高校一年生の時、図書館で
「箱男」
に、出会った。
それからというもの、彼の本は全て買いあさり、いつしか持ち歩きには文庫本を、書棚用には古本屋に足運び、初版本を探し歩いた。
安部公房は自分の演劇スタジオを主宰していて、ある日私の通う高校近くにできたデパートのオープニングにやってきた。
その時の興奮!
「幽霊はここにいる」
だった。田中邦衛が主演だったと記憶している。
終演後、私は見つけた!安部公房その人を!
写真を毎日眺めていたからすぐにわかった。普通のおじ様で周囲に溶け込んでいらしたから
「安部公房さんですね?」
と、声をかけたら驚いてらした。
本を差し出して、サインとコメントをお願いしたが、
「僕はコメントは残さない主義なんだよ」
と、サインだけ下さった。
その後、もう一度、そのデパートのホールで公演があった。
「仔象は死んだ」
・・・貝殻草のにおいをかぐと、魚になった夢を見るという・・・
この台詞が繰り返されるところがたまらなく好きだった。
大好きな人を見つけると、躊躇なく話しかけてしまうのは、止められない私の性格だ。
渋谷の安部公房スタジオにも行った。私にとっては聖地だ。
事務室に顔を出したら、山口果林さんという大女優さんに会った。めちゃくちゃ美しい人だった。ソフアに腰掛けて部屋を見渡すと、安部公房の住所や、電話番号がボードに貼ってあった。思わずメモメモ・・・・勿論、流石に押しかけたり電話したりはしません、ストーカーではありません、ただ私のアドレス帳にあるのが嬉しいだけ。
大学時代に知り合った人で、安部公房の娘さんの「ねりさん」のお友達という人がいた。
好きな人を思い続ければ、いつかどこかでご縁ができる…これが私の信じていること。
でも安部公房はあっけなく亡くなった。
ガラガラ崩れる気持ちだった。
ところが、実は、奇遇にもギターの師匠が安部公房の大ファンなのだ。
サインを羨ましがってもらえるし、安部公房を語り合えるし、やっぱり嬉しくて、それもご縁だったと思う。
安部公房の話は又書くだろうと思う・・・。
「箱男」
に、出会った。
それからというもの、彼の本は全て買いあさり、いつしか持ち歩きには文庫本を、書棚用には古本屋に足運び、初版本を探し歩いた。
安部公房は自分の演劇スタジオを主宰していて、ある日私の通う高校近くにできたデパートのオープニングにやってきた。
その時の興奮!
「幽霊はここにいる」
だった。田中邦衛が主演だったと記憶している。
終演後、私は見つけた!安部公房その人を!
写真を毎日眺めていたからすぐにわかった。普通のおじ様で周囲に溶け込んでいらしたから
「安部公房さんですね?」
と、声をかけたら驚いてらした。
本を差し出して、サインとコメントをお願いしたが、
「僕はコメントは残さない主義なんだよ」
と、サインだけ下さった。
その後、もう一度、そのデパートのホールで公演があった。
「仔象は死んだ」
・・・貝殻草のにおいをかぐと、魚になった夢を見るという・・・
この台詞が繰り返されるところがたまらなく好きだった。
大好きな人を見つけると、躊躇なく話しかけてしまうのは、止められない私の性格だ。
渋谷の安部公房スタジオにも行った。私にとっては聖地だ。
事務室に顔を出したら、山口果林さんという大女優さんに会った。めちゃくちゃ美しい人だった。ソフアに腰掛けて部屋を見渡すと、安部公房の住所や、電話番号がボードに貼ってあった。思わずメモメモ・・・・勿論、流石に押しかけたり電話したりはしません、ストーカーではありません、ただ私のアドレス帳にあるのが嬉しいだけ。
大学時代に知り合った人で、安部公房の娘さんの「ねりさん」のお友達という人がいた。
好きな人を思い続ければ、いつかどこかでご縁ができる…これが私の信じていること。
でも安部公房はあっけなく亡くなった。
ガラガラ崩れる気持ちだった。
ところが、実は、奇遇にもギターの師匠が安部公房の大ファンなのだ。
サインを羨ましがってもらえるし、安部公房を語り合えるし、やっぱり嬉しくて、それもご縁だったと思う。
安部公房の話は又書くだろうと思う・・・。