はるにわ日記

古民家再生の記録、薪ストーブ、子供との戯れ、大好きなバイクと英国旧車のこと、サッカー、カフェ。徒然なるままに・・・・。

英国バイク旅30 湖水地方へ 

2024年10月17日 23時06分44秒 | ツーリング(バイク)

ここが、湖水地方で一番美しいと感じた場所。

近くにはそそり立つ山々と、うねうねとうねりながらきらめく川の流れ、広がる緑、視線の奥にはかすむほど遠くまで続く山の連なり。

ほとんど人の手が入っていない大自然の、ただ中にいる実感があります。
写真ではなかなか伝わらないですね。。。

 

反対側はというと、、、

氷河が削ったと思しき緑のU字谷、しかありません。。。

地の果てに来たような孤独感と未知への高揚感がないまぜになった複雑な感じ

こんな場所が、あったんですね。。。

細い道が、あるがままの地形に沿ってどこまでも続いています。

誰もいない、聞こえるのは風の音だけです。
生きてる間に、こんな光景に出会えるとは・・・

 

素晴らしい風景の中を噛み締めるようにトコトコと登り、頂上に出ました。

まだ続きます。
楽しい。。。

このままここで一泊していこうか、とも思ったのですが、明日ロンドンまで帰らないといけません。

後から考えたら、別にそうしても良かったとも思いますが、、、

一日を高速道路を走るだけで終わらせたくなかった、というのもあり、リバプールに宿を取りました。

 

その前に、ケズウィックの街でご飯を食べることにしました。
さすがにちょっと力の出るものを食べないと危険な気がします

でも結局入ったお店はフィッシュアンドチップスですが。。。

でもちょっと奮発して、チップス(ポテトフライ)のLサイズ(800円)とミートパイ(1200円)を注文。

これで2000円とは・・・でもLサイズのデカさはありがたいです。

 

ミートパイ・・・うまい!!

うますぎる!!

サクサクの生地にねっとり濃厚な味付けと肉のうまみ。
体中のすべての細胞が喜んでいる気がしました

まだ明るいですが、けっこうな時間です。

リバプールに向けて、後ろ髪惹かれながらも、満ち足りた気分で出発です。


英国バイク旅29 湖水地方へ 

2024年10月17日 00時26分19秒 | ツーリング(バイク)

ピーターラビットの作者、ベアトリクス・ポターさんがこよなく愛した湖水地方。

印税で広大な土地を購入し、一切手を加えない、ということを条件にナショナルトラストに寄付されました。

そのおかげで、この特徴的で美しい景観が今も保持されています。

ありがとう、ポターさん

 

主要道から外れたら、どんどん登り始め、、、

はるか下にウィンダミア湖が。

 

そして反対側には新たな湖が。

このぐにゃぐにゃ道・・・

なんでこんなに好きなのか分かりませんが、なぜかこのうえなく美しく感じる

 

ウールの店の看板があったので、おみやげを探そうと脇道に入ったら・・・
イギリスに来てまでダートとは・・・

結局オリジナルではなく、普通の既製品のお店でしたので、高かったのもあり、買わずに出てきました

 

開けた場所に出ました。

ほんのちょっと走るだけで、コロコロと景色が変わる。

いろんな顔を見せるのも、湖水地方の魅力かもしれません

 

なぜにはげ山?
それほど標高が高いとは思えないのですが、木が生えないんですかねぇ

この独特の地形は氷河に削られたものなんでしょうか。

日本ではまず見られない光景です。でも昭和新山っぽい?ちがうな。。。

 

湖と山と緑が織りなす美しい風景。

絵本の中にいるようで、ずっとここに居たい気持ちになります。

 

ただ選んだルートは、こんなきれいなところばかりではなく、普通の山道も多い。

細くてぐにゃぐにゃ曲がっているのでかなり疲れます。

クルモック湖(Crummock Water)湖畔で休憩。

例のパンを取り出してモグモグタイムです。

しばらくすると、湖で舟遊びをしていた男性が上がってきて話しかけてきました。

「バイクは気持ちいいでしょ」

「いやぁ、ホントにいい所ですね。気持ちいいし、景色はきれいだし。でも寒いのがね。。。」

「そうだね、ちょうと寒いかな」

「よく泳いだりできるね」

「動いてるからね。実はボクもバイクに乗ってるんだ」

しばらくバイク談議に花が咲いたところで、

「ロンドンまで高速道路で帰るのかい?」

なんとなくピンときました。

この人はボクと趣味が似ているようだ。

「いや、ホントは高速やA(日本では国道クラス)道路は走りたくないんだけど、時間が無いから高速で帰るよ」

「そうだね、バイクで走るなら小さな道(Little Road)がいいよね」

わざわざ日本から来て、この誰も来ない狭くて細い道を走って、道端に座ってパンをかじってるなんて、そうはいないでしょうけど、でもそういうのが好きで共感してくれる人もやはり世界中にいるんだ、ということが実感できて、ちょっと幸せな気分になったのでした