2009年に起こったUSエアウェイズ1549便不時着水事故の話。
原題の「Sully」は機長チェスリー・サレンバーガーのニックネームで、
事故後にPTSDに悩まされながら、国家運輸安全委員会の事故調査で否定されるという
彼の葛藤の物語だった。
記憶に新しいよね、私もニュースで見てた。
だからこそ、映像作品にするのは難しかったんじゃないかと思う。
状況を知ってる人がたくさんいるんだから。
結末はみんな知っているわけだし、
物語も淡々と進むんだけど、静かに魅入ってしまう。
ベテラン監督によるベテラン俳優の名作ですね。
機長を英雄のように描きたかったわけではなく、
彼の葛藤と、仕事に対する揺るぎなさがきちんと伝わってきた。
しみじみと、トムハンクスが流石の名優だった。
ハドソン川の奇跡(原題: Sully) 2016年
監督:クリント・イーストウッド
出演:トム・ハンクス、アーロン・エッカート、ローラ・リニー
2009年1月15日、真冬のニューヨークで、安全第一がモットーのベテラン操縦士サレンバーガー機長(トム・ハンクス)は、いつものように操縦席へ向かう。飛行機は無事に離陸したものの、マンハッタンの上空わずか850メートルという低空地点で急にエンジンが停止してしまう。このまま墜落すれば、乗客はおろか、ニューヨーク市民にも甚大な被害が及ぶ状況で彼が下した決断は、ハドソン川への着水だった。
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