自然学校発 黒松内だより

北海道の道南の小さな町、黒松内にある「ぶなの森自然学校」の毎日と周辺のできごとを自然学校のスタッフ達が紹介します。

2017冬のお味噌づくりエコツアー

2017年02月19日 18時57分25秒 | エコツアー・農山漁村ツアー

今年もやってきましたこの季節。

今回は本州と苫小牧からのお客様お二人をむかえてのスローライフエコツアーでした。
二日間の様子をダイジェストでお届けします。

1日目のスノーシューハイク は、少し風も強かったため、
お手軽にブナ林が楽しめる散策路、ブナセンターの奥にある「ブナの小道」 へ。

入り口へ着くと、これから行こうとする道には既に足あとが。先客の痕跡!
足あとを見ると、まだ雪に埋もれておらず新しそう。
探偵気分で、この人はどこへ向かっていたんだろう、と考えながらのんびりと散策。
動物の足あとも発見。こうして先に来ていた人・動物の痕跡が見られるのが、冬の楽しいところです。 

 

良さげなツルがあったので試乗。残念ながらブランコにできる強度はありませんでした。

 

降りたてのフワフワふかふか新雪を楽しみながら、
少し行くとすぐにブナがたくさん視界に入ってきます。
もう少し奥にいくと、こんなに大きなブナが。 

生クリームのようになめらかできめ細かい新雪にテンションがあがるハイキング女子会の面々。
背中からダイブ!服のシワまで跡が残るほどのきめ細やかさ。
思わず、顔からもダイブ!帽子や鼻、唇の形まではっきりととれました。 

    

一時間程の散策後、ブナセンターにお邪魔してホッと一息。
ブナセンターの方がブナ材でできたパイプオルガンの演奏を披露してくださいました。
順番に私達も演奏体験させてもらい、展示品の冬芽も紹介してくださいました。種類によっては、既に芽吹いているものも!
ブナセンターさん、ありがとうございました。 

  

夜は遊びに来てくれた元ぶな森スタッフのFMZも合流し、
キッチン、もといダイニングまりこのご馳走で女子会です。

 

さてさて、女子会で大盛り上がりした翌日は、
いよいよお味噌づくり。

この日のために、ぶな森では麹菌からこうじくんを育てていました。

一定の温度を保って温めたり、冷やしたり。
いわゆる、菌!という感じがする、ホワッとした白い部分が少なかったため、
無事にできたのだろうか…と当日になって急に不安になるスタッフ(私)。 

 

   

エコツアーでは毎回お世話になっている、
作開地区の先生に麹の出来をチェックしてもらいます。


ドキドキ…。

 

「いいんでないの」いただきました!

先生によると、私が麹だと思っていたホワホワなものは、
発酵しすぎている状態だそう。
お味噌にして、寝かせてから更に発酵できるよう、麹はまだ発行できる余力を残すぐらいが丁度いいとのことでした。

一安心したところで、お味噌づくりに取り掛かります。

ミンサーで朝から似ておいた豆をつぶし、塩と麹を混ぜたものをさらに豆と混ぜ合わせ、
空気が入らないよう、愛をこめて樽にたたきつけます。
塩で重石をし、封をして今日の日付をメモしたら、完成! 

   

一人5キロあたりのお味噌ができました。
半年後に天地返しをし、寝かせておくとおいしいお味噌になっているはず。
冬に作ったこのお味噌も、食べられる頃には季節は夏ですが、
今からお味が楽しみです。

午後は寿都のペンション・メローでおいしいパスタとパンのランチをいただき、
今年の冬のエコツアー、無事終了しました。

冬ならではの歩き方に、手作りお味噌。
ゆったりとした時間を素敵なお客様達と過ごした二日間でした。

来年度も、今回いただいたリクエストをもとに、
いろいろなツアーを考え中ですので、
みなさまぜひ黒松内ライフを楽しみにいらしてください。

(ちこ)