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グリーン・グリーンな、南イングランド

2007年05月18日 | せずにはいられない・・旅の話
グリーン・グリーンな、南イングランド




ユーロスターで、ロンドン ウォータールー駅に到着し、
そのまま片道のチケットを買い、
ポーツマス・ハーバー行きの特急列車に乗り込む。

ロンドンから、特急で、南に30分ほど下ったところが、
今日の目的地。


ロンドン市内から、市街地へ、そして
テニスで有名なWimbledonを過ぎたくらいから
車窓の風景は、

ただひたすらな、グリーン・グリーンの世界に変わる。




なつかしい、ギルフォード駅に到着



駅に停まっていたタクシーに
私の学校名を伝えると、

”まかしときっ ”

というような、ジェスチャーをして
荷物を運び入れてくれる。

ここは、南イングランド サリー州のギルフォード。
イギリスでもっとも美しいとされる、典型的な
イギリスのカントリーサイドだ。

映画”Holiday"で、アイリスのコテージがあったのも
このあたり。







20年前と少しも変わらぬ、果てしなく広がる緑。


新緑の季節とあって、
太陽の光が木々の葉の間からこぼれるその美しさの中には

”妖精~フェアリー~”がそこにも、ここにも、
存在しているような錯覚さえ、覚える


30分ほど、美しく、懐かしい緑の景色を眺めていると
サリー州から、ウェストサセックス州へとかわり、


突如、学校の看板が、現れる。







中学・高校の6年間を過ごした、

色々な思い出がいっぱい詰まった、宝箱のような、場所。


現在は、私達がいた頃よりも
生徒の人数が少なくなって、
でも、学校の敷地は大きくなって、

東京の、地価が一番高い銀座の小学校に
通っている息子は、

小さな小さな校庭に見慣れているので、

その広大なキャンパスにただただ、驚いたようだった




男子たちが泥だらけになって走っていた、サッカーフィールド





私がいた頃は、牛が昼寝していたところが、立派なトラックになっていた




先生方の宿舎、イーストハウス




自然な景観を大事にするイングリッシュガーデンには
花がきれいに咲きそろう。










クラシカルな色のイングリッシュ・ローズ





私達が、寮としたり、ダイニングとして
使用していた本館は200年以上も古い建物。

イギリスでは、家などの建物は
古ければ、古いほど、ステイタスとなる。

だから、イギリスには
たくさん、幽霊のお話があるし、

こうもりなんかも住んでいるし、

雷の日なんかは、本当に、ディズニーランドの
ホーンテッドマンションみたいに、なる。




本館~今は女子寮として使われているそう。



先生方との再会や、
生徒と一緒の夕食など、

ひと時、中・高校生時代を思い出して、過ごす。

夕食後に、”卒業生から、一言お願いします”と
先生から、スピーチを頼まれたので

”・・・20年前に卒業した・・・”

と、口にして、はっ、と自分で驚く。

その、時のはやさに・・・。

まるで、ここでこうやって生活していたのが
ついこの間のようなのに、
あれから、20年も経っているなんて・・・。





アリブラスターの庭の”この木、何の木、気になる木"



ヨーロッパの初夏は、午後9時ごろになっても
まだ、明るい。

私達の今日の宿は、学校の近くのRudgwick村にある

アリブラスターハウスというB&B(ベッド&ブレックファスト)。


ここも、広大な敷地の中にある館で、
私が高校生の時は、老人ホームだったけれど
今は、すっかり美しいカントリーサイドの宿になっている。


アリブラスターハウス




この宿の部屋を見た瞬間、
私は、高校時代から夢みていたことを、思い出す。



それぞれの部屋は

たとえば、ブルーの部屋、オレンジの部屋・・・など
テーマが決まっていて、
インテリアコーディネートされている。

壁紙、ベッドリネン、タオル、ソファ・・・などなど。

イギリス人は、食べ物や普段の生活はとっても質素だけれど
なぜか、インテリアにはこだわりとお金をかけている。




私達が泊まった、”ブルーの部屋”


そう、私の夢は、

きれいなお家に住んで、
お部屋をローラアシュレイとかでコーディネートをして、

朝、ミルクティーを持ってきて、起こしてくれる
ご主人様と結婚すること・・・だった


・・・・・・・・・・









ねえ、みてみて

木の下に、鹿がいるでしょう

アリブラスターの庭には、鹿やきつねが遊びに来る。


目の前の庭で、鹿が楽しそうにしている姿をみながら
マグカップにたっぷりのミルクティーを頂く。


ここは、この世の楽園かも、しれない。


そんな、果てしなく グリーン・グリーンの世界が続く

南イングランドの旅。























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