目が覚めました・・・・。
皆さんもう後片付け(?!)をしています。
「大丈夫ですかぁ?」
「はぁ、大丈夫です」
眠りが覚めたようなボーっとした感じではなく、頭はすっきりしています。
受け答えもスムーズ。
体の動きが・・・?と、思ったけど、それも数秒後に元に戻りました。
最近の全身麻酔は、その麻酔の効力を自由に切ることができるようです。
ボクのイメージでは、麻酔が切れるのに〇時間とか時間があって、手術が終わって目が覚めるのは病室、横では大切な家族がボクの手をしっかり握りながら、布団に突っ伏して寝ていて、ボクが起きると家族もむっくり起きて
「目が覚めた?」
「ああ。ずっとそばにいてくれたんだ」
「あたりまえじゃないの」
という会話がなされるはずだったのですが・・・・
手術室を出るころには、気分もすっかり元通り。
ベッドを押す看護師の人の会話に口をはさんだり。
はるにわ「へぇ、どなたかポルシェ買われたんですか」
看護師「あぁ、そうなんですよ、先生ですけどね。僕らの給料じゃとてもとても」
家族と別れた自動ドアの前に家族の姿は無く、個室で待っていました。
時間が遅れて遅くなったのもあり、そそくさと帰ってしまいます
個室に一人っきりです。
幸い、隣が看護師さんの控室で、黄色い声を上げているので気が紛れます。
体中になにやらセンサーが付いていて、寝返りもままなりません。
血圧、心電図、酸素、点滴、尿の管、口には酸素マスク。
足元には、マッサージ器のようなむくみ(エコノミー症候群?)防止装置があって、モータの音がつぶやくように唸っています。
くるぶしからひざ下まで、血圧を測る時に腕に巻くバンドのようなものが巻かれていて、規則的に下から上、上から下へ、ぎゅーっと締め付けてくれます。
尿の管がつけられていて、違和感があります。
聞いたら、管は膀胱まで達しているとのことです。
おしっこをしているのかしてないのか、よくわからず、体を動かすと勝手に流れ出しているような感があります。
ちょっと痛みがあって、気になりましたが、いろいろ体を動かしているうちに痛くない位置があることに気付いて、それ以降は気にならなくなりました。
体を動かして呼吸が乱れると、横に置いた機械から「ぴぴぴぴ」と音が出るようです。
試しに「ハァハァ」してみました。
「ピピピピピピ」
やはり・・・・
でも、誰も来ません。
看護師さんも慣れたもので、多少鳴ったくらいでは見に来ないみたいです。
こちらも、ちょっと動いたくらいで見に来られては堪らないので、問題なし。
うとうとしながら目を覚まし、を繰り返して朝になりました。
7時。
看護師さんがすべてのセンサ類を外しに来ました。
尿の管を抜くとき、緊張しますね・・・・・どうするんだろう・・・・
看護師さん、布団をさっとめくって、チャッと外して終わり。
うむむ、、、さすが、手際がいい、ほんとに「あっ」と言う間だったので、恥ずかしがる時間もありませんでした。
抜くときに、大量のおしっこが出た感じがしました。
「こぼれたんじゃ・・・・」
心配になって、後で調べましたが、とくに漏れた様子もなく、あれは管が抜けるときの感覚だったのでしょうか。
これで晴れて自由の身になりました。
ごはんはしばらくお粥さんらしいですけどね・・・・