2023=令和 5年も、残す所後 1日余り。内外の政治や外交安保面での危機的懸念が多々あった一方、スポーツなどの分野では 名誉の慶事も複数見られた。詳しくは割愛するが、大晦日へ向け 改めて静かに振り返りたくも思う所。
一方で 拙者がよく踏み込む政治社会や外交安保面からは少しそれるが、今年は芸能大手・ジャニーズ事務所創業者(故人)による 若手タレント複数への性加害事案があったとの指摘も聞いた。その事もあって、特に学校初め 教育機関などにおいての子ども達への性加害リスクをどう抑えるかの課題が注目される事ともなった。
既に施行されている英国の制度をモデルに、我国でも子ども達の安全を守る法整備議論が進んでいる事は大いに理解したいもの。無策でいては、我国のこれからを暗いものにしかねないからだ。以下一昨日の TBS NEWS DIGネット記事を引用して、みて参る事に。
「日本版DBS導入に向けた政府の法案概要 教員や保育士の性犯罪歴を国が書面で発行し確認材料に」
性犯罪から子ども(達)を守る「日本版DBS」の導入に向けて、性犯罪の前科を認定するものを国が用意し、教育や保育の現場がそれを確認するという仕組みを政府が検討していることがわかりました。
日本版DBSは 子どもに関わる仕事に就く人に性犯罪歴がないことを確認する制度で、政府は導入に向けた法案を 来年の通常国会に提出することを目指しています。
法案の概要では、教員や保育士の性犯罪の前科について 国が「認定書」のようなものを発行し、学校や保育所などが それによって前科のあるなしを確認するようなことを義務づけるとし、前科があった場合には 直接子どもと関わらない業務を担当させるなどの措置を講ずるとしています。
政府は日本版DBSの導入に向けて 当初は今月閉幕した臨時国会での法案提出を目指していましたが、前科の照会期間や対象とする事業者の範囲をどうするかで与党などとの調整がまとまっていませんでした。(引用ここまで)
今回の文中「DBS」とは、末尾の関連記事に譲る所もあるが Disciosure and Barring Service(ディスクロージュア・アンド・バーリング・サーヴィス)の略称とされ、和訳は前歴開示・前歴者就業制限機構を指すとされる。
特に新型コロナ禍にも見舞われた近年、学校や保育所を含む教育機関複数にて、教員や保育士及び関連職員などによる 児童生徒を標的にしたセクシュアル・ハラスメントなどの事象が複数生じ、放置してはこうした子ども達への心身の安全への脅威ともなりかねない事から、法制化済の英国の実績などに鑑みての法制化議論が進む事は評価したい。
本当は 先の臨時国会での法制化が理想も、塾や予備校、スポーツ・クラブなどの民営機関が義務づけでなく任意参加とされた事から 与党などから異論が生じ、法案提出が年明け以降にズレ込んでいる様だ。又 職業選択の自由が制約されるのではとの、左派側からの妄想的懸念もあるやに聞く。
想えば、こうした各種教育機関での 子ども達への性加害リスクは、彼らの安全確保という「公共の福祉への脅威」の視点から語られるべきなのだ。そこから拙者は、此度の法案化を見送らせた与党側主張の様に 塾や予備校、スポーツ・クラブなどの民営機関も 関係者の性犯罪前科要確認にして、各教育機関を広く対象にすべきと心得る者だ。
多くの言葉を聞くまでもなく、子ども達は我国将来の大切な担い手だ。である以上、少しでも心身に悪影響なき様 健やかに育つ事を図る努力がなされなければならない。一方で都市化の進行もあって、性犯罪前科を持つ 歪(いびつ)な大人が少なからずいるのも事実である。
何度でも主張する。子ども達の望ましい未来の為にも 彼らを標的とする性加害リスクは取り除かれなければならない。来年の通常国会こそは、その為の法案が提出され 必要な議論を経て速やかに成立施行をみる場であってもらいたいものだ。
今回画像も振り返り恐縮。当地都心近くの熱田神宮にも近い 名古屋鉄道・名古屋本線を東上する 子ども達の支持も厚い同社特急列車「パノラマ・スーパー」の様子を。以下に 関連記事をリンク致します。末筆ながら 各位どうか良いお年を。「NHK解説委員室 9/19付」