Blog~続・トイレの雑記帳

鉄道画像メインの「ゆる鉄写真ブログ」のつもりでしたが、
政治社会の事共について記したくなり、現在に至ります。

「烏合」になるなかれ

2012-11-18 16:17:21 | 国際・政治

ここの所、政治ネタの連続にて恐縮なのだが、一昨日、野田民主党政権の予告通り、日本国憲法第7条規定による国会 衆議院解散が執行されたので、今回も記させて頂きます。

今朝の地元紙 C新聞のコラム欄に、この関連記事が載ったので、以下引用しながら暫し考えて参りたい。

「大店(おおだな)のお嬢さんに婿に入った亭主が、3人続けて若死にした。出入りの八五郎から話を聞いたご隠居が思案する。店は番頭が切り盛りしていて、亭主はたまに帳簿を見るだけでよい。暇を持て余し、めっぽう器量のいい奥さんといつも2人っきり・・・『そりゃ短命だろう』

落語の艶笑噺(はなし)『短命』は、ご隠居の解説がのみ込めない八五郎のとぼけぶりが面白い。家に帰って女房と飯を食う八五郎が『やっぱり俺は長命だ』とつぶやくオチだ。

新党が乱立する中、『太陽の党』は短命だった。旗揚げから4日しかたっていないのに、共同代表の石原慎太郎前東京都知事は『日本維新の会』の代表になり、太陽は昇らないまま沈んでしまった?

気の毒?なのは、『減税日本』代表の、河村たかし名古屋市長だ。石原氏と共同会見して合流を発表しながら、一夜で反故(ほご)にされた。維新の会を率いる橋下 徹大阪市長との一体化に懸ける石原氏には、河村氏との信義は取るに足らないことなのだろうか。

原発や消費税の増税、環太平洋経済連携協定TPPなど、大きな隔たりがあった政策を石原氏が譲歩したとはいえ、合流ありきの野合批判は免れないし、若々しい維新の会のイメージからタカ派的部分が突出した。橋下氏にとっても大きな賭けだ。

第三極の核は長命か、短命か。長生きすれば、国会で憲法改正のけん引役的な存在になるだろう。」

今回のこのコラム、俺は正直やや粗雑な印象を受ける。確かに石原さんと橋下さんの両勢力の合流は野合的と言えなくもないし、政策協力が取り沙汰される、渡辺喜美さん率いる「みんなの党」とも上手く折り合えるかどうかも未知数だ。ただ、前出の文言を真に受ける訳には参らないのも事実。元々無理のあった、河村さん率いる「減税日本」との合流見送りは結果的に妥当だし、石原、河村の両氏も「あるいはこんな事も」との折り込み済みみたいな所もあったのではと心得る。大体、今回の衆院解散劇に際しては、民主党より又も離党者が続出、次々に小党派を結成して、今や公認政党だけでも15を数えると言うではないか。正に異常事態であると共に、今までの民主党がいかに「寄せ集め」でしかなかったかと言う事を、自ら証明している様にも感じられるのだが。

野田内閣総理大臣は、選挙戦の冒頭挨拶にて「畳を掻き毟(むし)ってでも政権維持を!」と檄を飛ばされたそうだが、あの「砂上の楼閣」民主党執行部では、それも覚束ないのではないか。次の政権は、安倍 自由民主党執行部の手に移りそうな気配だが、それはそれで良しとして、石原、橋下両氏の第三極にも、速やかにまとまって少しでもしっかりした方向性を示して頂きたい。「タカ派的部分」が目立つのは、それはそれで良い。「憲法改正の牽引車」も結構な事で、むしろ、必要なら安倍自民執行部と協調し易くなるメリットもあろう。要は、「烏合の衆」のレベルより終始脱する事ができず、遂には雲散霧消しようとしている民主党政権と同じ轍を踏んではならないと言う事だろう。

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コメント (2)
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