2015=平成27年11月も後僅かとなった。全国的に、例年より相当温暖な11月だった様だが、北極寒波の南下でそれも終わりそう。南半球発 世界の異常気象を招く、エル・ニーニョ現象がこれまでになく大規模になりそうとかで、北方だけでなく全国で天気荒れ模様の日が増える恐れもある。時季的に、寒暖差から来るインフルエンザやノロ・ウィルスの脅威にも備えなければならない。もしおかしいと思ったら、躊躇わずお医者様に相談は勿論だが、外出後の嗽(うがい)や手洗い、低温時の着衣や夜具の調整をまめに行うなど、基本的な心がけを今一度徹底する様にしたいとも思っている所だ。
先日の仏・パリ市の大事件後も注目される中東情勢だが、懸念されていたロシア、トルコ両国での軍事的軋轢が現実になってしまったのが遺憾。
直接のきっかけは、シリア空爆の目的で飛行中の露戦闘機がトルコ領空を侵犯したとかで、撃墜された事の模様。この時脱出を図った飛行兵と、救援に入った露ヘリコプターの1機が現地武装勢力に襲撃され、兵士計2名が落命した事が、露政府の態度硬化を招いた様だ。トルコ国は、旧オスマン帝国時代より帝政ロシアに所領を徐々に収奪されて来た経緯があり、一度両国間の感情が悪化すると、大変厄介らしい。過激勢力イスラム国ISの掃討が緊急の課題であり、外交による穏便な解決を望みたいが、感情冷却をも含め、一定の期間が必要であるのは事実だろう。又、この事件がイスラム国ISを利する事のない様、有志連合とそれを取り巻く我国を含む諸国は、改めて監視を強める努力をしなければならないだろう。
さて本題。先週投開票の、大阪府知事と同市長選挙は、いずれも橋下 徹さん率いる「おおさか維新の会」候補が揃って当選する結果となった。
今夏以来、分裂騒ぎもあった維新の党だったが、今回大阪府民、そして市民の方々は、橋下さん率いる言わば「大阪派」の行き様を良しとされたのだろう。勿論その結果を尊重したいが、選挙戦は、維新の会が上手に闘ったと言うより、自由民主党以下の保守勢力の選挙戦の手法が拙かったのに助けられた面がある様な気がするのだが。
自民大阪府連は、維新の党(松野執行部の方ね)や民主党はおろか、日本共産党やその影響下にあると言われる学生政治組織SEALDsとまで連携を図り、選挙戦を有利に進めようとしたが逆効果となり、大阪保守票の多くを逃がしたのが敗因だと言われる。まあ民主党政権時代に何度も繰り返された事だが、結局今回も「単なる寄せ集めでは失敗する」と言う事を改めて示したのではないか。俺はこの選挙を詳しく見ている訳ではないので、踏み込んだ多言は控えたいが、「寄せ集めの失敗」は今回も露呈した事、その事で何度もあった、民主党政権での失敗の教訓が全く活かされなかった事位ははっきりしたと申して良いと思う。
「方向性の違う事を一度にやろうとすれば、ダメになるに決まっている」とは理学者 養老孟司博士のお言葉だが、果たして相乗りした自民、民主、共産の各府連はこの事を真摯に理解しようとしていたのだろうか。答えは「否」だと思う。民主はご存じの通りの二面性はおろか、多面性を露わにしているし、共産に至ってはいつ変節するか、何とも分らぬ危うさが付き纏う。こんな連中との連携を図る事自体がもう危険なリスクを伴う所業なのだ。こんな事では多くの有権者は安心してついて来ないのではないだろうか。残念ではあるが、少なくとも今回は、自民大阪府連の見識を疑わざるを得ない。
今回の選挙結果は、来夏と言われる国政選挙(衆参ダブル選の可能性もあろうが)を占う上でも有意義な資料だろう。岡田民主党の体質はそう簡単に変わるとは思えないし、共産党との選挙協力にしても怪しげな流動性の高いものだろう。野党統一候補が立てば応援の意向と言われるSEALDsにしても、一度大阪首長選の泥舟に乗ったマイナス・イメージは回復困難だろう。同じ事が来夏の国政選挙でも繰り返される可能性が大きくある。何よりも、真に民主的な集まりをアピールしたかったら、民青同と日本共産党の影響下にあるとのイメージを払拭する努力が強く求められよう。その事をこの組織の中心人物らが本気で実行するかどうかは分らないが。
対する安倍政権以下の保守側も、決して油断はできまいて。今連立する公明党と調整中の、再来年の消費増税に際しての軽減税率適用のあり方が、少しでも多くの国民市民にとり望ましい方向で決着できなければ、来夏の国政選で敗北を喫する可能性もそれはあるだろう。その様になれば、これから関連法を整備しなければならない環太平洋経済連携協定TPPや安保関連問題などの審議が長期に亘って停止してしまい、我国の社会経済を初めとする内外の情勢にとり、大きなマイナスとなる恐れだってある。そうならない為にも、安倍政権の叡智と与野党の高い見識が強く求められていると愚考するのだが。
