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渋温泉 9極の外湯めぐり

2007年01月30日 | せずにはいられない・・旅の話
渋温泉 9極の外湯めぐり



”あの山のふもとあたりが、
今夜の皆さんがお泊りになる、渋温泉です。”





はるか向こうの山のふもとに集落が見える。



今回の旅の目的は、ワイナリー見学。
宿泊先もワイナリーの方が用意してくださったので
一体、”渋温泉”がどこなのか、
どんな温泉なのか、どんな宿なのか・・・

旅好きの私としては、めずらしく
何の下調べもしていなかった。


渋温泉に到着したのは、
あたりがすっかり暗くなった午後6時半過ぎ。

まどろんだ午後の晩餐の後なので
宿は1泊朝食付き。 夕食はオーダーしていない。

私たち3人は、一体”渋温泉”がどんなところなのか、
何も知らないまま、チェックインした。

宿泊先は、”渋ホテル”。
こぎれいな宿で、お年を召したおお女将の気働きが目を引く。

”とりあえず、荷物を置いて5分後に集合しましょう。
温泉街に繰り出してみましょう。”


レトロな、昔ながらの温泉街


温泉卵がこんなふうに、路上で売られている


老舗の風格ある宿


5分後に集合した私たちに、
ナガノ先生がおっしゃる。

”この温泉街に9つの外湯があって
それぞれの温泉に入って、手ぬぐいにスタンプ押して、
最後に高薬師さんで印受すると、願いが叶うって"


”仕事がデキる女性”ナガノ先生の
情報収集能力に脱帽。
たった5分で、”渋温泉”の最大の魅力情報をGet

私たちは、寒い温泉街をそぞろ歩く。

たしかに、あった。
そこ、ここに、

一番湯、二番湯、三番湯・・・・

最初、私たち誰も、それにTRYしようという
気持ちは無かったと思う。

とりあえず、寒いし、おそばでも食べよう、と
”玉川そば”に入る。

卵とじそば、とろろそば、おかめそばを注文。
なぜか、そばを食べながら、
私たち3人は、それぞれの”スピリチュアル体験”を語り始める。
不思議に、お互いの話に違和感を持たずに
すんなりとうなずける。

店内には誰もいなかったけれど
この会話を聞いている人がいたら、
不思議な3人だと思われたに、ちがいない・・・。

手打ちの信州そばは、太い麺、細い麺混合で比較的薄味。

カラダが温まったところで、

”ねえ、どうする外湯めぐり。
本当にやる??”

”願いが叶うって!”

”時間は10時までだよ。とりあえず、行ってみようか・・。”





この外湯は、昔から地元民のために
いこいの湯として作られ、
現在は、渋温泉に宿泊する観光客も利用出来る。

九つあるので、九(苦)労を流し、
厄除け、安産育児、不老長寿のご利益があると
根強い人気のある、温泉だ。

えっ 9つ・・・。
今年の宇宙の数は、”9”(*年頭のブログで紹介)
そう、
なんと、この渋温泉の外湯めぐりは、

”9極の外湯めぐり”になるのだ!!

やはり、制覇するしか、ないでしょう・・・。


源泉からそのまま引湯しているので
温度がとても高い!

お湯が熱いのが得意な私も、
思わず、

”あっつ~い" と悲鳴をあげ、
隣の男湯から、笑い声が・・・。



石畳の温泉街に湯下駄のカラン、コロン・・という音が響く


温泉を見つけて、
鍵を開けて、
下駄と浴衣をぬいで、
浴槽につかる。

タオルでカラダを拭いて、
浴衣を着て、
下駄をはいて、外に出る。
スタンプを押す。


次の温泉を見つけて、
鍵を開けて、
下駄と浴衣をぬいで、
浴槽につかる。

タオルでカラダを拭いて、
浴衣を着て、
下駄をはいて、外に出る。
スタンプを押す。

・・・・・これを、9回繰り替えす・・・・


どのお湯もそれぞれ違った効能を持ち、
湯の温度や、湯の花の色、
浴槽の広さや作りも、違っている。

外が、1月の信州の夜だけあって寒いので、
何回入っても、私もナガノ先生も
最初の一言は、

”気持ちいいねぇ~

手と足をぐーんと湯船でのばす。で、すぐ次の湯へ・・・。


さすがに、午後8時から10時のたった2時間で
9つの温泉を巡り終えた時は
”やったぁ~

最近、こんな達成感、感じたことないなあ・・

というくらいの、妙に嬉しい達成感。

しかし、まだ、渋高薬師へのお参りが残っていた。


急な階段がどこまでも続く、渋高薬師


今回の旅の道連れのお二人は、
本格的な”体育会系”。

お一人は、
テニスで県大会で優勝したことがあるほどの腕前の持ち主。

もう一人は、
なんと、あの早稲田大学のラグビーの選手だった方。


フラワーアレンジメントだ、お料理だ、
なんて軟弱な学生生活を過ごしてきた私。
体力の違いを、この渋高薬師の階段で
まざまざと、見せ付けられる。




すべての温泉と渋高薬師のスタンプが押された、手ぬぐい


さすがに、のどが渇いた私たちは
宿の隣にある”幸寿司”にはいり、
で乾杯!

久しぶりの達成感の後のビールは
すごくすごく美味しくて、
最高に幸せなひと時となった。


口々に、

”まさかこの2時間で、9つもまわれるなんて、
思わなかったね”

”まさか本当に、やるなんて、思ってなかった”

と9極の外湯巡りを振り返る。


実は、今回この外湯巡りにチャレンジしたお二人と私は
そんなに長い付き合いでは、ない。


それなのに、誰ともなく、
タイミングよく、 ワクワクしながら、
この外湯巡りをした。



自称”温泉好き”の私だが
正直、宿から外へ出ての”外湯巡り”は初めてだった。
しかも、9つ!!

きっと渋温泉に、他の誰かと来ても
9つ全ての外湯巡りはしなかったようにも、思える。
息子しかり、
学生時代の友達しかり・・・。


を飲みながら、
色んなことも、いっぱい、話した。
(全部は覚えてないけれど・・・)

年齢も、性別も超えて
しかも、まだ数回しか会ったことのない関係だけれど、

自然体で、そこにいられる自分がいた。


・・・きっと私たちは、
どこかの人生でも、出会っていて
こんなふうに、楽しく色々なことをお話したり、
何かに一緒にチャレンジしていたような、
関係だったんだろうなあ・・・


そんなことを感じざるを得ない、

9極に素敵な方々との、

9極に幸せになれそうな、


渋温泉 外湯巡りの話。












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