2022=令和 4年 3月も、後僅かとなった。早めの春の訪れとかで、当地愛知の桜花も例年より少し早めの見頃を迎える様だ。名古屋にては 今日満開の告知があったとかで、花見に出られるのは良いが 先年来の中国大陸他由来の新型コロナ・ウィルス感染症流行が収まった訳ではない。暖かくもなり マスクを外したくなる心理も分からぬではないが、どうかここは気を引き締め直し 改めての基本対策徹底の上、出かけられる事を強く望みたい。
本題です。その花見の時季を素直には喜べない様な、東欧ウクライナ危機。ロシア国による攻撃が、同国民各位の命を守る 避難所や学校、病院などにも及んでいるのは遺憾の極みだが、更には原子力発電所などの危険施設も標的にされるのは最早論外と言えよう。こうした出方に我国内でも懸念が高まり、遂に全国知事会より政府に対応要請が出された様だ。以下 今日の FNNプライム・オンライン記事を引用して、みて参りたい。
「『原発武力攻撃に備え 自衛隊の迎撃準備を万全に』全国知事会が政府に要請」
ロシアによるウクライナの原子力発電所への攻撃や 北朝鮮の相次ぐミサイル発射を受け、全国知事会は 3/30、原発への武力攻撃に備えた自衛隊の迎撃態勢や部隊の配備に万全を期すよう緊急要請した。緊急要請は、全国知事会の 平井伸治会長(鳥取県知事) らが首相官邸を訪れ、磯崎仁彦官房副長官に対して行った。
要請は、原発への武力攻撃について「ロシア軍は、欧州最大規模の原発である ウクライナのザポリー原発に対する砲撃を行った」「北朝鮮は、今年に入って 11回に及ぶミサイルの発射を繰り返している」と指摘している。その上で、武力攻撃を抑止するため「国際社会と協調した経済制裁措置の実施など、外交等を通じて毅然として対処する」よう求めた。
また 原発への武力攻撃等が懸念される事態となった場合、国が事業者に 迅速に運転停止を命じ、緊急を要する場合は 事業者が国の命令を待たずに運転を停止するよう政府の対応を求めた。そして「万が一、原発に対するミサイル攻撃等が行われるような事態になった場合に 迅速に対応できるよう、自衛隊による迎撃態勢および部隊の配備に万全を期す」よう要請した、要請を終えた平井氏は記者団に対し「自衛隊の力を駆使しながら しっかりと守ることを是非やっていただく必要がある」と強調した。(引用ここまで)
ここぱまず、全国知事会の対原発攻撃懸念を理解したく思う。あってはならない事ではあるが、現実に対原発攻撃があった以上 我国にあっても類似の事態の可能性は大いに考慮されるべき。岸田政権は、この様な全国知事会の懸念に 真摯に耳を傾け、自衛隊の協力を得ながら 最大限応える責務があると思う。
それを踏まえた上で、全国の都道府県知事中には 反原発を志向する野党系の人物も複数あろう。そうした思考を持ちながら、好都合な時だけ自衛隊の力を利用しようとする了見はどうなのか。平井会長には そうした所も勘案しながら対政府要請の調整を願いたい気もする所だ。
今は大半が停止状態と思うが、拙個人は 脱炭素、脱石油石炭を進める上でも、一定期間 再びの原発稼働は必要ではとも心得る者だ。現に欧州をメインに、他の先進諸国中には原子力を脱炭素性ある「グリーン・エネルギー」と位置付ける動きもある様だ。何も恒久的に原発を動かせと申しているのではない。我国独自の地熱エネをメインに 風力や太陽光、揚水などの再生可能分を組み合わせた次世代エネの供給態勢が確立するまでの「繋ぎ」の使命が果たせれば良いのだ。それまでの「暫定的使命」を健全に果たせる様にする為にも、やはり原発セキュリティを高める必要はあるだろう。
本当は、この原子力エネルギーを暫定的に使える様にする為の認識は 全国の都道府県で共有する必要があるのだが、野党系知事の中には原子力エネルギー活用そのものと、そのセキュリティ確保の為の自衛隊活動への反対もある様な気もする所だ。ここは全国で意思統一の為の力量が、平井会長に求められる所だと思う。又 現状の生活レベルを大きく下げる覚悟を持ってでも反原発か、それとも一定期間原子力エネルギーを利用しながらも現状レベルを維持したいかの選択と決断が、我々日本人にも強く問われていると心得る者だがどうか。
改めて、今春の当地も桜花の見頃となりました。今回画像は、以前から追い続けている JR中央線・金山駅北詰から仰いだ 金山公園の桜並木の様子を。以前は行き過ぎた剪定(せんてい) もあって容色が後退してしまい 落胆を余儀なくされたものでしたが、昨今は枝ぶりも戻り 魅力も戻ってきています。ただ 楽観は禁物かも。来合わせた列車は、今春初投入され 利用客から絶賛される最新鋭 315系直流電車。向こう 2年間で中央線西部・名古屋口の快速及び普通列車が全部この車種に交代予定。
折しも JR金山駅にては 並走する東海道線の安全柵、プラットフォーム・ドアが完備。追って中央線にも設置とみられ、時期が前述車種と同時期ではないかと思われ。そうなると、この画像が観られるプラット・フォーム端まで出られなくなる事も予想され、これも又 懸念される所です。今回の最後に、セキュリティを含めた原子力エネルギーとの向き合いには、既成メディアの取り上げ不良も関係していると思われます。以下に ウクライナ危機に纏わるメディアの問題に触れた関連記事をリンク致します。角度は違えど、共通の問題がある様に思います。(赤峰和彦様) ウクライナ報道に見る日本メディアの愚 コラム(404) - 赤峰和彦の 『 日本と国際社会の真相 』 (goo.ne.jp)