整備新幹線関連補助予算が要求通りだった事にも疑問が残る。今話題の北陸新幹線などは、開通後の需要が今も疑問視されています。
今日々中は、新潟磐越よりの帰途首都圏と北陸とを短時間で結ぶ為開設された北越急行線、所謂「ほくほく線」を廻って参りましたが、上越新幹線と連絡して北陸金沢へと向かう特急「はくたか」は決して混雑しておらず、現状旅客需要に充分応えている印象を強く受けました。速度的にも大きな不満はない様で、この地方の新幹線建設に疑問符のつく理由が少し分った気がします。

ダム工事になどしても、関東北部の八ッ場(やんば)ダムや九州の川辺川ダムが見直しの対象となったのに対し、民主党幹事長 小沢一郎さんの地元 岩手県のダム工事は予定通りとか。何かしら不公正感の残る事業仕分け。こうした後味の悪さは国民の視点からはずれている様で、決して好ましくはないと感じるのですが・・・。

P.S 今月の拙日記は、以上です。*(日本)*
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スクランブル交差点増設への期待

2009-11-23 22:59:00 | インポート
コナサン、ミンバンワ!

先週末より本日まで、当地名古屋港近くの大規模展示場「ポートメッセ・なごや」にて、第16回名古屋モーター・ショーが行われ、私も甥と共に見て参りました。
今回はこれまでより規模的には縮小し、高速高性能重視よりはむしろ「脱石油」を目指した環境適合性能の追求に主眼が置かれていた様に感じます。従来のガソリン機関と電動機を併用した所謂ハイブリッド車の流れは、遂に「レクサス」や独メルセデス・ベンツの様な大型高級車にも及び、石油に全く頼らない新世代の電気車の展示も目立ち、文化や風俗の側面をも併せ持つ、自動車のあり方が目に見えて変わり始めている様に感じました。

さて、環境面と共に交通にとり大切な安全面の話。昨日付の地元紙「C新聞」によると、愛知県警察本部が歩行者の横断時は、車両通行を完全停止させる所謂「スクランブル交差点」の増設を決定した由。ここ数年、交通事故死全国一と言う不名誉記録が続いた事への対策の意味もある様です。

交差点での右左折事故。確かにずっと以前より問題視されて参りました。私も車には良く乗りますが、その経験からしても、どうしても交差点での右左折、所謂ターンの時は必ずしも横断歩道への注意や警戒が十分とは言えない時がある様です。

最も危険なのが右折。特に青信号のままで曲がる時、対向の直進車が途切れて一瞬安心する為に、右折先の横断歩道の監視が疎かになり易い懸念があるのは事実。正直、間一髪と言う経験がありますね。
事故事例を拝見しても、右折時の事故で犠牲となったり、深手を負った歩行者の各位は少なくない様です。

基本的には、横断歩道をターンにて通過する時のドライバーが厳重に注意すべきなのだが、やはり交差点自体をスクランブル化して「歩車分離式信号」に切り替え、歩行者と車両が完全に交錯しない様にする事が一番有効な様です。

自動車の普及が高い当地愛知にては、交通渋滞の一因となる可能性もあるとして、中々この交差点の普及が進みませんでしたが、調べてみれば、スクランブル発祥の地は愛知県。名古屋市役所近くにて、1972=昭和47年に開設されたのが始まりである由。これからは、発祥の地に恥じない普及を図らないといけません。
渋滞を避け、抜け道を使う車が増える事による事故増加を懸念する声もあるものの、これは幹線筋の青信号の連携を改善し、スムーズに走り易くする事にて解決できると私は見ています。逆に、抜け道を通ると信号連携が悪くなる処置を講じても良いでしょう。

もう一つ、幼稚園や小学校などやむを得ない一部の例外を除き、学校などの近くの交差点を重点的にスクランブル化し、その替わりに渋滞の一因となる押ボタン信号を廃止する方向があっても良いと思います。

若い内より「交通の秩序は、全体のバランスの上に成り立ち、決して一人の恣意にて変えられるものではない」と言う規範意識を育てないと、いつまでも凄惨な事故を大きく減らす事は叶わないと強く思いますね。*(車)*
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雪山の季節

2009-11-23 08:33:04 | インポート

各位お早うございます。昨日午後の雨も上がり、快晴の当地名古屋。雨上がりのこのタイミングは空気も澄み、特に気温低めの午前には、遠くの雪山が見える機会も少なくない。

ここからだと、霊峰富士は無理としても、TV塔展望台などの高所からなら、木曽御嶽や恵那山位は臨めるだろう。今月初、早めの寒波初到来にて冠雪の時期も早く、今日辺りは美しい雪化粧の山々を眺める事も可能だろう。

