さて、バイク用品店をキャンセルして家に帰り、すっかり雨が上がって明るくなった世界に誘われて、ふらふらと自転車を漕ぎ出します。
といっても、とりあえず目指すのはいつもの川
ただ時間があるので、その先の古い街並みにあるカフェにでも行くか、と思って向かったのですが・・・・
店の前まで来て、せっかくまだまだ時間があるので、もっと先まで自転車を走らせるか・・・と、素通りです
「帰りに寄るか」といつも思うのですが、帰るときには日も暮れ、すなわちご飯どきになっていて、結局また素通りですね・・・
この先にあるのは、低い山々が連なる里山地帯。
植林されていない雑木林の合間に、のどかな田園が広がったと思うとまた山、、、、の連続で、自転車で走るにはうってつけなのです
カフェからしばらく走ると川沿いに出ました。
ちょっと走ってみるうちに、今日はこの川沿いにとことん走ってみよう、という気になりました
自転車やバイクで行くあてもなく走るとき、もしくはツーリングでコースを決めるとき、好まれるのが「海沿い川沿い滝ダム半島峠道」ですね
国道○○号線をひたすら走るというのもあります。
ある地域をあてもなく思いつくままにハンドルを切るのも、新しい発見があっておもしろいのですが、ひたすら何かに沿って走るのは、終着点、もしくは途中で引き返したとしても、ここまでやり遂げた、という充実感があるんですねぇ
それと、なんだか筋が通ってるというか、ポリシーが明確なので、その点で落ち着くのかもしれません
さて、整備された散歩道のような川沿いを快調に走っていくと、いつのまにやら街中を過ぎ、田園地帯に出ます。
ここあたりからは、堤防の未舗装路が走れますね。
トコトコと草道を走っていくと、田畑を吹き抜ける風が秋の気配を運んできます
真っ直ぐな川沿いをひたすら真っ直ぐ走っているうちに、このままどこまででも行ってしまいたい気持ちが無性に高まってくるのでした
明日もあさってもその次も、ずーっとこうやって走って行きたい・・・・
このところ仕事もうまく回っていかないし、裏目に出ることも多い。
夜も遅くて、土日の休みだけが生きがいなのに、昨日も出勤したし、今日も夕方まで雨でくすぶっていました
頭の毛もバサバサ抜け落ちて、すっかり薄くなってしまいました
それでも比較すると、まだまだ恵まれた環境であろうことは解ってはいるのですが・・・・
でも、もう少し頑張る気力を失ったら、ぽっきりと折れてしまうかもしれない、そんなココロの状況です。
緑の草を踏みしめ、木々の間を抜けて走っていくと、この心地よい環境の中に同化して溶け込んでしまって、誰にも見つからないようになったらどんなに幸せだろうかなぁ・・・
などと考えながら、川沿いを走るのでした。