Happy-sanになろう!

Happy-sanな日々をご紹介するブログ。旅のお話もいっぱい♪

野口 健さんと・・・

2007年01月15日 | 見つけたHappyたち
野口 健さんと・・・




アルピニストの野口 健さん。

”違いのわかる男”のCMとか、
富士登山清掃とか、そういったニュースで
皆さん、ご存知だと思う。

野口さんと私は、同じ高校出身。
私が高校卒業の年に、野口さんが入学したので
実際生活は共にしていないが
ある時、仕事場に、野口さんが
インタビューか何かでいらして、
懐かしい高校時代の話で
しばし、二人で盛り上がった

野口さんは、
あんな厳しい山に登っている人なのに、
お笑いの人みたいに軽快なしゃべり口で
ぺらぺらぺら・・・とよく話す。


私と野口さんが卒業した学校は、
イギリスにある寮生活の学校で
それはそれは、修道院のように
厳しい学校だった。

野口さんが必ず、著書やインタビューなどでこう話す。

この高校時代に友達とトラブルをおこして、
停学処分となり、その間に読んだ植村直巳の本に感激して
山に登り始めた、と。この話はあまりにも有名。

学校の厳しさが、偉大なアルピニストを生み出したのだから
ある意味、本物の教育がなされているのかな、とも思う。



 厳しい冬の山に立ち向かう、強さ。



そんな野口さんが朝日新聞に載せた文章だ。


~死に近づけば、近づくほど

”生きたい”という自分に気づいた。

生き物はみんな、生きることに精一杯です。

山に登ると人間も同じだとわかって、

それまでの悩みが、とても小さなことのように思えました。

いじめのように人間は人間を傷つけることがあります。

でも人間を助けてくれるのもまた、人間でしかない・・・・。”~



昨今のいじめ問題へのメッセージだが、
”いじめ”というのはなにも、
学校の中のことだけではない。

腕による暴力ではなく、
心無い、牙をむいたような”言葉の暴力”は
私のまわりにも、起りうる。

自分の撒いた毒はやがて自分に帰ってくることも
知らずに、
毒のまわりには、誰も近寄らなくなることも
知らずに、
そういう言葉の暴力で、人の心をずたずたに傷つける。

大事な人の心を、命を、魂を、
そんなにも深く
傷つけてはいけない。


 ”光”の言葉を、かけてあげよう。



普段私たちは、健康でいると
”生きている”ことが当たり前になっていて
”生きたい”と強く願うことなんて、あまりない。

だから、そこに当たり前のようにある”命”を
粗末にしたり、傷つけたりしてしまうのかもしれない。

野口さんのように、死と向かい合わせの経験を
たびたびしていると、
本当に”命の大切さ”を叫びたくなるのだろう。

野口さんの文章の、最後が好きだ。


”でも、人間を助けてくれるのもまた、人間でしかない。”


そう。


傷ついて、小さく小さくなってしまって、
自分がそこからいなくなってしまいたくなる。


でも、
手をさしのべて、言葉を選んで、
出来る限りの、温かい気持ちを
あらわしてくれる人もいる。


冷たくなった手を、その人にかざしてみる。
冷たくなった心を、その人にむけてみる。

そうやって私たちは今まで、
人に何度助けられて、生きてこられたことだろう・・・。



 道は、光の導くほうへ、続いていくから。



野口さんと、同じ高校出身というのは
私の誇りでもある。

”自然”や ”命” の大切さを

もっともっと
多くのこどもたちに、
そしてわたしたちに、 伝えていってほしい。


私は、

山は登らないし、なるべく安全な場所にいたいけれど

私なりの、

”光”の言葉で、

誰かを助けてあげたり
誰かを救ってあげたり
誰かの心の支えとなれるようにと、

願っている。
           









ブログランキング・にほんブログ村へ