今回画像は、年に何度か参る日本海側の近影。新潟県下のJR青海川駅の模様。日本海岸に立つと、いつも「北」に拉致された日本人の方々の無事と我国へのご帰還実現を心より願い祈っている所。その一方で、日本人拉致事件はなかったとか、安倍政権が利権的策動に利用などと嘯き、被害者各位を貶めておいて、中東テロ混迷化と我国への暴力輸入を図り、拘留中の凶悪な極左活動家らの釈放を要求する不良分子の跋扈は許すべからざる憤激事。今月の拙記事は、以上です。
先日の仏・パリ市の大事件後も注目される中東情勢だが、懸念されていたロシア、トルコ両国での軍事的軋轢が現実になってしまったのが遺憾。
直接のきっかけは、シリア空爆の目的で飛行中の露戦闘機がトルコ領空を侵犯したとかで、撃墜された事の模様。この時脱出を図った飛行兵と、救援に入った露ヘリコプターの1機が現地武装勢力に襲撃され、兵士計2名が落命した事が、露政府の態度硬化を招いた様だ。トルコ国は、旧オスマン帝国時代より帝政ロシアに所領を徐々に収奪されて来た経緯があり、一度両国間の感情が悪化すると、大変厄介らしい。過激勢力イスラム国ISの掃討が緊急の課題であり、外交による穏便な解決を望みたいが、感情冷却をも含め、一定の期間が必要であるのは事実だろう。又、この事件がイスラム国ISを利する事のない様、有志連合とそれを取り巻く我国を含む諸国は、改めて監視を強める努力をしなければならないだろう。
さて本題。先週投開票の、大阪府知事と同市長選挙は、いずれも橋下 徹さん率いる「おおさか維新の会」候補が揃って当選する結果となった。
今夏以来、分裂騒ぎもあった維新の党だったが、今回大阪府民、そして市民の方々は、橋下さん率いる言わば「大阪派」の行き様を良しとされたのだろう。勿論その結果を尊重したいが、選挙戦は、維新の会が上手に闘ったと言うより、自由民主党以下の保守勢力の選挙戦の手法が拙かったのに助けられた面がある様な気がするのだが。
自民大阪府連は、維新の党(松野執行部の方ね)や民主党はおろか、日本共産党やその影響下にあると言われる学生政治組織SEALDsとまで連携を図り、選挙戦を有利に進めようとしたが逆効果となり、大阪保守票の多くを逃がしたのが敗因だと言われる。まあ民主党政権時代に何度も繰り返された事だが、結局今回も「単なる寄せ集めでは失敗する」と言う事を改めて示したのではないか。俺はこの選挙を詳しく見ている訳ではないので、踏み込んだ多言は控えたいが、「寄せ集めの失敗」は今回も露呈した事、その事で何度もあった、民主党政権での失敗の教訓が全く活かされなかった事位ははっきりしたと申して良いと思う。
「方向性の違う事を一度にやろうとすれば、ダメになるに決まっている」とは理学者 養老孟司博士のお言葉だが、果たして相乗りした自民、民主、共産の各府連はこの事を真摯に理解しようとしていたのだろうか。答えは「否」だと思う。民主はご存じの通りの二面性はおろか、多面性を露わにしているし、共産に至ってはいつ変節するか、何とも分らぬ危うさが付き纏う。こんな連中との連携を図る事自体がもう危険なリスクを伴う所業なのだ。こんな事では多くの有権者は安心してついて来ないのではないだろうか。残念ではあるが、少なくとも今回は、自民大阪府連の見識を疑わざるを得ない。
今回の選挙結果は、来夏と言われる国政選挙(衆参ダブル選の可能性もあろうが)を占う上でも有意義な資料だろう。岡田民主党の体質はそう簡単に変わるとは思えないし、共産党との選挙協力にしても怪しげな流動性の高いものだろう。野党統一候補が立てば応援の意向と言われるSEALDsにしても、一度大阪首長選の泥舟に乗ったマイナス・イメージは回復困難だろう。同じ事が来夏の国政選挙でも繰り返される可能性が大きくある。何よりも、真に民主的な集まりをアピールしたかったら、民青同と日本共産党の影響下にあるとのイメージを払拭する努力が強く求められよう。その事をこの組織の中心人物らが本気で実行するかどうかは分らないが。
対する安倍政権以下の保守側も、決して油断はできまいて。今連立する公明党と調整中の、再来年の消費増税に際しての軽減税率適用のあり方が、少しでも多くの国民市民にとり望ましい方向で決着できなければ、来夏の国政選で敗北を喫する可能性もそれはあるだろう。その様になれば、これから関連法を整備しなければならない環太平洋経済連携協定TPPや安保関連問題などの審議が長期に亘って停止してしまい、我国の社会経済を初めとする内外の情勢にとり、大きなマイナスとなる恐れだってある。そうならない為にも、安倍政権の叡智と与野党の高い見識が強く求められていると愚考するのだが。
今回画像は、年に何度か参る日本海側の近影。新潟県下のJR青海川駅の模様。日本海岸に立つと、いつも「北」に拉致された日本人の方々の無事と我国へのご帰還実現を心より願い祈っている所。その一方で、日本人拉致事件はなかったとか、安倍政権が利権的策動に利用などと嘯き、被害者各位を貶めておいて、中東テロ混迷化と我国への暴力輸入を図り、拘留中の凶悪な極左活動家らの釈放を要求する不良分子の跋扈は許すべからざる憤激事。今月の拙記事は、以上です。