Blog~続・トイレの雑記帳

鉄道画像メインの「ゆる鉄写真ブログ」のつもりでしたが、
政治社会の事共について記したくなり、現在に至ります。

亡き友の為のPavane(パヴァーヌ)

2007-01-30 23:43:00 | インポート
良き家庭人でした。良き職業人でした。
そして勿論、良き社会人でありました。

強い信念と深い見識、そして分け隔てのない情愛の主、Ajariさんが重篤な病を得、急逝されてから早10日が経とうとしています。
私はまだ、深い喪失感の中にいます。当Cafeにてお世話になってから4年近くになりますが、昨夏のTさんに続く知友の訃報。お2人共未だ人生の道半ばだっただけに、本当に悔やまれるものがあるのではないでしょうか。
お2人のご遺族の心情は、誠に察するに余りあるものがあると思います。Ajariさんとの交流は、1年半位の短いものでしたが、とても濃い内容は他の知友の追随を許さぬものがありました。

Tさんもそうでしたが、Ajariさんも周りを思いやる広く美しい心の持主であったと思います。同氏は姉御肌の気質をもお持ちで、多くの知友の良き相談相手になっていらした由。それ故対立者も多く、その気苦労も並大抵ではなかったと思います。
思えば私も、他の知友と思考上の行き違いが生じてしまった時などに、骨折りをして下さってとても有難かった記憶がありますね。又、拙日記の文言につき「穏やかな文体にて、読んでいる方も安らげる」と高い評価を下さっています。拙写真帖の更新も楽しみにして下さり、こちらも深い感謝の意を表する次第であります。

顧みると、此度の不幸に至る兆候はいくつかありました。
昨秋以来Ajariさんは、度々身体の不調を日記記事にて表わしていらっしゃいました。
当地の私とは遠距離故、立ち入った事は同氏のお家の方々にお任せのやむなきとなった訳ですが、失われた今になって考えると、もう少し言葉かけなどで自分なりの努力の余地があったのではないかと、今さらの様に反省の念が湧いて来る次第であります。私の記憶が正しければ、同氏は医療もしくはその関連方面のご職業だったと思います。当然ながらその日常は激務の連続であり、その事へ気遣いが十分とは言えなかった所はあると思います。

今夜の副題の「パヴァーヌ」とは16世紀頃、ヨーロッパにて愛好された宮廷舞曲の一種の事。19世紀末、ヨーロッパを代表する作曲家、M・ラヴェルにより発表された「亡き王女の為のPavane」と言う不朽の名曲があり、これから取ったものであります。
クラシック好きな我が父の愛聴曲の1つであり、色々な思い出を静かに振り返る時に相応しい、品格ある室内楽です。勿論今も、背後より聞えて参ります。

さて、Ajariさんは他の我が知友と共に、多くの秀逸な詩を残して下さいました。その中よりご遺族の許可の下、1遍をご紹介させて頂き、今月の拙日記の締めくくりとさせて頂きます。なお詩は当初無題にて発表されましたので、当欄にては恐れながら、私の判断にてタイトルを冠させて頂きます。

Ajariさん、長い交流は叶いませんでしたが、本当に有難うございました。
さようならは申しません。これからも、彼岸の地よりTさんと共に、どうか我々の行動を見守ってやって下さいませ。
我々も貴方達のご意思を忘れず、日々を生きて参りたく思います。合掌・・・。

        詩~再生

広き大地を駆け巡り 広き海を渡り行く

翼を広げ 自由の空へと飛び立つ

それが 新たな命

遠慮のない世界の中で

生への息吹を受けて 再生する

だから 誰も悲しむなかれ

私は・・僕は・・また蘇る

あなたの心の中に 証しだけを残し

新たな世界に再生する

だから・・・悲しむなかれ*(日本)*

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ローカル鉄道「養老線」春への抱負

2007-01-28 15:06:03 | 日記・エッセイ・コラム

今年2007=平成19年の1月も後僅かとなった。暖冬傾向だとかで当地愛知も強い冷え込みはなく、新聞のスキー場欄を見ても、積雪量は例年の半分かそれ以下だ。このままで終わるとは思えないが、この状況が続けば冬場のレジャー施設はかなりの痛手が避けられないのではないか。

さて昨年暮れより訪ねているローカル鉄道「養老線」。現行の近畿日本鉄道より、当初は今春にも地元自治体が路線を保有し、別会社にての運営による所謂「上下分離方式」による経営変更が計画されたが、どうも準備上の理由により、その変更が夏頃にずれ込みそうな気配である。

と言う事は、当初諦めていた桜の時期の撮影が現実味を帯びて来た訳で、今度は桜と電車の走行シーンを組み合わせられる地点を探しに出なければならなそうである・・・苦笑。

愛好者ならご存知の様に、同線の本当の終点は岐阜県揖斐川町。大垣より同町までの沿線に桜並木を発見。春の撮影はこの辺りになりそう。勿論、名所「養老公園」の花も落とす事はできないだろう。期待しないでお待ちを。

添付の画像は昨年末、伊吹山の冠雪をバックに撮影したものです。

Dscn2023_1

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ライフラインの保全は大丈夫か

2007-01-28 14:18:00 | インポート
ガス漏出事故が相次いでいます。

北海道にては先週、老朽管より漏出したガスが下水管を経て住宅に侵入、3名の方が犠牲となりました。同様の事故は本州にても発生、いずれも設置より半世紀近くを経た古いガス管の不具合によるもので、これ以上の事故防止の為にも対策が急がれる所です。
昨日はガス管の事故ではありませんが、暖房器具の不具合により過日死亡事故を生じたかどで、当地名古屋のガス器具メーカーに警察による強制捜査が入っています。前世紀末よりメーカーによる製造物責任が強く指摘される折、原因の解明と強い対策が望まれ、又応分の問責に対しては、逃げる事なく堂々とした対応を強く望みたい所であります。

思えばガス以外の水道管でもその老朽化が指摘され、実際に昨年末、破裂事故も起きています。又電力配線にあっては材料たる銅の国際相場の上昇の影響もあって、盗難事件が社会問題化しており、一部の一般家庭や事業所への電力供給を支障する事態も生じている様です。

これらの事態を見回してみますと、ある共通項が浮かび上がって来ます。
ライフラインの整備は、申すまでもなく公共事業ですね。我国のこの面での公共プロジェクトは、新規にガスや電気、水道を通す事共には極めて積極的でした。しかしながら一旦開通した配線配管を、事故や問題が極小で済むよう手入れや整備を行なう、つまり日頃のメンテナンスの心がけについてはどうも行き届いてはいなかった印象が強くありますね。何よりも、半世紀近くもガス管の入れ替えをしていなかった事実が、証拠として挙げられると思います。

先日の死亡事故は、決して他人事ではないと思います。
ただでさえ、北日本の住宅は保温を優先する為に、定期的に部屋の換気を行う機会は極めて少ない事でしょう。又「臭いにて判るだろう」とのお言葉も、住人各位が熟睡している夜間の察知には難があり、手遅れとなり悲劇に繋がる可能性は十分考えられます。その為にも、ライフラインの配線配管の定期的な入れ替え整備と防犯の為の保安性=セキュリティの確保は万全に願いたい所です。
これによる費用増がエネルギー・コストに反映される可能性もありますが、何よりも安全安心には代えられないと強く思います。
必要性が広く認められれば、国民的理解もきっと得られると私は信じます。*(注意)*
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地方自治は変われるか

2007-01-25 23:29:00 | インポート
コナサン、ミンバンワ!

