先日、ワゴンセールで見かけて買った本です。
「2ストローク」特集なんて、表紙にデカデカと書かれているもんだから、手に取ってみて、1800円が680円だったもんだから、思わず衝動買いしてしまいました
パラパラと見て、たくさんバイクが載ってるし、最初にTZRの記事もあったので、楽しみにしていたのですが・・・・
帰ってみてみたら、カスタムバイクの本でした
カスタムはあまり、、、というか、まったく興味がないので
いじって楽しいバイクもあると思います。
SRなんか買ったら、原型が分からなくなるほどあちこちいじると思うのですが、レーサーレプリカと言われるバイクに関しては、マフラーを替えて音を楽しむくらいがせいぜいかなぁ・・・
特に希少なバイク、もう製造していなくて死滅しそうな2ストなんかは、いかにオリジナルを保つか、を考えた方がいいと思うのです。
旧いものは人類の貴重な資産だと考えると、「こんなバイクがあったんだよ」と後世に残すために、そういう配慮が必要になってきます。
少なくとも、オリジナルのパーツは残しておいて、いつでも元の状態に戻せるようにしておかないと
この雑誌の中では・・・・・
もともと個体数も多くない20年以上前のバイクを、改造して今風にしてしまって・・・・
それなら今のバイクを買えばいいのに。。。。
昔のバイクが欲しいなら、昔のバイクなりに乗らないと。
ブレーキがプアなら車間距離を空けてスピードを出さなければいい。
車体がよじれるとか、スピードが出ないとか、それはそういうもので、そのバイクに乗るということは、それを許容するということなんだと思います。
これに手を加えて現行車に引けをとらないように、なんて考えだすと、それはもうそのバイクではなくなってしまいます。
形も乗り心地も性能も変えてしまったら、そのバイクのアイデンティティーはどこに行ってしまうのでしょうか・・・・?
レーサーレプリカは、当時のメーカーの技術を惜しみなくつぎ込んだ、すなわちその当時の完成形であるのです。
ボクはクルマもバイクも、そのメーカーの歴史の中での位置づけや、開発された背景やコンセプト、その車種のレースでの活躍(成績)や、そんな俗にうんちくと言われるようなところを重視してしまうので、どうも割り切って考えられないのですね・・・
とにかく、そのバイクなりメーカーなりをリスペクトしようと思ったら、当時の技術者が最高のものを目指して必死になって作ったバイクに、おいそれとは手を入れようと思わないのです
ただ、どうしても市販車なので、コスト上の制約はあると思います。
ここをどう考えるか、これは難しいところです。
レーサーと同じパーツを使用していたらべらぼうな値段になってしまうので、どこかで妥協しているはず
この妥協を外して、レーサーの姿に近づける方向の改造なら、正常な方向と考えるべきでしょうか・・・・
これも程度の問題がありますね。
そのバイクの完全体がレーサーかというと、ある意味そうかもしれませんが、それはレーサーであって、その市販車ではありません。
結局、そのバイクとは、いろんな制約や時代背景の中で決められたその形以外のものではなく、すなわちオリジナルこそが市販車であるそのバイクの真の姿であるということが言えるでしょう
と、勝手に結論付けてしまいましたが・・・・・
自分が気に入って買ったバイクは、安っぽいところも、擦り切れたところも、古ぼけたところも、今では野暮ったいデザインも、全てが一体のものとして好きなのです。
・・・・そう考えると、自分の好きなようにいじるのも、同じと言えば同じなんですけどね。
自分の気に入ったカッコいいと思えるバイクに乗りたいからいじるのでしょうから
たまたまボクは、いじらないで乗るのが一番カッコいいと思う、それだけです