Blog~続・トイレの雑記帳

鉄道画像メインの「ゆる鉄写真ブログ」のつもりでしたが、
政治社会の事共について記したくなり、現在に至ります。

身近にあった「豊饒の海」

2010-01-09 20:33:00 | インポート
コナサン、ミンバンワ!

いやー、ちと困った事になりました。三が日の終わりより、余り腹具合が良くないなと思ったら、あろう事か1/6(水)の午後より症状が悪化、翌日腹痛や下しなど、困った状況に陥ってしまいました。
やむなく勤務先を早退し、居所より遠くないかかりつけの内科のお医者さんに診察願った所「胃腸風邪」との診断を下され、最低1回の絶食と、当日の点滴、それに向こう4日間の投薬指示を受け、現在も復調していません。何とか明日は回復したい所です。
それにしても、これまでにないしつこい腹症。風邪は意外な所を突いて来る事もある様です。お互い健康留意にて。

さて、今夜は海の話題に触れようかと思いますが、最初に先日、南極海にて生じた残念な事態に触れない訳には参りません。
国際法規上問題ない調査捕鯨に赴いていた我国の捕鯨船団に対し、以前より抗議妨害行動を繰り返していた南半球の捕鯨反対グループの活動船が危険行為を繰り返した上、我国の船舶の一隻と衝突、破損の為航行不能に陥った由。乗組員に負傷者も出た由ですが、問題はこのグループの不良姿勢でしょう。

事故原因は、我国船舶の進路直前にて反捕鯨船が急加減速を繰り返して衝突のやむなきに陥らせたにも関らず、我国船舶側の過失を一方的に主張、挙句同グループの僚船が救援中に、曳航ロープが外れて漂流し、燃料漏れを起こすも、その事まで日本側が行ったと事実無根の主張を繰り返している事です。
これは、この反捕鯨グループの過激性向もさる事ながら、容易に自らの非を認めず、極力相手に責任を転嫁しようとする近代欧米人の不良体質を見る思いがしている所です。

このグループを応援する豪州、N・Zの両国にては、少なくとも捕鯨に関しては反日的な思潮が高まっている様だが、鯨を動物として見る視点が強い欧米の文化論に留意しても、この所業は非道とか外道の類でしょう。
反捕鯨グループは、我国船舶との事故を「海賊行為」として船籍のある欧州の司法当局に告訴する様だが、この様な反社会的行動は国際法的にも許されるものではありません。なかんずく、自業自得的に我国船舶に衝突しておきながら、航行不能の活動船を放棄した上に、漏れた燃料まで放置するとは最早環境保全を目指す団体の資格もない。しかもこの連中は、我国の船員を標的にした武器まで保有していたと言う情報もあり、事実なら「鯨は我国固有の食文化である」事の主張と共に、決して腰を引かず堂々と争うべきでしょう。

話を国内に戻します。先日のTV報道にて拝見した事ですが、実は当地愛知、意外な農業県の他に「意外な水産県」と言う表情も持ち合わせている由。
握り鮨や握り飯などで、我々にはお馴染みの海苔。この生産量が、何と当地は全国有数なのだそうです。
もう一昔前になりますが、父の故郷たる佐賀・長崎の両県に跨る有明海が、干拓事業の為に、主力だった海苔を初めとする水産業が大きく縮小してしまい、落胆していただけに、この報道には目の覚める思いでした。
一昨年の年初、後僅かで使命を終える長崎県の私鉄、島原鉄道口之津線の列車に乗り、島原半島の南部を巡ったのですが、海辺の漁師街には空き家が目立ち、この10年余りでの衰退を物語っていた様で、果たして干拓は本当に正解だったのか、暫し考えさせられてしまいました。

「目の覚める」と申したのは、何を隠そう当地愛知の三河湾であります。ここは有明海に似て遠浅がちで、海苔の養殖には向いている由。加えて、この海苔の生育に、これもお馴染みのアサリが呼吸の折に吐く砂が、海苔の養分補給に役立っていると言う様な話でした。
「そうか、そんな共生関係があったのか」と改めて驚いている所。因みにアサリの漁獲高は、当地愛知が全国一とか。これは気がつきませんでした。正に「灯台もと暗し」ですね。苦笑

ご存じの様に、当地は自動車を初めとする工業や、海運業も盛んで、その為の施設建設も大規模に行われており、三河湾も場所によっては埋立てとかが行われています。
隣の伊勢湾にては1995=平成7年に治水の目的もあって長良川河口堰の構築、2005=同17年には、航空交通の国際化を図る中部新空港の海上建設と引き替えに、多くの有望な漁場が失われたとされます。農林水産業の立地の喪失を伴う工業開発の手法は、当然ながら高度成長の頃のもので、これからはもう通用しない。

頭打ちとなる経済規模と、適正な国土環境の保全の為にも、この大切な「豊饒の海」を末長く守り続ける叡智を、我々は求め続けないととも思いますね。*(注意)*
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする