Blog~続・トイレの雑記帳

鉄道画像メインの「ゆる鉄写真ブログ」のつもりでしたが、
政治社会の事共について記したくなり、現在に至ります。

防災月間雑感

2012-09-02 20:49:21 | 社会・経済

コナサン、ミンバンワ!2012=平成24年9月も、拙ブログを宜しくお願い致します。今月は「防災月間」。特に昨日は、1923=大正12年の同月同日に生じた、関東大震災の災禍を偲び「防災の日」と定められたのは有名な所だろう。先の 東北地方太平洋沖大地震こと東日本大震災を初め、当地西郊の紀伊半島を襲った大水害など、祖国日本と我々国民市民が取り組むべき防災への課題は、尽きる事がない。文献や報道、インター・ネットなどの通信媒体をも活用し、少しでも防災に関する知識と理解を深めると共に、機会あれば、訓練行事への参加も考えたい所である。

昨日の、正に「防災の日」当日の事だが、ある報道にて、先の震災に際しての、岩手・釜石市内のある小学校の児童全員が震災と大津波の襲来より身を守り得た、所謂「釜石の奇跡」が紹介されたので、拝見した次第。本当は「東北の次は東海だ」と言われる程、次の震災の可能性の高い地域の住民として、こうした出来事はもっと以前に知っておくべきだったのかもだが、恥ずかしながら「釜石の奇跡」の詳しい全貌を知ったのは、昨夜が初めてであった。

防災に、ゼロ・リスクはない。岩手・釜石は古(いにしえ)より大地震に伴う津波の犠牲やダメージを被り易かった土地で、為に市民レベルの防災意識は高かった様だ。更に今世紀に入り、ある大学教授の方の、極めて明快で具体的な防災教育が実施され、小中学生の多くが、これを良く学んでいた様である。

踏み込んだ詳細は、長くなるので割愛するが、主な3つの原則として

①率先して避難する。中学生らにあっては、下級生や、動きの取り難い高齢の方々の避難のフォローをする。

② ①の避難行動に、最善を尽くす。

③過去の前例に基づく、既成の想定に囚われず行動する。

以上の事共が挙げられる様だ。番組の舞台となった釜石小学校の児童達は、この3つの原則を的確に理解し、状況を見て適切な、最善の行動を取り、釜石市全体では若干の児童生徒に犠牲を生じる残念な結果とはなったが、釜石小学校に限れば、児童全員が生存と言う喜ばしい結果を導いたのである。

勿論、放課後の児童各位は、釜石市内の各所で別個に行動しており、集団での行動は取れなかった訳だが、ここでも、防災に関する「教育」がものを言ったのだろう。これまでにない大きな揺れより、大津波の襲来をすぐに予測し、早目に安全な高台への移動を決断した素晴らしさは、我々(出来の悪い)大人達も、大いに学ぶべき所があるだろう。又、両親の指示で自宅に留まり、結果、高台への避難機会を逃したある兄弟も、自宅の最も高所への避難を実行し、彼らの「最善」を尽くした形である。最も大事なのは、「どんな事があっても、己の生を諦めない執念である」と、ジャズ音楽家 MALTAさんが以前仰っていたのを拝読した記憶があるが、若い彼らも、その事は平素より理解していて、更に此度の災禍の経験により、その思いを深めた事だろう。

国防安保の事でも触れたのだが、防災にしても「教育が大事」。全校児童184名全員が生還した、釜石小学校の若人達の前途が、少しでも希望あるものである事を祈ると共に、彼らが成人した後、我国の防災に関する思考や取組みが、更にレベル・アップしたものとなる事を、心より望みたい所。更に、近い将来、震災に見舞われる可能性ありとされる東海地方の我々も、引き続いて学び続ける必要があるのは勿論だろう。

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