与党自民の、解散見込みの主要派閥が生じた政治資金パーティ収益の収支報告書不記載事案。左派野党や左傾メディアより「裏金」の烙印を押され、新年度予算審議に先立つ 当該与党議員の弁明を求める政治倫理審査会の手法を巡って揉めている様だ。
同審査会与党の限定公開を図る与党に対し、左派野党側が全面公開を要求。協議が平行線もあって、当初出席を見込んでいた与党議員が欠席に転じたとかで まだまだ曲折がありそうだ。新年度予算を含め 内外の課題に応えるべき法案審議も山積する現状だ。政治資金問題の明朗な決着も必要だろうが、本来の法案審議や政策議論をもっと優先してもらいたい気もする所だが。とに角「政争の具」にする様な真似だけは与野党共謹んでもらいたい所。
本題です。野党への政権交代を含め、一向に支持率の上向かぬ岸田政権に見切りをつけた勢力(主に左派)によるとされる「ポスト岸田」の有力次期総理候補は何人かおわすが、有力なお一人が 石破(いしば)元防衛相・元自民幹事長だそうな。
第二次安倍政権時だったと思うが「背後から味方を撃つ」様な出方が大きな批判を浴びたとされる同氏。前出の政治資金問題を生じた諸派閥と距離を置いた事もあり 左派の一部からも好感されている様だが、次期自民総裁選立候補も否定していないとかで 独自の政策活動も辞さない様子。以下 今日の産経新聞ネット記事を引用して、みて参る事に。
「石破 茂氏が政策勉強会『よこしまな意図があるわけではない』(国会議員) 15人出席、災害対策巡り講演」
自民党の 石破 茂(いしば・しげる)元幹事長は 2/27夜、国会内で石破グループ(水月会)の政策勉強会を開き、総合的な防災対策の司令塔である「防災省」を新設する意義について講演した。政策勉強会の開催は 昨年 6月以来となる。石破氏は今国会の会期中、勉強会を継続的に開く方針を示しており、この日は計 15人が参加した。
石破氏は会合で「別によこしまな意図があるわけでもなく、38年もこの仕事(=衆院議員)をやっているが、『これ知らなかったな』『これ分からなかった』みたいなことがたくさんある。先生方に お知恵を借りられたらありがたい」とあいさつした。党派閥のパーティー収入不記載事件を受けて 全 6派閥のうち 4派閥が解散する中、独自の存在感を示す狙いがありそうだ。
石破氏は会合で、能登半島地震の避難所の状況について「被災者は雑魚寝(ざこね)状態だ。101年前に起きた関東大震災の時から変わっていないのは、一体どういうことか」と疑問視した。3月上旬にも被災地を訪れたい意向も示した。
石破氏は、同じ地震多発国であるイタリアで 発災から 48時間以内にトイレやキッチン、ベッドが被災地に届けられることを指摘。それぞれのアルファベットの頭文字を挙げて「TKBというそうだ。イタリアでは常に TKBの備蓄が義務づけられている」と強調し、平時から支援物資を十分に確保する必要性に言及した。
「イタリアで失意のどん底にある被災者を励ますのは 温かい食事とワインだという。日本でそういうことわやると『なにを贅沢な』となるが、そもそも思想が違う」と述べ、尊厳ある生活は 被災者の権利だと訴えた。政策勉強会には 平 将明、富樫博之、田所嘉徳、今村雅弘、泉田裕彦、菅家一郎、星野剛士、谷 公一、木村次郎、細野豪志、高木宏壽の各衆院議員、藤井一博、舞立昇治、山下雄平の各参院議員が出席した。(引用ここまで)
石破元自民幹事長は拙取り上げの通り 防衛相経験もあり「防衛安保通」として知られる一方、防災にも注力の様だ。「防災省構想」と共に、拙者もそれ自体には反対しない。必ずしも熱く支持する意思がないのも事実だが。
「別によこしまな意図があるわけでもなく」と断られる事もないのではという気もする所だ。次期自民総裁・・即ち次期総理有力候補の一人と目されるのも事実だし。しかしそれに留意するとしても、かつて「与党内の味方を背後から撃つ様な」出方の疑いは拭えない様だし、その事への批判も又自由だとは思う。
又、石破元防衛相がこれから打ち出す防災政策が より真に近い我国の防災に資するものとなるなら、これを利用しない手はないという事もできよう。前出の引用記事の様な、イタリー国の防災策の完コピだったら失笑ものだが、折角そうした知見も多いとされる同氏。そこは我国の実情をよく観察の上、我国の実情に寄り添った優れた策を示されれば 一定位は評価が変わってくる様な気もする所。
その中には、かねて拙者が主張する 防衛にも跨る有事の折に活躍するだろう 病院船の実現にも尽力を頂きたい。それができた時、次期自民総裁及び次期総理への道も開ける様な気もするがどうか。おおっと・・!保守側の内には、石破元防衛相の次期自民総裁及び次期総理立候補を好感しない各位もおわす事だろう。それにも留意しなければという所か。今回画像は、昨秋目撃の 当地南郊・JR笠寺駅構内の様子をもう一度。ご覧の様に 貨物駅も併設されています。今月の拙記事は以上。以下に 関連記事をリンク致します。「内閣府、防災情報のページ」「防災4.0」未来構想プロジェクト : 防災情報のページ - 内閣府