2021= 3 年9月も、後僅かとなった。注目された次期自民党総裁選は、決選投票の末 前党政務調査会長・岸田文雄さんが 僅差で現行政改革相・河野太郎さんを抑えて選出された。又 3位となった前総務相・高市早苗さんの健闘も光った。4位の党幹事長代行・野田聖子さんを含め 立候補各位に一言の労いを申すと共に、大変な船出となる事だろうが 岸田新総裁に一言の祝意を申す次第。
正に「五里霧中」。依然気の抜けない中国大陸他由来の新型コロナ・ウィルス感染症対策や 又も日本海へ向けミサイル発射を図る北鮮との対峙など「内憂外患」の表現もおかしくない程の諸問題との向き合いを求められ、又「絶対に負けられない」今秋の衆院選と来夏の参院選にも臨まざるを得ない訳だが、岸田新総裁ご自身も語られた「聞く力」を最大限に活かし 難しい状況打開を願いたいもの。以下 今日の産経新聞ネット記事を引用して、みて参りたい。
「岸田新総裁の課題 まずはコロナ、そして衆院選」
9/29 の自民党総裁選に勝利し、次期首相に内定した 岸田文雄・新総裁は、さっそく新型コロナ・ウィルスへの対応が求められることになる。9/30 で緊急事態宣言は全面解除になるが「第 6波 (感染)」への懸念はぬぐえない。感染抑止とともに経済の立て直し、社会活動の本格的な再開に向けた指導力も問われる。
党総裁としては 9/30 にも決定する党役員人事が焦点となる。党実務を担う幹事長をはじめとする 党四役らの人選を無難にこなせば安定した党運営が期待できる。「全員野球」(岸田氏) で挙党態勢を構築するため、混戦の総裁選を争った河野太郎・ワクチン担当相や髙市早苗・前総務相らを処遇するのか否かも焦点となる。
間近に控えた 衆院選の勝利も最重要課題となる。岸田氏は 10/4 召集の臨時国会で第100代の首相に指名され、ただちに組閣に着手。所信表明演説と衆参両院での代表質問を経て 11/7 か 11/14 投開票の日程で衆院選が行われる公算だ。
戦後、新しく就任した首相が これだけの短期間で、政権選択選挙の衆院選に臨む例はない。衆院選の任期満了 10/21 を超えた選挙も初めてという異例ずくめの選挙で、さっそく国民の審判を受けることになる。
この間も一連のコロナ(感染症)対策をはじめ、中国(大陸)や北朝鮮が不穏な動きを続ける外交・安全保障をの対応は一日もゆるがせにできない。岸田氏は選出直後のあいさつで、新型コロナ対策や経済対策に加え「自由で開かれたインド太平洋」の実現、少子化対策にも言及し「わが国の未来に関わる重大な課題が山積している」と訴えた。こうした長期的な課題にも 迅速な取り組みが求められることになる。(前半引用ここまで)
又 岸田新総裁の「今日の両院議員総会にての挨拶要旨」につき、同日の時事通信ネット記事を載せておく。
多くの国民が「政治に国民の声が届かない」「政治が信じられない」と切実な声を上げていた。今やわが国の民主主義の危機にあると強い危機感を感じ、わが身を省みず、誰より早く総裁選に立候補を表明した。候補それぞれが国民に寄り添って声に耳を澄まし、建設的な政策論争を行うことによって、自民党が国民政党であり、自由闊達 (かったつ) な政党だと示すことができた。
生まれ変わった自民党をしっかりと国民に示し、支持を訴えていかなければならない。総裁選は終わった。ノーサイドだ。全員野球で自民党が一丸になって、衆院選、参院選に臨んでいこう。
引き続き国難が続く。新型コロナ・ウィルス対策は必死の覚悟で努力を続けなければならない。また、数十兆円規模の経済対策を年末までにしっかりと作り上げなければならない。その先には、新しい資本主義、自由で開かれたインド太平洋 (地域) の実現、少子化対策など、わが国の未来に関わる重大な課題が山積している。私は早速、きょうから全力で走り始める。ぜひ一緒に走ってほしい。特技は 人の話をしっかり聞くことだ。開かれた自民党、明るい日本の未来を目指して努力する覚悟だ。(後半引用ここまで)
確か作家・阿川佐和子さんの著作だったと思うが「聞く力」を持つ事は相当な難しさもある様に感じる。岸田新総裁も、総理就任などで身辺が忙しくなると 中々細やかにとは行かなくなるかもだが、やはり「初心忘るべからず」。岸田新政権を短命で終わらせない為にも「人の話を聞く力」の保持には是非努めて頂きたい。
その上で 安倍・菅(すが) 両政権の残した課題とも正面から謙虚に向き合い、両氏の教訓を学び吸収して 同じ失敗なき様万全を期して頂きたいものだ。そうする事で、必要な変化にも対応できるのではとも愚考する者だが。
岸田新総裁選出に際し、特定野党勢力は「自民党は変わらないし、変われない」などと揶揄している様だが、どの途「変わりようがない勢力」の嫌味レベル言動だから 真に受ける必要などなく、適当に受け流しておけばよろしい。発した側にそのまま戻って怪我をする「ブーメラン」だろう。実際にそうなれば失笑もの。枝野立憲民主、志位日共、福島社民の各執行部共、どうせ似た様な姿勢だろうから。又 そうした野党各党の姿勢を、さも正義の様に報道する朝日新聞一味など左傾メディアの不良姿勢も糞レベル。正しく「マスコミはマスゴミ」だろう。
そうは言っても、政権発足後短期間で衆院選、来夏には参院選に臨まざるを得ない岸田新政権。総裁選を振り返っても、確かに自民党内に これまでの派閥主導ではない新しい動きが目立ってきてはいるが、ここで慢心などしては この先の両国政選で思わぬ苦杯を仰ぐ可能性もゼロとは言えない。
その事にも留意の上で、国民多数が得心する 周到な諸政策と国会運営を担って頂きたいものだ。岸田新総裁のご健闘を祈念する次第。今回画像も以前ので恐縮。初秋の新潟・福島両県境付近、西会津町内の色づく田園の様子を。通る線路は JR磐越西線。冬場以外の土休日には、ご覧の様な蒸機の列車が現れる事も。以下に、著述家・櫻井よしこさんが提起された 岸田新政権にも向き合って頂きたい対外問題記事をリンク致します。 「 『情報と国家』、日本への警告の書 」 | 櫻井よしこ オフィシャルサイト (yoshiko-sakurai.jp)