Blog~続・トイレの雑記帳

鉄道画像メインの「ゆる鉄写真ブログ」のつもりでしたが、
政治社会の事共について記したくなり、現在に至ります。

日台両海保の、必要な連携訓練の何が悪いのか?

2024-07-20 23:06:18 | 国際・政治
先日の事だが、当地東海も我国内他地域と前後して 梅雨が明けた模様。暫くは雲多めの天候が続くも、一度晴天ともなれば 危険な気温上昇が懸念されると聞く。

予想最高気温は 甚だしい場合は「40℃に迫る 30℃台後半」が予想されるとか。かねて警告の熱中症への対応と共に、決して鎮静化した訳ではない 新型コロナ・ウィルスを含む感染症複数にも注意を新たにしたいものだ。

本題です。自衛隊の諸外国防衛組織との必要な交流が進められる様に、海上保安庁の同様な交流、連携も着々と進められている様だ。かねてよりの無理筋な海洋政策を強行せんとする中国大陸を含む非友好側からの 我々への脅威ともなりかねない出方への対応は当然の事。

表の国交がない・・というより現状では結べない台湾とのそれも同様だろう。以下 昨日の日本経済新聞ネット記事を引用して、みて参る事に。

「日台海保が房総沖で合同訓練、断交後初 中国(大陸)を念頭」

日本の海上保安庁と 台湾海巡省(海保に相当)は 7/18、千葉・房総半島沖にそれぞれの巡視船を派遣し、合同で訓練した。日台が絡む 東・南シナ海で「力による現状変更」を試みる中国(大陸)が念頭にある。

日台関係筋が明らかにした。台湾海巡省の巡視船「巡護 9号」は 7/10~ 17、東京・お台場の埠頭に停泊して燃料を補給した。房総半島沖の海域に向かい、海保のヘリコプター搭載型巡視船「さがみ」と合同訓練をした。

台湾の巡視船は 2023=令和 5年にも 日本で補給の作業をした。台湾当局者は 「補給期間を利用した合同訓練は初めてだ。日台の海域で 今後も人命救助に取り組む可能性がある」と語った。

海巡省によると、巡視船は漁業当局と協力し 年間 2~ 3回、公海で漁船の保護活動をしている。巡護 9号は 6/21に台湾南部・高雄(かおしゅん)を出港し、8/14に戻る予定だ。

日本と台湾は国交がない。今回の訓練は、日台の窓口機関が 2017=平成 29年に交わした「海難捜索救助分野の協力に関する覚書(おぼえがき)」に基づき 実施した。機関交流の一環と位置づける。

日台の海保当局が距離を縮める背景には、中国海警局の船(艇)が 日本と台湾の領海や周辺水域に入って挑発行動を強めていることがある。7月に沖縄県・尖閣諸島周辺の領海に侵入した中国海警の船は 7/18時点で延べ 18隻に達した。合計 7日間に及ぶ。

日本政府は「国際法に違反する」と中国(中共)政府に抗議した。中国(大陸)福建省に近い 台湾の離島・金門島周辺の海域では 台湾漁船が中国海警局に拿捕(だほ)された。

同国は武力行使には至らない「グレーゾーン」と呼ばれる行為で、日台の主権が及ぶ範囲を狭めようとしている。同国海警局の公船や漁船を使う。

中国(大陸)と日台の海保当局の実力差は大きい。日本の海上保安庁のまとめらよると、中国海警局は 1000t 級以上の船を 159隻保有する。日本の海保は 75隻で同国の半分以下だ。台湾海巡省は 19隻で、2027=令和 9年に 24隻に増やす計画を立てている。

林 芳正・官房長官は 7/19の記者会見で「台湾は 極めて重要なパートナーであり、大切な友人だ」と話した。「日台間の協力の 更なる深化をはかっていく」と語った。台湾メディアによると、海巡省の別の巡視船は 2024=令和 6年 6月に 米国ハワイにも寄港した。日米台の連携を模索しているとみられる。(引用ここまで)

前掲記事の解説として「2017=平成 29年の海難捜索救助(SAR) 分野の協力覚書締結以来、日台海保当局の共同訓練の必要性は度あるごとに指摘されてきた。日台間の海域は複雑な潮流で、海難事故も生じやすく 互いの SAR連携は十分な正当性がある。それにもかかわらず 長年実動訓練がなかったのは 中国(大陸)に対する政治的配慮のためであり、こうして実現すると 過度の自制であったともいえる」とする。至極当然の指摘といえよう。

前掲記事・合同訓練の動きに対し、中国大陸・中共政府は「やっぱり」強硬な反発を示し 我国外務省へも大きく抗議した模様。しかしながら「見当違い」の印象も否めまい。

台湾と我国の両海保関係(台湾は海巡省)は、主に海難救助と必要な補給などで連携するだけであり、併せてどうしてもの緊急事案にも対処できる様 必要な連携を図ろうとするだけだ。そうした動きへの一方的反発は、見当違いの過剰反応。

そんな出方の前に、これ又一方的な「太平洋における核心的利益」の無限な拡大解釈と それに伴う複数の危険行為を慎むのが先だろう。と言っても、中共政府がまともに守り 履行するはずもないだろうが。それを助長するのが、対中共で大甘な 我国媚中勢力でもあるのだが。

そんな訳で、前出引用記事の解説にもあった通り、日台間では必要な海保と先方海巡省での 海難救助などの人道面をメインとした連携を進める事を評価し尊重する者だ。その上で、中国大陸を含む非友好側の危険な出方とも自信を以て対峙できる様 努めて頂きたいもの。

改めて、中共政府からの反発など気にする必要はないものと心得る。今回画像は 今春訪ねた当地愛知と東隣静岡の両県境近く、浜名湖畔付近を西日本へと下る JR東海道・山陽新幹線試験列車「ドクター・イエロー」の様子をもう一度。
コメント (2)
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