拙趣味たる写真の方でも、折に富士の映像を収めるべく静岡方面へと出向く事があるが、天気や気温にも左右され、毎回英姿を拝める訳ではない。と同時に、新潟磐越の飯豊連山の様に、富士以外の山々の魅力にも目を向ける必要があろう、と愚考する次第。今日は親族との会見もあり叶わないが、時間のある折は、今冬は山の姿を少しでも終えたら良いな、とも思う本日であります。

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紅葉最前線

2009-11-20 00:14:00 | インポート
コナサン、ミンバンワ!初冬に相応しい、気温の低めの日々が続きます。北日本にては、早めの雪の便りも聞きますね。昼夜の温度差が大きく、体調を崩し易いのも事実。折から流行中の新型Aインフルエンザは、病原体ウィルスが肺に感染し、肺炎を引き起こし易い厄介な所がある様で、子供達を中心に引き続いての警戒が必要でしょう。

話は変わります。晩秋の見ものの紅葉。今秋は、北日本にては寒気到来が早かった事もあり、例年より見頃が繰り上がった所もあった様ですが、当地愛知より西にては、ほぼ平年並みの推移の様です。見頃の中心は世間が三連休となる今週末の模様。豊田市東郊の香嵐渓や京都市嵐山など全国区の名所は、相当な混雑となる事が予想されます。現に香嵐渓周辺の主要道路は、平日にても日中には数kmの交通渋滞が生じており、週末ともなれば更に深刻化する事でしょう。混雑を避けたければ、平日に出かけるか別の見所を選んだ方が賢明かも知れません。

先週末ですが、私は当地の陶都瀬戸市内の見所、岩屋堂公園の紅葉見物に参りました。まだ少し早目の感じもありましたが、まずまずの色づきでありました。ここは、地元各位には良く知られていますが、まだマイナーな場所ではありますね。ただ、TVにて紹介された事もあり、見物客は確実に増えている様です。特に最近は、前出の香嵐渓の紅葉見物を混雑にて諦めた向きが訪れるケースも多い様です。
それでも、今はまだ割合ゆっくり見て歩く事のできる岩屋堂。去年のですが、夜の画像も一枚添えておく事と致します。よろしければ拙ブログ「トイレの雑記帳」11/15付に今秋の画像を載せましたのでご参照下さる様。*(紅葉)*
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森繁久彌さんと紅葉

2009-11-15 23:21:50 | 日記・エッセイ・コラム

コナサン、ミンバンワ!本当に事件事故の多い今月だが、忘れてはならないのが芸能界の重鎮、森繁久彌さんのご逝去だろう。1913=大正2年5月大阪府のご出身で享年96。一昨年初に他界した拙母方の祖父母とはほぼ同時代の方。大阪人故か、喜劇などもお得意だった様で、多くの方々がご存じの様に広く、奥深い芸域の方だった。まずは、一言哀悼の意を表したい。

俺の森繁さんにまつわる最初の記憶は、小学生の頃良く見た胃腸薬のTVCMだろう。後、余りにも有名な「知床旅情」を初め、歌唱にも取り組まれ、どの楽曲も良い感じだったのを覚えている。踏み込んだ記憶がないので恐縮だが、映画、ドラマへのご出演も記憶に残るのが何本かある。

それから忘れられないのが以前のTV番組「文化講演会」だったろうか、その中でのご講演の一節。既に昭和の後期より社会問題化していた自殺の問題に言及され「死の選択をする前に、己が何万人の人々の手を煩わして生きて来たかを考えよ」と言う意の発言をなさった記憶がある。それによると、一人の一生に動員される人手は延べ人数だと当地名古屋の全人口に匹敵する約200万人であると言う。この巨大な数字を意識する方は、実は余りいらっしゃらないのではないか。かく申す俺も、このご発言を思い返しては、この事実を想う事がたまにはあるのだ。

森繁さんは、長寿だった故に先立たれた後輩達の葬儀にて、悼辞をお詠みになる事も多かった様だ。遂にはご子息や奥方も先に逝かれただけに「なぜ俺より先に?」との想いも強かっただろう。今頃は、そうした方々とも再会を果たされたのだろうか。

これからが本番の紅葉。それらが一際美しく見える晩秋が、偶然とは言え同氏の冥界へのご出発の時期となった。想えば、良い時季に逝かれたな、とも思う。

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