2019=平成最後の 1月も、後僅かとなった。昨年暮れ以来、全国的にインフルエンザが流行、一部の高齢者施設や刑務所などでの集団感染も問題化しているのは 広く知られる所だろう。年齢性別に関係なく 今の時季は特に警戒を要し、例えば既に予防接種を済ませているとしても、嗽(うがい)や手洗いなど 基本的な対策の徹底を初め、できる限りマスクの着用など、周囲を感染させない配慮も必要だろう。来月こそは、終息へと向かってくれれば良いのだが。
それと、当地北郊の岐阜県下で問題化している家畜の感染症 豚コレラの流行も留意すべきだろう。これも昨年暮れ 野生の猪から広まった様だが、既に殺処分のやむなきとなった豚は 数千頭に達しようとしている。豚肉の価格や需給は勿論、代品となる可能性もある鶏肉の価格にも影響しそうだ。一応 国や自治体の対応はされている様だが、こうした家畜の疫病にも強い対策を打ち出して頂きたいものだ。
前述の事共は、本当なら国レベルで対応を打つべき事共のはずだが、開会した国会にては 各党会派からそうした問題提起や、政府に対応を促す言動は出て来ない。いや、大韓民国艦船の 対海自機火器管制レーダー照射事件対応の事案もだ。問題のメインは 昨年暮れ発覚したとされる、厚労省の勤労統計に関するデータ扱いの不良についてだ。確かに、本来支給されるべき給付が 少なからず未了という現状は糾されるべきであり、政府与党は正確に問題を把握の上、我々国民市民への正確な説明と 必要な給付を確実にする施策を打つべきで、併せて強い再発防止策も明らかにする説明があろう。
ただ、勤労統計のデータ不良は数十年に亘る長期の事案なだけに、立憲民主党を先頭に要求の 安倍総理大臣辞任と根本厚労相罷免の両要求は筋違いだろう。長期に亘る厚労省の不適切な対応の責任は 各時代の政権が連帯して負うべきであり、平成期に入っては 旧民主党政権も三代に亘って関与していたはずだ。そうである以上、現政権と 監督省庁の両トップを交替させた所で問題の解決になる訳ではない。むしろ「総理と功労相は、職責から逃げるな!」と在任させながら問題解決の対応に当たらせるのが筋だろう。そうした所への向き合いが、同党は旧社会党と大差ない気がするものだ。
もう一つ 勤労統計のデータ扱いにつき、厚労省は 大企業複数から文句が出た事に負ける形で不良な対応をした様だ。法令で定められた人件費データの提出を拒んだ大企業は問責されないのか?政府与党も厚労省も そこに斬り込むのが本当の問題解決へ向けた動きのはずで、追及する野党も 本当はそこに留意しての言動に出るべきはずだ。尤も、与野党共 大企業に忖度せざるを得ない事情でもあるのかもだが、事実ならこの所こそ糾されるべき深刻な事象ではないのか。
外交面にしても、外見では交渉が進むかに見える 北方領土問題を含む平和条約締結に向けた対露交渉に言及する党会派はあっても、もう一つの重大事案 前述の大韓民国艦船の問題行動については黙秘したままだ。どちらの事案も 重大性は同等のはずだが、特に後者は 特定野党視点からは触れたくない不都合な事情とやらがあるらしい。こんな不公正な姿勢では、国民市民の支持や理解は得られない と拙者などは思うのだが。
とに角、少なくとも当地東海よりは 爆発感染パンデミックに近いインフルエンザの深刻な流行と、いつ他県へ飛び火するか分からぬ家畜疫病豚コレラの懸念を抱えているだけに、国会で全国レベルの問題に上げて頂いても良い位と心得る。後者は 分かっているだけで養豚数千頭が殺処分される規模だけに、本来なら 与野党会派の調査団が現状視察に訪れてもおかしくないレベルと心得るものだ。国会両院が 特定野党ペースで進みがちの現状では望み薄かも知れないが。今回画像は、熱田神宮近くで見かけた 名古屋鉄道の特急列車「パノラマ・スーパー」の様子。新時代へ向け 更新リニューアルが進む所で、紅白の旧外装も もうすぐ見納めでしょう。今月の拙記事はここまで。ラタ、マイ月。