子供とその友達一人を連れて、遊びに行きました。
昨年一緒にキャンプをして、ボクのことを「師匠」と慕ってくれている子です。
その子の前で、とんでもない失敗をしてしまったかもしれません・・・・
滝を見にいくのにしばらく山を登ったのですが、その帰り道のこと。
坂道途中の自動販売機で飲み物を買おうとしていた50~60才くらいの男性が、バランスを崩して倒れました。
その後おきた事実としては、ボクは声かけはしたが手助けはせず通り過ぎ、しばらく後ろを歩いていた人たちが駆け寄って助け起こした、ということになります。
その時は、自分の足をすくわれたような後味の悪さを感じただけでしたが、後ろを歩いてみていた子供たちがどう思ったか、というのを思い起こすと、なんだかいたたまれなくなります。
確かに、倒れた人にすぐに手を差し延ばせばよかったはずで、そうすべきだったのかもしれません
なぜそうしなかったんだろう、なぜあんなに後味が悪かったのだろう、と、今から思い返してみました。
自分のとった行動はこんなことでした・・・・・
・男性が転倒。特にどこかを打った様子は無く、よろけて倒れた感じ。
・近くまで寄っていきながら「大丈夫ですか?」と声をかける。坂の途中で、さらに段差があり、バランスを崩した様子。
・男性は「あ、大丈夫ですから」と右手を上げながら、慌てて立ち上がろうとするが、けっこうな急坂で足が山側だったためか、さらによろけてコロリンと転がる。
・立ち上がろうとする男性に、「坂が急なので気を付けてくださいね」と声をかけて通り過ぎる。
・しばらく後ろを歩いていた人たちが、駆け寄ってきて「大丈夫ですか、けがはないですか」と声をかけながら助け起こす。
うむむ、、、これだけ見ると、ボクはなんて冷たいヤツなんだ、と思えてきます
後ろを歩いていて助け起こした人たちも、おそらくそう思ったはず。
それを見ていた子供たちも多分・・・・
でも、「ちがうんだー!!そうじゃないんだー!!」と叫びたい。
その時なぜ助け起こさなかったか、その時のことを思い返してみると・・・・・
・転んだ状況からおそらく怪我もしておらず、急坂の段差が原因でよろけたことも、さらに慌てて起きようとして再度よろけたこともわかっている。
・男性はボクより少なくとも年上だとわかるくらいの年齢だが、それほど高齢というわけでもなく、起き上がろうとした動作も機敏で、特に手助けが必要とは感じられなかった。
・最初に助けようとしたところ、「大丈夫」と強く言われ、ひどく慌てて立ち上がろうとしていたことから、手を貸すのは男性の本意ではないと感じた。
と、まあ、言い訳っぽくなってしまいますが、こんなところです
ボクとしてはあえて手助けしなかった訳で、後ろから来た状況を最初から見てない人が助け起こしてしまったので、なんだかはしごを外されてしまった気がしたわけです。
確かに自分も最近バランス感覚が鈍ってきて、歳には勝てないなぁと思ってはいますので、ぼくより年上の男性がよろけて倒れても全然おかしくはないです。
が、ボクならあと10年経って倒れた時に、あかの他人に駆け寄ってきて助け起こされたくはない
必要以上に手助けするのは相手のためにならない、というのが仕事でも、子供の教育でも、ボクの基本的な考え方なのです。
・・・・と、ここでこんな力説したところで、子供らに説明しないと何にもならないですね・・・・・
今さら子供に説明するのも言い訳っぽいし・・・・
でも、世界標準から考えると、相手が老人だろうが元気な青年だろうが関係なく、倒れていたら手を差し伸べるのがマナーなんですよねぇ・・・
狭い了見にとらわれていて、まだまだ修行が足らないみたいです