ご存知の様に今週初め、地元公共事業に関する業者談合疑惑にて前任者が辞職した宮崎県知事選挙にて、芸能タレントだった東国原(ひがしこくばる)英夫さんが初当選、第17代同県知事に就任致しました。

同氏は1957=昭和32年9月、同県都城市のご出身。若き日は、今は映画監督や番組司会を主に手がける北野 武さんの最初の門下としてタレント人生をスタートさせました。愛称はもうお馴染みの「そのまんま東」さんですね・・・笑。
途中1986=昭和61年には北野さんの当時の知人に対する強引な取材がきっかけとなった、雑誌出版社襲撃事件に関与したかどで、刑事責任を問われる事態もあった様ですが、結果として同氏は現場までは出向いたものの、直接の暴挙はなかったとされます。
直後はTV出演自粛と相成ったものの、それからは好ましい人間性にて安定した人気を博する一方で、大學に再入学して地方自治を学ぶなど、政界入りを目指した努力をも重ねていらした様です。

選挙に際しては政党や芸能界よりの支援を一切辞し、無党派層に強く訴える戦術を取り、これが奏功しての勝利だった様ですね。政治と業界の癒着など、旧来のしがらみから脱したいと言う有権者の想いも、同氏に味方した事でしょう。

気鋭の新知事の誕生は奉祝ですが、宮崎県は難題も多そうですね。
今月に入っても、同県下の複数の養鶏場にて鶏インフルエンザが発生、慣れない衛生対策に苦慮するお姿が目に浮かぶ様です。
更に同県議会は、議員総数のほぼ7割が政権党たる自由民主党。議会、そして県職員とどう上手く折り合いをつけるかも大きな課題であろうと思います。
先輩知事の田中康夫さん、青島幸男さん(故人)もそうした組織への対応で随分ご苦労があったやに聞いております。ただ、そうした中でも昨年末、岐阜県にて生じた裏金疑惑などの問題を生じない様、対策をしなければならないのも事実。
東知事は就任後すぐ、裏金の可能性の有無を問題にしていらっしゃいましたが、これには岐阜の隣の当地住人の私は、やや恥かしさを感じたものでした。

中央も地方も、政治はそれなりに資金を要するものでありますが、是非ともそうした事にも明朗であって頂きたい。安倍政権も正に今、閣僚の政治資金の問題にて苦労を重ねている所ですが、こうした事からも是非学んで欲しいと言う気持ちもありますね。大きな事は申せませんが、そうした謙虚な姿勢がやがて、県政史上に残る大物を輩出する可能性だってありますから。

東知事の今後のご健闘をお祈りし、行く手を大いに注目して参りたく思います。*(日本)*
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中東、日本タンカーと米原潜の衝突にて解った事

2007-01-21 23:53:10 | 日記・エッセイ・コラム

本当に辛い休日となった。先日の金曜に我が祖父が大往生、その告別式が終わるや否や、今度は大切な当Cafeの知友が急逝、一度に2人の恩人を失い心中穏やかならじと言う所。今夜は果して、眠れるだろうか。

さて海外の中東も不穏な情勢となりつつある。今月初め、この地区のペルシャ湾にて我国大型タンカーと合衆国海軍の原子力潜水艦が衝突する事故を生じたのは周知の所だが、同原潜は緊迫の度合いの増すイラン、イラクの両共和国に向けた隠密作戦行動中だった様だ。

イランと言えば、核兵器開発疑惑に揺れる渦中の国。対米強硬姿勢にて知られる同国の現大統領は、あくまで核兵器開発を完遂する意思表示をしている。更に同国はイスラム教シーア派が政治面でも圧倒的多数を占める事で知られ、隣国イラクもこの宗派が優勢である。為に合衆国は、イランの核技術がイラクへと流れる事を恐れての牽制目的の作戦でもある様だ。

我々日本人が深く自覚し、認識しなければならないのは我々の生活に不可欠な石油資源の殆んどが、危険なこの地域、そして海域を通って輸入されていると言う事だ。それ故一度ペルシャ湾一帯が危険な状況に陥れば原油の輸入は滞り、一気に品薄と価格高騰に見舞われる事であろう。合衆国海軍は情勢の如何によっては、対イラン軍事行動をも辞さない姿勢でせあると言われる。この様な状況に対し、我国として何ができ、どの様な貢献が可能かが真剣に検討されても良いのではないか。我国のエネルギー安全保障の為にも・・・。

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