畠中チュウチュウ
それが、高校一年の時の現国の先生のニックネームだった。
初めての授業で、
「好きな作家名と作品名を書きなさい」
と言われて、既に安部公房に出会って夢中になっていた時だった私は、安部公房の作品名を殆ど書き連ねた。
紙を回収して、しばらく黙って目を通していたチュウチュウが、口を開いた。
「このクラスに一人だけ安部公房の名前を挙げた人がいます。僕も大変興味を持っている作家なので嬉しく思います」
と話された。
誰のことでもない、私のことだ…心密かに喜び、ある日の授業のあと、チュウチュウの元へ走った。
「先生、文芸部を復活できませんか?
」
二つ返事だった。
「誰か他にも仲間がいますか?」
「…」
「何人か集まればすぐ復活できます。」
その時、放送部に在籍していた私は、すぐに先輩に相談した。
「いるよ。凄く不思議な人が…」
それが、高校一年の時の現国の先生のニックネームだった。
初めての授業で、
「好きな作家名と作品名を書きなさい」
と言われて、既に安部公房に出会って夢中になっていた時だった私は、安部公房の作品名を殆ど書き連ねた。
紙を回収して、しばらく黙って目を通していたチュウチュウが、口を開いた。
「このクラスに一人だけ安部公房の名前を挙げた人がいます。僕も大変興味を持っている作家なので嬉しく思います」
と話された。
誰のことでもない、私のことだ…心密かに喜び、ある日の授業のあと、チュウチュウの元へ走った。
「先生、文芸部を復活できませんか?
」
二つ返事だった。
「誰か他にも仲間がいますか?」
「…」
「何人か集まればすぐ復活できます。」
その時、放送部に在籍していた私は、すぐに先輩に相談した。
「いるよ。凄く不思議な人が…」