安部公房

2013-04-25 22:50:41 | 日記
高校一年生の時、図書館で
「箱男」
に、出会った。
それからというもの、彼の本は全て買いあさり、いつしか持ち歩きには文庫本を、書棚用には古本屋に足運び、初版本を探し歩いた。

安部公房は自分の演劇スタジオを主宰していて、ある日私の通う高校近くにできたデパートのオープニングにやってきた。

その時の興奮!
「幽霊はここにいる」
だった。田中邦衛が主演だったと記憶している。
終演後、私は見つけた!安部公房その人を!
写真を毎日眺めていたからすぐにわかった。普通のおじ様で周囲に溶け込んでいらしたから
「安部公房さんですね?」
と、声をかけたら驚いてらした。
本を差し出して、サインとコメントをお願いしたが、
「僕はコメントは残さない主義なんだよ」
と、サインだけ下さった。

その後、もう一度、そのデパートのホールで公演があった。

「仔象は死んだ」

・・・貝殻草のにおいをかぐと、魚になった夢を見るという・・・

この台詞が繰り返されるところがたまらなく好きだった。

大好きな人を見つけると、躊躇なく話しかけてしまうのは、止められない私の性格だ。
渋谷の安部公房スタジオにも行った。私にとっては聖地だ。
事務室に顔を出したら、山口果林さんという大女優さんに会った。めちゃくちゃ美しい人だった。ソフアに腰掛けて部屋を見渡すと、安部公房の住所や、電話番号がボードに貼ってあった。思わずメモメモ・・・・勿論、流石に押しかけたり電話したりはしません、ストーカーではありません、ただ私のアドレス帳にあるのが嬉しいだけ。

大学時代に知り合った人で、安部公房の娘さんの「ねりさん」のお友達という人がいた。

好きな人を思い続ければ、いつかどこかでご縁ができる…これが私の信じていること。

でも安部公房はあっけなく亡くなった。
ガラガラ崩れる気持ちだった。

ところが、実は、奇遇にもギターの師匠が安部公房の大ファンなのだ。
サインを羨ましがってもらえるし、安部公房を語り合えるし、やっぱり嬉しくて、それもご縁だったと思う。

安部公房の話は又書くだろうと思う・・・。

アリ蟻さん

2013-04-25 02:32:41 | 日記
T姫宅前の道の真ん中に10匹ほどのアリさんみっけ~!
T姫と座り込んで観察(鑑賞)しちゃった。
私、アリさん見るの久しぶりでした。

今夜は大雨だそうだから、早く帰りなよ~!って…。

歩く時、空ばかり見てたけど、道を見るのもいいね。
タンポポも咲いてる。
アスファルトにスミレが咲いてる。

ゴミは拾います。

その一言に

2013-04-25 01:53:27 | 日記
「その一言に人柄が顕れる。」

ドキッとする戒め。

私はもともと関西弁でも京都寄りの関西弁だ。

おおきに~(ありがとう)

さいなら(さようなら)

おきばりやす(頑張っていらっしゃいますね)

京都弁は便利語

「してくれはる~?」
とか

「してくれはらへん~?」

とかを、顔色伺いながら上手に使って、相手にものを頼む。
この習慣で、
断れない習慣・癖・傾向性がついちゃう気がする。

たまに帰省すると、デパートでも、柔らかい、気が抜けるような京都言葉に触れる。

自分がこの数十年で
「東女」
になったと実感する。

好き好きだから、あくまでも私の気持ち。
ハキハキチャキチャキの関東の女性の言葉は、最初のころ聞き取れなかった。
早口で異国の言葉だった。
男言葉にも聞こえた。
京都には男言葉と女言葉がある。

反対に、関東の男性の言葉には、いやにねちゃっとして、オネエ言葉?って思うことがあり、凄く不思議だった。
今はすっかり聞き慣れたが、だんだん失語症状が出始めてるので、ごまかすために京都弁に戻そうかな…

ゆっくり考えながら話せる。

それで、思う。
その一言に人柄云々だが、
内容が同じでも、印象が違う…こともあるわけで、それも考慮して、言葉を選んで生きていきたいと思う。

今まで、人が嫌な気分になる言葉を知らず知らずに発していたと思う。

気をつけすぎて話せなくなったら困るけどね。