きゃらめるぽっぷこーん

きっかけは韓国映画、今は興味の赴くままに観ます。mottoは簡潔に。radiotalkでラジオ配信始めました。

弁護人

2018年01月12日 | 韓国

韓国映画のポスターや予告編って本編より明るくおちゃらけて作られてる割合が多い気がしません?(ひとりごと)


いやぁ、いいもの観たわー。

なんて軽い感想言ってよいのでしょうかと思うくらいに、重厚な内容なんだけど、
エンタメとして立派になりたってるところが上手い。
ガンホ氏がもつ雰囲気と、そしてなによりも圧倒的な演技力のなせるもの。

自国のネガティブな部分をちゃんと描けるところがいいと思うのよね、
時代背景も含めて、これぞ韓国映画の面白さだと思う。

クッパ屋のおばちゃんの子を守ろうとする姿は母として息子を持つ身として、ただただ共感するのみで胸が痛みました。
亡くなられたキム・ヨンエさんをもう拝見できないかと思うと悲しいです。

前半は貧しい家庭で育ち学歴のない主人公が弁護士として体裁もなく金儲けする話で、
あらら、これはいったいどういう方向に話がいくのかしらと思いながら観てんだけど、
中盤からあっという間に社会問題に、、あれよあれよと急展開しましたね。
後半の法廷ドラマは迫力満点、息をのむ迫力でした。

映画鑑賞後にノ・ムヒョン元大統領の政界進出前の弁護士時代がモデルだと知ったの。
韓国では上映前からそのことで注目が集まっていたらしいけど、そういう事前情報を知らなくても十分に楽しめる娯楽作品でした。

これほど国の権力と戦って大統領になった方が、最終的に自ら命を絶つですからね、
かの国の抱える問題の複雑さをしみじみ思います。

ラストは、仲間の弁護士から蔑まれてたソン・ウソクのために、釜山の多くの弁護士が弁護を申し出る。
この作品がソン・ウソクの人生を描きたかったいうことよね。
このエンディング好きです。





弁護人(原題:변호인)  2013年  ☆☆☆☆
監督ヤン・ウソク
出演:ソン・ガンホ、オ・ダルス、キム・ヨンエ、クァク・ドウォン、イム・シワン

1980年代初頭の韓国・釜山。高学歴ではないが目覚ましい活躍を見せている税務弁護士ソン・ウソク(ソン・ガンホ)は、ある日、昔なじみのクッパ店の息子ジヌ(シワン)が裁判を控えていると聞き、拘置所へ面会に行く。ある事件に巻き込まれたというジヌの信じがたい姿を見て、ウソクは何人もの弁護士が断った事件の弁護を請け負うことにする。


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